バンマスの独り言 (igakun-bass)

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タイムスリップ時代劇 「JIN 仁」 完結編始まる

2011年04月24日 | ドラマやTV番組
タイムスリップ時代劇 「JIN 仁」。
少しエントリーのタイミングが遅れてしまったのだが、以前にもここで書いたことがある関係で先週完結編がスタートした「JIN 仁」というドラマのことを今後も折に触れ取り上げたいと思っている。

久しぶりに画面から流れ出た「仁」のテーマミュージック。
多くのファンはこの日を待ち焦がれていたことだろう。

第1回の2時間スペシャルはいろいろなエピソードを多少詰め込み過ぎた感じがしたのだが、新登場の魅力的なキャラクターとともにさらに迫力・存在感を増した旧シリーズからの出演者に今後の興味をひかれる初回となったことに加え、前回にも褒めたオープニングのタイトルバックがさらに充実したものとなっているのには感動した。


★さらに強力になったタイトルバック

オープニングとエンディングで見ることができる、現代の風景と江戸時代の風景とが折り重なりながら紹介されるこの手法は以前よりも充実し、やや早すぎる切り替えなのにもかかわらず、視聴者を冒頭からこの特殊な物語の世界に放り込む効果は大だ。
ドラマ本編はフィクションであっても、これらの画像は定点写真のごとく過去と現在を比較できる点で
秀逸である。
視聴者はこの冒頭の映像により本編の本質である<タイムスリップ>をいやおうなく受け止めることになる。

★新たなキャストのさらなる充実

まず強烈だったのは佐久間象山。配役(市村正親)もまさに適材であったと思うが、なによりこの象山先生が子供の頃に平成22年を体験(タイムスリップで仁とは逆に未来へ行った)していたという設定の妙。
仁は過去に来てしまったので物質文明で苦労する。(薬や医療器具が無い)
象山は発達した文明を垣間見てしまったので江戸時代に戻されてもその発達した暮らしぶりにどのように到達していけばいいのか、歯がゆさと共に時代を鼓舞する。

ひん死の重傷だったのを仁によって冥途から戻されたが、折からの火災の中に消えて行く。
この人は死んでしまったのか?
もしそうなら登場人物としてはかなり興味深いキャラクター(キーパーソンの一人)だったので残念だ。



あともう一人。これはかなり意外な人選で驚かされたけれど、見た瞬間思わず膝を叩いて拍手してしまいたかった、西郷隆盛役の藤本隆宏。
いや~、この人はかなりいい! 京都御所での戦場指揮の短いショットで最初に見た時は良く分からなかったのだが、虫垂炎による腹膜炎併発で苦しんでいる病床で仁と初対面するシーンの藤本隆宏の強烈な存在感(オーラ)には圧倒された。
まず今回の新メンバーの中ではダントツに楽しみな存在となった。

 


★前回からのキャストで今回(第1回)もっとも輝いていたキャスト

咲の母親<橘 栄>役の麻生祐未の脚気による衰弱の演技(写真)には、その役者根性に拍手したい。
高度なメイクさんの技術もさることながら、麻生本人の8Kg減量でこのシーンに臨んだ、というのがすごい。
この手の話ではアメリカのロバート・デ・ニーロあたりが有名だが女優がそこまでして役を演じ切るという気合いがこのドラマ全体に流れる空気なのだろうと思った。



もう一人、それほど出番が多いわけではなかったが林泰文。
<久坂玄瑞>役の若い役者だ。 前シリーズで登場した時はあまり好印象ではなく(ミスキャストかとさえ思った)今回も期待していなかったのだが、それは間違いだった。
なんという鋭い眼光。りりしささえ漂う立ち振る舞い。そしてセリフにも気迫がこもり、素晴らしい久坂玄瑞を演じ切った。彼は切腹したのでもう登場しないだろうが、うなぎ上りにテンションを上げていった役だっただけに残念な気がした。


「坂本! お前は間違えるなよ・・・」


このドラマはもちろん完全なフィクション(作りモノ)である。
したがってそういったモノにあれやこれやと言うのはちょっと違うんじゃないか、ただ楽しめればそれでいいんじゃないか、と思う。

でもこのドラマには<史実>もうまく融け込ませているので、その部分を拡大解釈していくのもまたこのドラマならではの楽しみ方だろう。

一例だが、僕はかつて短いサラリーマン生活をしていた時にその勤務先がこのドラマに登場する<場所>に近かったことに最近気が付いた。

まず仁が設立した<仁友堂>
現在の浅草寺雷門の目の前に公営地下駐車場があるのだが、その入り口付近にあったらしい。
よく仕事がヒマな時間に浅草界隈を散歩するのに社用車を駐車していたその場所だ。近くには神谷バーなどもあり賑やかな所だ。

また、<西洋医学所>は蔵前橋通りと昭和通りが交差する場所あたりの秋葉原駅にほど近い場所にあった。バンドで数回利用したスタジオにも近い。

さらには橘家があったと設定された本郷の高台の終わりの部分に江戸の街を見下ろせる仁と咲がよく行く原っぱ(順天堂大学医学部があるあたり)があって東京の地理を知るものにとっては、ドラマで彼らが歩いた道がおぼろげながら想像できておもしろい。

出演者によるとロケ地で一番「まさかここが!」と思われそうな場所は、仁と咲がいつも訪れる、江戸が見渡せる崖だそう。実際に行ってみると愕然とするような場所で、初めて行った役者さんが「がっかりした(笑)」と言ったという逸話もあるほどだそうだ。



さて今晩はもう第2回が放映されるというのにブログでの初回の取り上げが遅れてしまった。
週中にあった父の三度目になる入院さわぎが遅れの理由だが、逆に今は介護という問題からは離れているのでしっかりと自分の時間をとって色々なことをやっていたいと思っている。

今晩の<仁>はどういう展開になるのか?・・・
こんなことを考えられるなんてなんと平和で幸せなことなんだ、と思ったりもしているけど。

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