何かがあるかもしれない日々

何もない日々、ではない筈・・・

生駒山上廃別荘群

2019-01-07 08:00:00 | 今日の読書
正月は妻の実家にもパソコンを持っていって一仕事するつもりだったのだが、陰謀によりパソコンを持っていけなかったので、外で一遊びをしてきた。京都一周トレイルを歩くのが恒例なのだが、この時期、北山コースは雪が積もっている可能性もあるので、今回は行かなかった。奈良天理間を歩こうかどうしようか考えていたが、かねてから一度行きたかった生駒山上の廃墟群に行くことにした。これは昔、企業の別荘や保養所として建設されたらしいのだが、現在はほとんどの建物が廃墟になっているものだ。別に廃墟や廃道に対して特別な興味はないのだが、なんとなく、近くにあるので行ってみたかっただけの話である。なお、基本的にどの物件も所有者がいて、管理されている物件もあるので、正確な場所については書かない。興味のある人は自力で調べてほしい。

石切側からの行き方は、生駒山ハイキングコースの紹介(東大阪市)とか生駒山ハイキング(RED EYE'S Report)とかを見ればわかると思う。今回は生駒側から上り、石切に向かって下っていった。生駒からの登り方は生駒の散歩道(生駒市観光情報)を見てほしい。生駒山上コースを行けば良い。地理院地図には、生駒トンネルのほぼ真上を通る点線が書いてあるから、物好きな人はそちらのコースからどうぞ。

この廃墟群、通常は信貴生駒スカイラインから行く。今回は車がないので徒歩で行ったが、さほど時間はかからなかった。朝7時に生駒をスタートして、山上をグルグル回ったあと、旧生駒トンネルを見て、新石切で昼食を食べて帰ってきた。そのくらいの時間しかかからない。

といったところで、廃墟について。タイトルの写真は有名な物件らしい。「売物件」と書いてあったが、これでは買い手がつくわけもなかろう。書いてあった連絡先は現存する大阪の不動産屋だったが、チェーンも切れているし、不法投棄と思われるゴミもあったし、管理されているとは言えない。他の物件は新しい南京錠がついていたり、締め切っている針金も新しかったりで、定期的に誰かが来ていると思われるものもあった。

下の写真はもう完全に廃道。この上に平場があって、嘗ては何かあったようだが、何があったのかはよくわからなかった。右に降りていくと何か建物があったみたいだが、廃墟に興味あるわけではないので、やはりよく見てはこなかった。要はブラブラ歩いて、こんなところに別荘や保養所を建てたかった時代と現在について、歩きながら思いをボンヤリと考えたかっただけなのだ。


こんな感じでブラブラ歩いたあと、石切に向かって下山。旧生駒トンネルの出口を見ると、そこに神社らしきものが見えた。

google mapsで見ると白龍大神とあった。残念ながら立ち入ることはできない。以前はこの孔舎衙坂駅跡に入ることができたらしいのだが、現在は入れない。噂では、心霊さんが来るようになったからとかなんとか。この旧生駒トンネル、生駒側の出口は現在のけいはんな線の出口として再利用されているため、見るとこができるのは石切側のみ。内部見学ツアーが開かれたこともあったようで、検索したらツアーのレポートが何件がヒットした。

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さて、信貴生駒スカイラインは1958年に山上線が、1964年に全線が開通。2017年に台風21号の影響で土砂崩れが発生し、通行止めの区間があったが、2018年12月に全線復旧。昭和30年代にマイカーによる観光が流行ったそうで、信貴生駒スカイラインもその流れの中で作られたのだろう。2019年1月現在、検索すると『料金が高い』とか『寂れている』とか言う人もいる。若者の車離れ、などと言われる時代でもあり、これから先は寂れる一方なのかもしれない。幾つかの建物は現役で使われてるようだが、最早この地が再度、別荘や保養所として賑わうことはもうないと思われる。

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