何かがあるかもしれない日々

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コンビニクリスマスケーキ問題について考えてみた

2018-12-27 16:35:00 | 考えてみたシリーズ
とある食品リサイクル工場にケーキが1日400~500kg運ばれてきた、というテレビ番組があったらしい。コンビニに限らず、クリスマスノルマというのは存在するらしい。自爆営業とかいう言葉があるくらいだ。ノルマのために一週間ケーキ漬けとか、ボーナスで全部ノルマのために消えるとか、twitterあたりでも結構そんな話を見かける。

「コンビニはケーキを予約販売だけにすればいい」「コンビニは24時間営業をやめればいい」とは妻の談。それには賛成するが、そこで話が終わってしまうのが妻の残念なところといえる。なぜコンビニ本部は余るのをわかっていて方針を変えないか、なぜ店員が集まらないのをわかっていながら24時間営業を続けようとするのか、というところに話をもっていきたいのだが、どうにも議論の席にすらついてくれない。いつもながら困ったことだ。

幾つか理由は考えられるが、コンビニに関しては

  • どこの店舗に行っても同じ品揃え&品切れなし

  • 廃棄損失の負担はどうなっている(10~15%が本部負担というニュースが過去にあった。それ以前は全額加盟店負担?)


といったあたりで、廃棄品が出ようとも余るだけ作った方が(本部が)儲かる、ということなのだろう。もう一つの理由として、売上を伸ばすためにイベントをやらなければならない、というのもある。クリスマスだけでなく、節分、バレンタインデー、ホワイトデー、ハロウィン、などなど。近年ではイベントのたびに大量廃棄が発生しているはずだ。この大量廃棄癖を治すためにはコンビニ本部が変わらなければならない。「勿体無い」とかいう感情論でなく、数字でこの無駄を追わなければならない。イベントものは大量廃棄よりも若干の品切れのほうがまし、という方針で量を決める必要がある。フランチャイズ方式は本部が損をすることがないようにモデルを作成しているだろうから、少し鈍感になっているのかもしれない。ちょっと考えてみると、作る、運ぶ、陳列する、運ぶ、廃棄する。この分だけでどれだけの資源と労働力が無駄になっていることやら。尤も、以前にも書いたように、労働力がこれからますます不足するであろうところと、自動化によって人手がいらなくなるところは一致していないのである。ここで浮いた労働力をうまく足りないところに転換できるかは、また別の問題である。

次に、24時間営業についてである。個人的には24時間営業はサッサとやめてほしい。深夜はみんな寝るものだ。警察とか消防とか救急みたいなもの以外はみんな休め、と思う。実際に店員も集まらないのだから。しかしながら、24時間営業がやめられないのはATMがあるから、という話を聞いたことがある。更に、深夜営業をやめると、遅くまで働いている他業種の人が不便だといって怒る、という話もある。このあたり、コンビニ業界は自らが作り上げた便利な世の中に逆に首を絞められている感がある。みんなで深夜営業をやめれば怖くないのだが、ナカナカ「♪せーのっ」でやめられるものでもない。


というようなことを考えていたときに、気付いてしまった。うちの会社でもセッセとお金をかけて自動化しようとしているところと、現在、一番大変で、なり手のいない仕事は一致していない。自動化しようとしているところは確かに最も人手を必要とするところなのだが、最もなり手のいないところではない。すると、自動化されることで余裕のできる部分もあるが、最もなり手のいないところは余計大変になるのである。さて、どうしたものか。気の利いた人なら1台10万円くらいでどうにかしてくれそうな気もするが、RaspberryPiみたいに安価で小型でどのようにでも使えるものがないとどうにもならないな。僕はRaspberryPiはいじったこともないし、それで機械を制御するのなんてもっとやったことない。誰かいないかなぁ。

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