今日から仕事始めのところも多いようですが弊社は...
申し訳ありません。
昔からの慣習に従い、7日からの営業です。
やはり古きよい時代の風習は尊重しなければいけません(笑)
さて、とはいいつつもどうしても語りたいことがあります。
昨年末、ある衝撃的なお宅を見学させていただきました。
出雲市にある岩野建築さんのご自宅です。
なんといいますか、性能的にぶっ飛んでいると申しますか...
専門的なことを言えばいろいろあります。
断熱材のこと、換気のこと、サッシのこと、窓の配置のこと等々...
外壁の厚さが30センチもある!
窓ガラスがペアガラスでなくトリプルガラスになってる!
そりゃたしかにすごいです。
でもそれよりもなによりも一番衝撃的なのは冬のこの時期、たしか昨年の12月11日。
ちらほら雪も混じるかというくらい寒くなってきた頃だったかと思います。
それなのに家の中は
「暑い!!!」
しかもエアコンはついてませんでした。
家じゅう探しても1台もついてませんでした。
ただ1階のLDKに「光冷暖」というお湯を循環させて暖をとる装置がありましたが
それとて近くに立ってようやく「あ、あったかいかも?」って感じる程度でした。
じゃあなんで暖かいのかっていったらどうやら中にいる自分達から発せられる熱によるみたいです。
その辺の詳しい理屈は省きます。
ただただ暖かい。
2階の締め切った部屋の中で話をしてるだけで暑くなってきます。
さらに衝撃だったのが電気代。
お住まいになられて1年が経ったそうですが昨年の6月の電気代が3800円。
1年間の光熱費は9万円いかなかったそうです。
ちなみに谷山んちは冬のこの時期の電気代がオール電化住宅ですが2万から3万です。
正月休みで子供らが帰ってきたり家にいる時間が長いともっと増えるかな。
とにかく家じゅうどこにいっても変わらない温度。
これはつまり、夜中トイレにいくのが億劫ではない、ということ。
風呂にいくのが億劫ではない、ということ。
いちいち「エアコン切った?」って確認しなくてもいい、ということ。
「寒いけん戸をちゃんと閉めれや!」って怒らなくてもいい、ということ。
もしかしたら生活が劇的に変わる!?
毎年この時期になるとお悔み欄がやたらにぎやかになりますが(><)
それって家の温度差が大いに関係してるはずです。(いわゆるヒートショック)
それについては最近いろいろな研究成果が発表されてきてますのでまたご紹介します。
長々と書いてますがそれくらい衝撃的なおうちでした。
出雲で新築を考えておられる方がいらしたら必ず岩野建築さんの話を聞いてください。
目からうろこの話がたくさん聞けます。
そして必ず素晴らしい家ができます!
さて、同じ建築屋が同業者さんの宣伝ばかりしててもいけません(^^;
が!
目指すものはこれだと思いました!
もちろん今までも高気密高断熱住宅、高性能な家を建ててきました。
お客様からも「高熱費が安くなった 、冬暖かい、夏涼しい」等の高い評価もいただいてまいりました。
が、もっともっとレベルアップしなくてはいけないと痛感してます。
もっと踏み込んだ家つくりをしていかなくてはいけないと。
最近のハウスメーカーのチラシをみてますと「太陽光パネル」を載せた広告が目立ちます。
それをもって「ゼロエネ住宅」を謳う広告。
屋根全体を覆い尽くすほどの太陽光パネル。
それっていくらするんだろう?
岩野さんのお宅を拝見してから、「果たしてそんなに太陽光パネルを載せる必要があるの?」
って思うようになりました。
いや、もともと谷山は太陽光パネルには懐疑的でした。
売電をあてにした商法に???????です。
以前よくお客さんに聞かれましたよ。
「太陽光パネルってどう?」と。
そしてこう答えてました。
「もしお金に余裕があるならいいと思います。でも売電をあてにするのはどうかと思います。
あくまで自分の家の電気代を賄うためという目的じゃないと。ただそのためには蓄電池が
必要になってくると思いますがまだまだ高いですね。自分は太陽光パネルで電気を発電する
よりも家の断熱性能を上げてそもそもの使う電気量を減らすべきだと思います」と。
数年前のことですから今では蓄電池も安くなってお求めやすくなってるかもしれませんね。
ただ、そうはいっても正直、各社のチラシをみたり現実に太陽光パネルを載せている家が増えていくのをみるに
つれ気持ちがぶれてもいました。
「そういったはいいけど本当にそれでいいのか?廻りはどんどん太陽光パネルつけてるし...」
実際お客さんから「あんたんとこは太陽光パネルはやらないんでしょ?」と言われ後日お伺いしたら
他社さんで設置されていたなんてこともありました。
ただやはり間違ってはいなかったなとここにきて改めて思いましたよ。
設備に頼るのではなくまず家の基本的な性能を上げること。
出来るだけ電気やガスなどのエネルギーを使わなくて済むような家。
家じゅうの温度差をできるだけ少なくすること。
結果ヒートショックなど身体にかかる負担を減らすことができる。
健康寿命を延ばすことにつながる。(これについてはまた後日)
今までは昔ながらの木の特徴を活かす大工さんの手刻み、ゼロからお客さんと一緒になって進めていく
家つくりを売りにしてきました。
もちろんそれはそれで大切なことではありますが一歩間違えるとそれは単なる工務店サイドのエゴになって
しまいます。それよりもなによりも優先されるべきは新居でのお客さんの生活の質の向上にあるということ。
生活の質の向上とは簡単にいうと家じゅうの温度差が少ない、光熱費ができるだけ少なくてすむようにする。
ということです。
でもそんな家ってすごい高いんじゃないの?って思われると思います。
実際建築にかかるコストは上がります。
でも...
と、ここから先が今まで弊社が弱かったところであります。
資金計画と建築コスト、光熱費との関連性。
そこをもっとわかりやすくお客さんに説明できるよう勉強しなければ!
そうすればもっともっと快適な住まいを無理なく提供できるはず!
と、いうわけで長々と熱く(暑苦しく?)語ってしまいました。
いや、岩野さんのお宅を拝見してお恥ずかしい話、ほんとにカルチャーショックを受けまして。
なんとかお伝えしようと思いながらもどうお伝えしようかと悶々としておりました。
が、ええぃ!と今日思い切りました
かの糸井重里氏はかつて「ラブレターは夜中に書かない方がよい。翌日読むときっと
赤面するから」とのたまいました。
きっと谷山も明日読むとそう思うことでしょう(笑)
長々ついでにもうひとつ。
2月上旬ですが弊社としては初の試み。
「家つくり勉強会(仮称)」を開催します!
今日お話しした内容も踏まえ、これからの家つくりというものをどう考えたらいいのか。
資金計画はどう考えればいいのか、今現在かなり低い住宅ローンの金利、消費増税を
前にいつ建てるのがいいのかなどなど...
内容については検討中ですがこういった内容で講師の先生をお招きして一緒に勉強したいと
思っております。
詳細は随時お知らせしていきますので乞うご期待です