<ここまでの話>
「<第1話> から <第18話>までのリンク」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/0c1bc537b38adc5f8fc525ed33e7a750
「<第19話>10バンチコロニー・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/87f8316d9259230698040d84e13931c3
「<第20-1話>暇つぶし?(1)」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/578eeda53d49986d0545f48c80e78a4e
・・・・・
「・・・ あはぁ? ひょっとしたら隊長ぉ?・・」
通信の回線が開いた瞬間に、リン少尉のあきれた声がコックピットに飛び込んできた・・
「なんだよ、リンちゃんかよぉ~、殺さないでよぉ、俺だよぉ俺ぇ!!」
ヒロ中尉が叫ぶ・・
「・・・ ごめんごめん・・ だって超ぉ、怪しくってさ♪
サーマルセンサーには感知しているのに
見てもデブリだし・・ ドンドンこっちに流れてくるし・・
識別は UNKNOWNだし・・
異常を察知したら、こちらの判断で対処しろ・・って隊長命令だしぃ♪・・」
(そうだった・・ 確かにそのように伝えた・・・)
「・・・ でもね、最初のビームはレベルを落として撃ってもらったから、
大丈夫だったでしょ?」
「リン少尉・・ やっぱり君は優秀な部下だ・・
今日はリン少尉の隊に遭遇したジオン兵の心情をすごくリアルに体験する事が出来た・・」
「・・・ ひょっとしたら・・ おしっこちびった?♪」
「いや・・ でも、危なかったかもしれんな ♪
こっちは、1機のボールに全員が集まっていたからな、ろくな回避もできず・・」
「・・・ ああっ!隊長・・ いつもおっしゃってますよね?・・
『戦場では気を抜くな!』って」
「すまんすまん・・ しかし・・的確な動きだった、左舷はミィ少尉だな?」
「・・・ ハイ!隊長! ミィで~っす♪
・・ でも・・ 近づいたらボールと認識できましたので
多分、撃たなかったと思いますよぉ ♪」
「じゃあ、正面から撃ったのは誰だ?」
「・・・ 秘密の新兵器ですぅ」
「なに? 新兵器って・・」
「・・・ チコ伍長で~すっ!」
「なんだと? チコ伍長って・・」
「・・・ はい・・艦長のご命令で、チコ伍長を212に乗せて、
ターチン軍曹必殺のカタパルト発射!
といっても、チコちゃんも素人ではないので、ある程度の操縦もできますから・・」
(また、艦長のファインプレーだ・・ 現在の状況下では、チコ伍長が一番の適任だ・・)
「・・・ でも、ターチン軍曹・・凄いんですよぉ29バンチにピッタリ到着です!
今度、隊長もやられたらいかがですか? カタパルト発射♪」
「そうか・・ カタパルトな・・ ミサイル発射管よりはましかもな・・
なぁ・・ヒロ? ♪」
「たいちょぉ~ その話は・・」
「で、チコ伍長! 聞こえるか?」
「・・・ ハイ! 大尉! 聞こえています。 申し訳ありません!
上方向に外すつもりで撃ったのですが、当っちゃいました ♪
リン少尉から直前に、ビーム出力を下げてね・・と言われなかったら・・
今ごろは・・ 本当に申し訳ありません!」
「・・・ チコちゃん、あなたは悪くないわよ・・ 悪いのは、すべて隊長ですよね ♪」
「ああ・・ リン少尉の言うとおりだ・・
ワサビィ、ヒロ、サミーのボール三勇士、ルウム29バンチに散る・・ かぁ・・
ただ・・ リン少尉、そしてミィ少尉・・ 動きは良かったぞ! さすがベリー小隊だ♪」
「ほんと、そうっすね! 訓練の賜物っすか ?
でも・・ おしっこはチビってないけど、心臓は破裂しそうだったよん・・
本当に怖かったっす・・」
「・・・ ヒロぉ・・ こっちだってよ・・ 隊長は居ないしさ・・
先任は私だし・・ チコちゃんは慣れないMSだし・・
こっちに来ないで! 来ないで! って何度叫んだか・・ ねぇ!みんな?
3人ともドキドキ物で対処したんだからぁ・・」
「そうか・・ 変な言い方だが・・ 良くやった・・ ・・ やっぱ変か・・
ベリーの2人はともかく、チコ伍長も・・ 偉いぞ!」
「・・・ あ・・ ありがとうございます!
でも・・ ビームガンって凄いですね・・ ちょっと、か・い・か・ん♪
私もジムに乗りたくなっちゃいます・・
あっ・・あの子(ボール)も好きですよ!
でも、たまには乗ってみたいな?なんて ♪」
「そうか・・乗りたいか・・ じゃあ、また機会を考えておこうか?・・」
「・・・ 本当ですか?! 是非!その節は、宜しくお願いいたしま~っす」
「よし! じゃあ、ヒロ中尉は212号機に、チコ伍長はボール3号機に搭乗してくれ」
「・・・ 了解しました!」
「了解!・・ で・・ 隊長は?」
「私はこのままボールだ・・ 作戦を考えながらだと、操縦もおろそかになるしな・・
サミー曹長・・頼むぞ!」
「了解です! 大尉!」
・・・
「よし・・ サミー・・ グリフィンとの回線を開いてくれ・・」
「回線開きます!」
「こちら、ベリーワン ベリーベースどうぞ!」
「・・・ こちらベリーベース! 連絡を待ってたのよ、それでどう?」
「おう・・ ちょっとバタバタがあってな・・ 写真を今から送る・・
まずは、それをみんなで見てくれ・・」
「・・・ 了解・・ ちょっと待ってね・・
で・・ 随分時間がかかったわね・・ みんな焦れちゃって・・」
「まぁ、色々あってな・・ おしっこもちびりそうになったしな ♪」
「・・・ そんな危険な状況なの? あっ・・ 写真が届いたわ・・ これは・・
ジオンの宇宙戦闘機! 新型の方じゃない? 宇宙艇も写ってるわね・・
艦長に回すわね・・ 回線はオープンよ、自由に喋ってね ♪」
「おう・・ オーリン、いつもすまん・・・
艦長! 聞こえますか? ワサビィです・・」
「・・・ 今見たわ・・ でも、こんな危ない真似は、今後は謹んでね!
で・・ 後のモニターの写真はなに? 意味が解らないのだけれども・・」
「その写真は、クロヒッツ少佐に渡してください・・
副長が分析してくれると・・ 副長! 居られますか?」
「・・・ クロヒッツよ・・ 今、艦長と一緒に見ているわ・・
発電機の制御管理の画面かしら? これをどうしろと?」
「先日話された、ビジー軍曹なら・・ この数字を解読して、ジオン軍の規模が
推測できるのでは?と・・ 数字は、この1週間分の発電量と電力消費量の数字です
消費電力から、要員の数が把握できれば・・ この機体だけなのか、
他にも部隊がいるのかが、推論できるのでは?と考えたのですが・・」
「・・・ なるほど・・ 想定使用電力で確かに規模が解るわね・・
早速、ビジー軍曹に分析をお願いするわね。これは大至急ね♪」
「分析できたら、ご連絡ください・・
で・・ 艦長・・ 今の通りです・・ 分析の結果で戦闘方法を変更したいのです」
「・・・ プランがあるのね どのようなプランかしら?」
「規模が小隊規模以上であれば、正面からモビルスーツとグリフィンで落とします。
しかし、小隊編成であったなら、宇宙港を乗っとってやろうか!ってプランです。
グリフィンの外壁の修理も出来ますので、宇宙港が欲しいですよね・・
どうでしょう?」
「・・・ 敵の規模が小隊だ・・との前提条件付なのね?
まだ時間はあるので・・もう少し検討の余地はあるけどぉ・・
宇宙港があると良いわね・・」
「ですよね♪ そっちの線で考えていこうと・・・
基本的にグリフィンも含め、全部隊出撃です!
オーリン曹長、クマ軍曹、チコ伍長にも作戦に参加してもらいます・・」
「・・・ そうとなったら、ビジー軍曹の分析結果が待ち遠しいわね♪」
あら? クロヒッツが帰ってきたわ・・
結果はどうかしら?・・」
「・・・ ビジー軍曹を連れてきましたので、軍曹から説明してもらいます・・
マスミン参謀にも入ってもらいますので、ちょっと待ってくださる?」
「・・・ そうね・・マスミン参謀にも入って頂く必要はあるわね・・
ちょっと待ちましょうか?
そうそう・・ 軍曹? あなた・・ 特性のカレーを作っているって・・
そのカレーはおいしいの?」
「・・・ はっ!・・ 艦長殿のお口には合わないと思われますが!」
「・・・ どうして? 食べもしていないのに・・ なぜ?口に合わないって解るの?」
「・・・ それは・・ 試行を想定すると、軍務に影響が出ると思われっ!」
「・・・ そんな・・ 昔から、海軍では艦ごとに特徴をもった、カレーがあった・・って
聞いているわ・・ このグリフィンにも、そんな特性カレーが出来たら良いわね♪って
妙案とは思いませんこと?」
「・・・ いや! しかしっ! 自分は良いのではありますが・・多分死ぬかと・・」
「・・・ 死ぬって・・ そんな大げさな・・ あれ・・ 皆さんどうされたの?・・
本当にそんなに凄いの?」
「・・・ 艦長・・ 軍曹の言う事は本当です・・ そうですわね軍曹?」
「・・・ はっ! 肯定でありますっ!!」
「・・・ どうしてよクロヒッツ! なんだか、私は無性にカレーを食べたくなったわ・・
誰かが試して見て、大丈夫だったら、・・というプランはどうかしら?」
「・・・ では・・ 一度どのような物なのかを、ワサビィ大尉に食してもらうというのは?」
「・・・ うふ♪ それが良いわね♪」
「ちょっと待て!
黙って聞いていれば・・ 軍曹が『死ぬ!』と断言しているじゃないですか?
それを食べさせるって・・ それじゃぁ死刑とおんなじじゃぁ?」
「・・・ そうかしら? ミサイル発射管からのロケット人間とどちらが良いかしら♪」
「・・・ あのぉ・・ 大尉殿、ビジーですが・・ 死刑は言い過ぎと思われます。
カプサイシンは身体に非常に良く、新陳代謝を整え・・」
「解った解った軍曹・・ では? 死なないのだな?」
「・・・ 保証しかねます・・」
「やっぱり死ぬんじゃないか?!」
「・・・ はっ! 肯定であります!♪」
「あ~あ・・ やっぱり肯定したな・・
艦長! これは、ヒロ中尉も一緒ですよね?」
「・・・ あっ!! たいちょぉ~ 何を言ってるんすか?
艦長は忘れておられるのに・・」
「・・・ そうだったわね・・ ヒロ中尉も大尉と一緒よね・・♪」
「・・・ もう・・ バカバカ! たいちょぉのばかぁ~ 」
・・・
「・・・ こら!何を通信をフルオープンにして遊んでいるのだ! 職務中だろ!」
「えっ?この話、全艦で流れているのですか?」
「・・・ フルオープンと言っただろ?それとも、ワサビィは耳も悪くなったのか?
とにかく、先ほどから、艦内で大爆笑だ♪ そうそう・・根性はあるんだっけ?」
(あちゃ~・・マスミン特務まで参戦かよぉ・・ )
「・・・ それは、置いとき、艦長・・どんなご用事で?」
「・・・ マスミン参謀が来られたので、話を本題に戻すわね・・
オーリン! 通信をクローズにして!・・
じゃ軍曹、良い暇つぶしにもなったし、リラックスできたでしょ?
説明してね♪」
「・・・ はっ! ワサビィ大尉から送られた、10バンチコロニーの
1週間の発電量と消費量を確認しました・・
とにかく、この情報から言えることだけを伝えます、評価と提案は控えさせて
頂きます・・
10バンチコロニーには・・ 」
「<第21話>作戦名は?」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/b11c407291f2cc9bccfc290f3a45b79bに続く・・・
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(2007/10/12 20:12)