徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

『統計学が最強の学問である』(西内啓著)を読んで

2017-09-12 13:15:27 | 本と雑誌
今日、ふと本棚を見て、この本が目にとまった。
この本は4年前にブレイクした本で一度読んでみようと思って買ったものだが、どうも難しくて読みかけておいてあったものだ。
そして、今回、再挑戦してみたが、やはり私には難しすぎる内容である。

ただ、少しだけ自分なりに理解したことを書いておく。(間違っていたらごめんなさい)

1 コレラが流行したときにその原因をつきとめずに、対応して失敗したことが何度もあったが、その時、ある人は水道が原因ではと考えた。実はテムズ川の上流から取水している人に比べ、下流から取水している水を飲んだ人にコレラが多いと。
でも、いろんな反対があり、活かしきれなかったようだ。
  ⇒大事なことは、サンプルが少なくても2つを比較して推論をして、実行してみるということ。

2 全数調査はお金と時間がかかるだけでよくない。10万に対しては1万~千くらいで良い。

3 「原因」と「結果」が結びついていないものが多い。
  例えば、ある会社の広告を最近見たかという問いと実際の購入。(アサヒの広告をよく見ていてもキリ  ンを買う人もいる)
  そうでないと、対策をたててもお金と時間のムダ。
  エビデンスというのは難しい。

4 回帰分析は一応有効。(数学で習う一次関数のような相関関係の直線を探しあてること)
  でも、その直線に近い所に個々のデータがあるのは確かだが、離れているのは無理がある。

5 この本のp181とかに具体的な例があるが、全校生徒が同じ人数のA高校とB高校がある場合、A高校の方が男女とも平均点が5点高くても、全校生徒ではB高校の方が4点高いということもあるので注意。

以上、私が少し感じたことだけを書いておく。

なお、この本のp117に次の言葉が書かれていた。

「科学とは白衣を着て怪しげな機械や薬品をいじくることではなく、正しいことを最大限謙虚に、そして大胆に掘り下げようとする姿勢であると私は思っている。」

この言葉は、昨日NHKのプロフェッショナルでノーベル賞を受賞された山中伸弥教授がされていたことに通じるものがあると思う。常にマラソンのように前向きに走り続ける先にしか成果は出てこない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【桐生祥秀】9秒98の歴史的意... | トップ | 受精卵から人へ(人間誕生の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

本と雑誌」カテゴリの最新記事