バンマスの独り言 (igakun-bass)

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初めて買ったLP

2013年11月25日 | 音楽:ポピュラー系
前々回の記事に関連したお話をしましょう。

僕が音楽を好きになっていった過程をすでに希薄になりつつある当時の記憶をたどりながらのお話です。

小学校高学年の頃、父の会社は当時FMの実験放送だった「FM東海」のポピュラー音楽番組にスポンサーとしてCMを流していました。
そしてそのオンエアーが終わると放送局から番組を収録した7号リールのテープ(オープン・リールってやつ)が送られてきました。
僕はそれを聞きたくてナショナル製のテープデッキを買ってもらったのです。来る日も来る日も数十本もあるその音楽テープに耳を傾け、時には空のテープにマイクで家族の声や雷の音などを録音して楽しんでいました。

やがてそのテープから流れて来る外国のポピュラー音楽・・・当時はコンチネンタル・タンゴ、ラテン、映画音楽、ジャズ、ビートルズ/ベンチャーズなどが主流でした・・・に子供ながら異国の未知なる匂いを感じ、当時そんな音楽に興味も示さない友人たちをしり目に自分の小遣いでお菓子ではなくレコードを買いたいと思うようになりました。
でも子供にはすぐ出せる金額ではなく、主に親にねだってシングル盤を(考えに考えた末の曲選びで)買ってもらっていたのです。

そのうちお小遣いがちょっと貯まり、初めて買ったLPが前にもお話しした「ウォーカー・ブラザース」の「太陽はもう輝かない(THE SUN AIN'T GONNA SHINE ANY MORE)」でした。
LPのB面最後の「孤独の太陽(IN MY ROOM)」や「ダンス天国」(R&Bのカヴァー曲)、タイトル曲の「太陽はもう輝かない」などがお気に入りでした。
これらは日本においては本国アメリカやイギリスでの人気をはるかに上回る人気ぶりだったのですよ。

それはそのころ流行っていたビートルズやモンキーズと肩を並べるほどのもので、1960年代の日本のポップス史にその名を永遠に残すものだといえます。




僕のLP購入歴のスタートです。

また父もポピュラー音楽が好きでレコード(LP)はけっこうな枚数がうちにありました。
主にラテン系や映画音楽でしたが、当時たくさんのポピュラーを聴いているうちに今度はもっといいステレオが欲しくなりました。

そしてオーディオ・マニアになりました。

一方、中学校時代に学校で耳にしたクラシック音楽にも興味がわき、まずは前々回にも書いたベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を初めてのクラシックLPとして購入しました。
そのレコードはたまたま2枚組でもう一方の曲はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だったのです。(ちなみにピアノはアシュケナージです)
実はこの曲の有名な冒頭部(ホルンの出だし)を(笑っちゃいますが)ドリフターズのコントの中で聞いていて、それがずっと何の曲なのか気になっていたもので、ベートーヴェンの後に針を下ろした(古い表現になりましたね)瞬間、あっこの曲だ!と一気にチャイコのファンにもなったのです。

そして副産物として「音楽」の成績が一気に上がり最高評価の5を中学卒業までずっと、高校では10を卒業までずっともらい、その頃ののめり込みのすごさが成績表に記録されることとなりました。(僕は熱中するとすごいんです!)

はい、これが僕の音楽遍歴の中で、レコード(今ならCD)を集めるスタートとなったエピソードです。

クラシックはベートーヴェンとチャイコフスキーのピアノ・コンチェルト
ポピュラーはウォーカー・ブラザース

これは今も忘れたことのない僕の音楽の原点なのです。


(写真は当時のレコード:1967年、¥1,750)


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