バンマスの独り言 (igakun-bass)

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癒し 1  二人の歌姫 

2010年08月27日 | 音楽:ポピュラー系
<癒し・癒される>なんて言葉はいいように使われて陳腐化しているように思えます。

うん、思えますが、それでもこんな曲を聴くと思わず心が洗われるというか、心臓のパルスが低レベルで落ち着いて雑多な思考回路がすべてストップするような、えも言われぬ不思議な静けさに包まれることもあります。

幸せなことに僕はあまりストレスというものがなくて、いつもフツーの心情で生活しています。
それでも人間ですから<癒し・癒される>ことを自然に求めているのも事実です。

今月の上旬、仕事中に聞いたラジオ番組で韓国人の歌姫がゲストとして登場しました。
そして彼女の最新アルバムからピックアップされた一つの楽曲が電波に乗った瞬間、最近ではかなり珍しく、体中の毒気が吐く息を通して抜けていくような、時が止まったかのような、天使が目の前に現れたかのような・・・とにかく久々に体験する清められた空間に何の雑念も存在しない真っ白でピュアな至福の境地にいるかのような気持ちになったのです。

これは白日夢(Day Dream)のような神秘さえ感じる音楽でした。


その音楽こそ、韓国の歌姫:ジソンの「アヴェ・マリア」です。
  (アルバム Jisong [The Everlasting]より)

オンエアのあと、ラジオ局には今僕が書いたような印象・感想をもった聴取者からのメール等が殺到したらしいですが、それほど素晴らしい瞬間であり音楽でした。



「アヴェ・マリア」は誰もが知る有名な旋律ですが、完全に澄み切った透明感のあるソプラノにみごとな伴奏&アレンジであくまでも静謐な世界を現出させていました。

僕はたくさんの音楽を聴いてきましたがこれほど聞いた瞬間に<固まった>曲も珍しいです。

試聴はこちら

残念ながら試聴では出だしの部分だけですが、アルバム収録曲は連日の猛暑が吹っ飛ぶような時を過ごせる曲ばかりです。


もう一人取り上げたい歌姫はこの人です。



ハンガリー、ブダペストの女性ヴォーカリスト、サローキ・アーギ。
ハンガリーを代表するコンテンポラリー派トラッド・フォーク・バンド「マカーム」や、ハンガリーのロマ系ツィンバロム第一人者バログ・カールマーンと共演、お馴染みの大人気バンド「ベシュ・オ・ドロム」のヴォーカリストとしても在籍。
2005年発表の『ラメント』(BNSCD-8804)はベスト・ハンガリアン・ジャズ賞を獲得しています。(以上アマゾン解説より)

この人のことはピーター・バラカンの話で知ったのですが、独特な節回しや変拍子がなんのイヤミも感じない自然なハンガリアン・フォークソングとして耳に心地よいです。(ジャズ・シンガーでもあります)

ハンガリーの音楽は日本人の感性に合っているようで、たとえばドップラー作曲「ハンガリー田園幻想曲」などはフルートが尺八のように感じられたりして東洋風なのですが、ちょっと物悲しいメロディーを聴くととっても癒されてしまうのです。

彼女のアルバム「ジンガロ」から6曲目「ERIK, ERIK A CSERESZNYE (さくらんぼが熟れる)」を紹介しておきます。3拍子と2拍子が混じった複雑なリズムですが、なんの違和感も感じない事を分かってもらえるでしょう。

幸いここでも聴けます。




次回は癒しとは真逆にあるような、それでいてどこかでちょっと癒される?日本のパンク(ガレージ)バンドの曲を取り上げます。
バンド名は<ミッシェル・ガン・エレファント>です!

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