天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

棚田

2019-10-26 18:02:21 | 日記
 秋の紅葉は清津峡と古来言い習わされており、遊覧した。落石等の事故が相次ぎ、今では坑道に守られ歩き、処々のビューポイントから渓谷美の景観を眺める。秋の清冽で流麗な水の勢いは爽やかで、長方形に整然と切り立った岩山が眼上に迫り、赤と黄に色付き始めた木々が目の保養となった。水、木、石が最も美しく映える季節の姿を箱庭でなく、自然のボリュームで迫力を味わえた。
 星峠の棚田にも寄った。最近は雨が多かったので、とうに刈り取りが終わった稲田に切り株は見えず、田毎に水が波なみと満ちていた。長野県姨捨山では田毎の月と言われるけれど、こちらは差し詰め田毎の星といったところか。こんなに苦労して日本一の米を作る伝統は、田ごとに灯を絶やさずに守り伝えて行ってほしいものである。

刈り取りし 棚田の水に 星映す
いち思ふ人の 瞳重なり