いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<第20-2話>暇つぶし?(2) / ガンダム外伝

2007-10-12 20:12:54 | [小説]ガンダム外伝

<ここまでの話>
「<第1話> から <第18話>までのリンク」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/0c1bc537b38adc5f8fc525ed33e7a750
「<第19話>10バンチコロニー・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/87f8316d9259230698040d84e13931c3
「<第20-1話>暇つぶし?(1)」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/578eeda53d49986d0545f48c80e78a4e

・・・・・

「・・・ あはぁ? ひょっとしたら隊長ぉ?・・」

通信の回線が開いた瞬間に、リン少尉のあきれた声がコックピットに飛び込んできた・・

「なんだよ、リンちゃんかよぉ~、殺さないでよぉ、俺だよぉ俺ぇ!!」

ヒロ中尉が叫ぶ・・

「・・・ ごめんごめん・・ だって超ぉ、怪しくってさ♪
     サーマルセンサーには感知しているのに
     見てもデブリだし・・ ドンドンこっちに流れてくるし・・
     識別は UNKNOWNだし・・
     異常を察知したら、こちらの判断で対処しろ・・って隊長命令だしぃ♪・・」

(そうだった・・ 確かにそのように伝えた・・・)

「・・・ でもね、最初のビームはレベルを落として撃ってもらったから、
     大丈夫だったでしょ?」

「リン少尉・・ やっぱり君は優秀な部下だ・・
 今日はリン少尉の隊に遭遇したジオン兵の心情をすごくリアルに体験する事が出来た・・」

「・・・ ひょっとしたら・・ おしっこちびった?♪」 

「いや・・ でも、危なかったかもしれんな ♪
 こっちは、1機のボールに全員が集まっていたからな、ろくな回避もできず・・」

「・・・ ああっ!隊長・・ いつもおっしゃってますよね?・・
     『戦場では気を抜くな!』って」

「すまんすまん・・ しかし・・的確な動きだった、左舷はミィ少尉だな?」

「・・・ ハイ!隊長! ミィで~っす♪
     ・・ でも・・ 近づいたらボールと認識できましたので
     多分、撃たなかったと思いますよぉ ♪」

「じゃあ、正面から撃ったのは誰だ?」

「・・・ 秘密の新兵器ですぅ」

「なに? 新兵器って・・」

「・・・ チコ伍長で~すっ!」

「なんだと? チコ伍長って・・」

「・・・ はい・・艦長のご命令で、チコ伍長を212に乗せて、
     ターチン軍曹必殺のカタパルト発射!
     といっても、チコちゃんも素人ではないので、ある程度の操縦もできますから・・」

(また、艦長のファインプレーだ・・ 現在の状況下では、チコ伍長が一番の適任だ・・)

「・・・ でも、ターチン軍曹・・凄いんですよぉ29バンチにピッタリ到着です!
     今度、隊長もやられたらいかがですか? カタパルト発射♪」

「そうか・・ カタパルトな・・ ミサイル発射管よりはましかもな・・
 なぁ・・ヒロ? ♪」

「たいちょぉ~ その話は・・」

「で、チコ伍長! 聞こえるか?」

「・・・ ハイ! 大尉! 聞こえています。 申し訳ありません!
     上方向に外すつもりで撃ったのですが、当っちゃいました ♪
     リン少尉から直前に、ビーム出力を下げてね・・と言われなかったら・・
     今ごろは・・ 本当に申し訳ありません!」

「・・・ チコちゃん、あなたは悪くないわよ・・ 悪いのは、すべて隊長ですよね ♪」

「ああ・・ リン少尉の言うとおりだ・・ 
 ワサビィ、ヒロ、サミーのボール三勇士、ルウム29バンチに散る・・ かぁ・・
 ただ・・ リン少尉、そしてミィ少尉・・ 動きは良かったぞ! さすがベリー小隊だ♪」

「ほんと、そうっすね! 訓練の賜物っすか ?
 でも・・ おしっこはチビってないけど、心臓は破裂しそうだったよん・・
 本当に怖かったっす・・」

「・・・ ヒロぉ・・ こっちだってよ・・ 隊長は居ないしさ・・
     先任は私だし・・ チコちゃんは慣れないMSだし・・
     こっちに来ないで! 来ないで! って何度叫んだか・・ ねぇ!みんな?
     3人ともドキドキ物で対処したんだからぁ・・」

「そうか・・ 変な言い方だが・・ 良くやった・・ ・・ やっぱ変か・・
 ベリーの2人はともかく、チコ伍長も・・ 偉いぞ!」

「・・・ あ・・ ありがとうございます!
     でも・・ ビームガンって凄いですね・・ ちょっと、か・い・か・ん♪
     私もジムに乗りたくなっちゃいます・・
     あっ・・あの子(ボール)も好きですよ!
     でも、たまには乗ってみたいな?なんて ♪」

「そうか・・乗りたいか・・ じゃあ、また機会を考えておこうか?・・」

「・・・ 本当ですか?! 是非!その節は、宜しくお願いいたしま~っす」

「よし! じゃあ、ヒロ中尉は212号機に、チコ伍長はボール3号機に搭乗してくれ」

「・・・ 了解しました!」
「了解!・・ で・・ 隊長は?」

「私はこのままボールだ・・ 作戦を考えながらだと、操縦もおろそかになるしな・・
 サミー曹長・・頼むぞ!」

「了解です! 大尉!」

・・・

「よし・・ サミー・・ グリフィンとの回線を開いてくれ・・」

「回線開きます!」

「こちら、ベリーワン ベリーベースどうぞ!」

「・・・ こちらベリーベース! 連絡を待ってたのよ、それでどう?」

「おう・・ ちょっとバタバタがあってな・・ 写真を今から送る・・
 まずは、それをみんなで見てくれ・・」

「・・・ 了解・・ ちょっと待ってね・・
     で・・ 随分時間がかかったわね・・ みんな焦れちゃって・・」

「まぁ、色々あってな・・ おしっこもちびりそうになったしな ♪」

「・・・ そんな危険な状況なの? あっ・・ 写真が届いたわ・・ これは・・
     ジオンの宇宙戦闘機! 新型の方じゃない? 宇宙艇も写ってるわね・・
     艦長に回すわね・・ 回線はオープンよ、自由に喋ってね ♪」
     
「おう・・ オーリン、いつもすまん・・・
 艦長! 聞こえますか? ワサビィです・・」

「・・・ 今見たわ・・ でも、こんな危ない真似は、今後は謹んでね!
     で・・ 後のモニターの写真はなに? 意味が解らないのだけれども・・」

「その写真は、クロヒッツ少佐に渡してください・・
 副長が分析してくれると・・ 副長! 居られますか?」

「・・・ クロヒッツよ・・ 今、艦長と一緒に見ているわ・・
     発電機の制御管理の画面かしら? これをどうしろと?」

「先日話された、ビジー軍曹なら・・ この数字を解読して、ジオン軍の規模が
 推測できるのでは?と・・ 数字は、この1週間分の発電量と電力消費量の数字です
 消費電力から、要員の数が把握できれば・・ この機体だけなのか、
 他にも部隊がいるのかが、推論できるのでは?と考えたのですが・・」

「・・・ なるほど・・ 想定使用電力で確かに規模が解るわね・・
     早速、ビジー軍曹に分析をお願いするわね。これは大至急ね♪」

「分析できたら、ご連絡ください・・
 で・・ 艦長・・ 今の通りです・・ 分析の結果で戦闘方法を変更したいのです」

「・・・ プランがあるのね どのようなプランかしら?」

「規模が小隊規模以上であれば、正面からモビルスーツとグリフィンで落とします。
 しかし、小隊編成であったなら、宇宙港を乗っとってやろうか!ってプランです。
 グリフィンの外壁の修理も出来ますので、宇宙港が欲しいですよね・・
 どうでしょう?」

「・・・ 敵の規模が小隊だ・・との前提条件付なのね?
     まだ時間はあるので・・もう少し検討の余地はあるけどぉ・・
     宇宙港があると良いわね・・」

「ですよね♪ そっちの線で考えていこうと・・・
 基本的にグリフィンも含め、全部隊出撃です!
 オーリン曹長、クマ軍曹、チコ伍長にも作戦に参加してもらいます・・」

「・・・ そうとなったら、ビジー軍曹の分析結果が待ち遠しいわね♪」
     あら? クロヒッツが帰ってきたわ・・
     結果はどうかしら?・・」

「・・・ ビジー軍曹を連れてきましたので、軍曹から説明してもらいます・・
     マスミン参謀にも入ってもらいますので、ちょっと待ってくださる?」

「・・・ そうね・・マスミン参謀にも入って頂く必要はあるわね・・
     ちょっと待ちましょうか?
     そうそう・・ 軍曹? あなた・・ 特性のカレーを作っているって・・
     そのカレーはおいしいの?」

「・・・ はっ!・・ 艦長殿のお口には合わないと思われますが!」

「・・・ どうして? 食べもしていないのに・・ なぜ?口に合わないって解るの?」

「・・・ それは・・ 試行を想定すると、軍務に影響が出ると思われっ!」

「・・・ そんな・・ 昔から、海軍では艦ごとに特徴をもった、カレーがあった・・って
     聞いているわ・・ このグリフィンにも、そんな特性カレーが出来たら良いわね♪って
     妙案とは思いませんこと?」

「・・・ いや! しかしっ! 自分は良いのではありますが・・多分死ぬかと・・」

「・・・ 死ぬって・・ そんな大げさな・・ あれ・・ 皆さんどうされたの?・・
     本当にそんなに凄いの?」

「・・・ 艦長・・ 軍曹の言う事は本当です・・  そうですわね軍曹?」

「・・・ はっ! 肯定でありますっ!!」

「・・・ どうしてよクロヒッツ! なんだか、私は無性にカレーを食べたくなったわ・・
     誰かが試して見て、大丈夫だったら、・・というプランはどうかしら?」

「・・・ では・・ 一度どのような物なのかを、ワサビィ大尉に食してもらうというのは?」

「・・・ うふ♪ それが良いわね♪」

「ちょっと待て!
 黙って聞いていれば・・ 軍曹が『死ぬ!』と断言しているじゃないですか?
 それを食べさせるって・・ それじゃぁ死刑とおんなじじゃぁ?」

「・・・ そうかしら? ミサイル発射管からのロケット人間とどちらが良いかしら♪」 

「・・・ あのぉ・・ 大尉殿、ビジーですが・・ 死刑は言い過ぎと思われます。
     カプサイシンは身体に非常に良く、新陳代謝を整え・・」

「解った解った軍曹・・ では? 死なないのだな?」

「・・・ 保証しかねます・・」

「やっぱり死ぬんじゃないか?!」

「・・・ はっ! 肯定であります!♪」

「あ~あ・・ やっぱり肯定したな・・
 艦長! これは、ヒロ中尉も一緒ですよね?」

「・・・ あっ!! たいちょぉ~ 何を言ってるんすか?
     艦長は忘れておられるのに・・」

「・・・ そうだったわね・・ ヒロ中尉も大尉と一緒よね・・♪」

「・・・ もう・・ バカバカ! たいちょぉのばかぁ~ 」

・・・

「・・・ こら!何を通信をフルオープンにして遊んでいるのだ! 職務中だろ!」

「えっ?この話、全艦で流れているのですか?」

「・・・ フルオープンと言っただろ?それとも、ワサビィは耳も悪くなったのか?
     とにかく、先ほどから、艦内で大爆笑だ♪ そうそう・・根性はあるんだっけ?」

(あちゃ~・・マスミン特務まで参戦かよぉ・・ )


「・・・ それは、置いとき、艦長・・どんなご用事で?」

「・・・ マスミン参謀が来られたので、話を本題に戻すわね・・
     オーリン! 通信をクローズにして!・・
     じゃ軍曹、良い暇つぶしにもなったし、リラックスできたでしょ?
     説明してね♪」

「・・・ はっ! ワサビィ大尉から送られた、10バンチコロニーの
     1週間の発電量と消費量を確認しました・・
     とにかく、この情報から言えることだけを伝えます、評価と提案は控えさせて
     頂きます・・
     10バンチコロニーには・・ 」
 
「<第21話>作戦名は?」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/b11c407291f2cc9bccfc290f3a45b79bに続く・・・
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(2007/10/12 20:12)


<第20-1話>暇つぶし?(1) / ガンダム外伝

2007-10-12 20:12:02 | [小説]ガンダム外伝

<ここまでの話>
「<第1話> から <第18話>までのリンク」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/0c1bc537b38adc5f8fc525ed33e7a750
「<第19話>10バンチコロニー・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/87f8316d9259230698040d84e13931c3
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ライン(ロープ)を使わず、宙を流れるのは危険を伴なうのだが・・
私は宇宙港の壁をけり、ボールに向かって宙を流れた。
敵の基地のそばだ!無線の使用は控え、そのままデブリを掴み、
デブリの陰のボール側に方向を変える・・ 
ヒロ中尉が流れる体を掴んでくれた・・ 
 
ヘルメットを接触させる。

「みつけたぞ・・ 私の予想では偵察隊の基地と思う・・ ガトル基地だ!
 ボール2号で作戦会議だ!」

「やっぱ・・居ましたか・・ ビンゴ!っすね!
 上側の宇宙港は破壊されていたので、使用不可能です・・
 センサーの反応もありませんでした・・ でも、入り口が空いているので
 中には入れそうです。
 そうか・・ 偵察隊かぁ・・ 見つけたからには放置できませんね・・」

2人はボール2号機に入った。

ボールにエアーを注入する・・

「サミー・・ボールの操作を頼む・・ この場から慎重に離れてくれ・・
 距離を取ったら29バンチに向かってくれ・・」

「了解です!」

「中尉・・ これを見てくれ・・」

先ほど撮影した数枚の写真をヒロ中尉に見せる・・

「ガトルとジッコですね・・ 他には?」

「これ以上は危険と判断した・・ ただ、発電制御モニターから、電力の使用量を
 パチって来た・・ これで規模が推測できるはずだ・・」

「うっっへぇ~・・ こんな数字で解るんすかぁ?」

「ああ・・ 無いよりはましと思うが・・ サミーは・・ どう思う?」

「そうですね・・ 機関部のメンバーなら解析可能ではないですか?
 グリフィンの使用電力を100と仮定して、同じぐらいなら小隊と判定できますね・・
 多かったら、中隊とか・・ 複数の小隊と言う事が言えるのではないでしょうか・・」

「だよな・・ 一つの基準が解れば推測できるはずだよな・・ 機関部か・・
 ん? 機関部の情報室だな? サミー!!」

「ですね・・ あそこには優秀なメンバーが居ますから・・
 1人心当たりがありますが・・」

その時、頭の中でクロヒッツ少佐の言葉を思い出した・・
ビジー軍曹と言っていたなぁ・・ 彼なら分析できるかもしれない

「ああ・・ 私にも1人心当たりがある・・
 よし・・
 10バンチのエリアから外れたら、グリフィンにこの写真データを転送してくれ!
 そして、クロヒッツ少佐に伝言し、機関部のビジー軍曹に分析を依頼するよう
 伝えてくれ!」

「はい! 大尉! ビンゴですね! 私もビジー軍曹が適任と思ってました!
 彼をご存知なのですか?」

「いや・・ とある事で彼の事を聞いた・・ 出来る奴だとな♪」

「アイサー! 了解です!!」

・・・

「ところで中尉・・ この状況で、貴様ならどうする?」

「そうっすねぇ・・ 奇襲かなぁ・・ 規模が解って、敵が小隊の規模なら
 ジムコマンド2機とボール2機で簡単に落とせますね・・
 あっ・・ ジムを使ってバズーカ装備にしたら・・ ジム2機だけでも
 何とかなるかもしれません・・  やるのは簡単ですね・・」

「そうだな・・ 当方の戦力を考えると、私も簡単だと思う・・
 あくまでも、敵が小隊規模であるならな・・
 他に問題は無いか?」

「そうそう・・そこなんですよ・・ 気になってるのがドクロ野郎の隊ですね・・
 奴らはここには居ない可能性が高いのでしょう?
 連絡されて、援軍が来る・・ そんな気がします・・」

「ああ・・ 奇襲をかけても時間がかかると援軍が来るだろうな・・
 しかし、短時間で行ったら・・ どうなると思う?」

「援軍は引き返しますね・・ 多分ですが・・ 彼らの今までの戦い方を見ていたら
 絶対に引き返すでしょう・・ 確率は非常に高いです・・」

「やはりそうなるか・・ となると・・・
 わざと時間をかけて戦うか、短時間でケリをつけるかのどちらかだな・・
 ところで、生きている宇宙港は確保したくはないか?」

「あっ・・一緒ッす・・ 占領ですよね・・ でも、グリフィンに白兵戦が出来る
 兵は少ないっすよ・・ 専門部隊ではないし・・ 」

「いや・・ 白兵ではなく、モビルスーツで脅す・・ どうだ?」

「えっ・・ 脅すのですか?・・」

「ああ・・ 攻めちゃうぞぉ~ 全滅させるぞぉ~ って 降参させる♪
 ただ、時間が勝負になる・・援軍が来ると厄介だからな」

「そんなの出来るんすか?」

「いや・・
 オーストラリアのアリススプリングを、ジム3機で無血開城した奴がいる・・」

「あっ・・! ニュースで流れていましたね・・ ホワイト狼とか言う・・」

「おいおい・・
 ホワイト狼って 白狼じゃないか・・ それじゃジオンのエースだぞ!
 ホワイトディンゴだ 狼ではなく野犬だな・・
 そのホワイトディンゴ隊がやったように、
 私達も無血で10バンチを奪還できれば楽しいな・・と・・」

「たいちょぉ・・ 良いっすね♪・・
 実はあっしも弱い者イジメは性に合わないんすよ!! その作戦に乗ります!
 となると、作戦名が必要だな ♪・・」

「ああ・・ 格好良い名前を考えてくれ ♪」

「アイッサァ~ ♪ 何が良いかなぁ・・
 ふもっふ温泉作戦? 超閉鎖空間開放作戦?
 う~ん・・ もってけセーラー服作戦・・
 ええい! ジェットストリームアタ~ック~・・」


・・・


「大尉・・ なんか、楽しくなってきましたね・・ で・・具体的な戦法は?」

「フン! 聞いて驚け! ・・ 無い! ♪」

「ええっ・・ またですかぁ・・ この前ボールでドムの迎撃に出たときも、
 ジムへの乗り換えノープランでしたよねぇ!」

「ああ・・ 細かな事を決めても、実態はそんなに上手くは行かん物だ!
 だったら、プラン等無い方がマシとは思わんか? ♪」

「やっぱりそうか・・・
 私はMS隊にはついて行けません・・ ほんとみんな良くついて行けるなぁ・・」

「曹長さぁ・・今更何、言ってんのぉ?♪
 隊長は野獣さんなんだから・・ なんとかしちゃうのよん♪」

「野獣って こら!ヒロ!
 てめえ、その話をあっちこっちで広めてるんじゃないだろうな?
 最近、野獣だの、種馬だの変な噂が飛び回っている・・
 言ってないだろうな!?」

「そんなの言って無いっすよぉ・・ 
 でも、『根性無し』 ってのもあるようですぜ ♪」

「なにぃ・・ おい! 一体誰から聞いた! ええっ? 」

「こればかりは隊長!・・ 本当に軍機であります!! ♪」

「きぃ・さぁ・まぁ・・!! 今度、後ろからズドンと撃ってやろうか!!」

「ああ・・ そんな事言ってイイのかなぁ・・ 」

「ハイハイ! ご両人・・ この続きは後でやってください・・
 29バンチに近づきます・・ どうします?」

「ああ・・にゃろう!・・ 後で覚えとけぇ!・・
 で・・ リン少尉とミィ少尉が近くにいるはずだ・・コンタクトを・・」


!! ビー!ビー!ビー! LOOK ON! LOOK ON!!
急にアラームが鳴り響いた!

「なんだ? どうした? ロックオンされたぞ!」

「高エネルギー反応です! ビームです! 来ます! やばい!!」

正面29バンチ影からのビーム攻撃だ!
回避が間に合わない! モロにガードに使用していた、マゼランの側板を直撃する!
大きな震動がボールを襲うが、ビームのパワーが弱いのか、
マゼランの側板の貫通は免れた・・

「ビーム発射位置を特定しろ!」

「ラジャ!」

センサーをオンにした・・モニターに火が入る・・

「ただ・・ ボール3号機が無人でウインチで繋いでいるので、こちらも
 回避運動に支障が出ます・・」

(迂闊だった・・ ここは戦場だった・・)

「2射目、来ます!」

「上方に回避!! 急げ!!」

ビームは下方にそれる・・

「良し! それたか!・・ 次射に備えろ!」

モニターにセンサー結果が表示された・・

「なんだ?? ビームの発射点以外に熱源が左右に分かれて2つ!
 左右に挟まれるぞ! 早い!」

「隊長! この機動・・ ジグザグに起動して・・ モビルスーツじゃ・・
 ん? ひょっとしたら、リンかぁ??!!」

「識別信号がOFFのままだ! ヤバイ! 敵と思われている!!
 サミー! 無線を! 回線を開け!!
 中尉! 識別信号をONにしろ!!  駄目だ! やられるっ!!」

・・・

※サイズオーバーのため、2つに分けています。  (ichigowasabi)

「<第20-2話>暇つぶし?(2) 」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/709f110e3247be7fbe6b5a8e65330100に続く・・・
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(2007/10/12 20:12)