ダブルリミテッドという言葉を聞いたことがありますか?
私は、今日夜のNHKニュースを見るまで、そのような言葉は知りませんでした。
では、ダブルリミテッドとは何かというと、どうも、「バイリンガルで言葉を話すことはできるけれども、どちらでの言葉でも物事を論理的に考えることが出来ない状態」をそう呼ぶようです。
では、どうした人がそのようになるのかというと、ニュースでしていたのは、日系3世の中国人を親にもつ、日本で育った日系4世のような人がそうなるらしいです。
この状態は、家では中国語で親と会話し、学校や地域では日本語で会話することができるのに、中国語の文章を読んだり書いたりできないだけでなく、日本語の教科書の意味も理解できないということになるらしいです。
そのため、数学で方程式を解くような問題の意味がわからないようで、ボランティアの人がニュースでは教えてくれていました。
私たちは、英語ができないコンプレックスから、つい、「できるだけ、早くから英語教育をすべきだ」と考えがちですが、人間の脳の基盤には物事を論理的に考えようとする部分があり、そこの部分をちゃんと育ててからでないと、かえって第二外国語が役に立たないという事態に陥るようです。
考えさせられました。