vsFC岐阜

2011-06-21 | J2
J2/17節
岐阜1-3札幌 長良川競技場 3,945人
得点者/ 2' 宮澤(札)、34'OG(札)、39' 横野(札)、75' 染矢(岐)

16節終了時で最下位の岐阜は4連敗中と苦しみ、札幌は前節で横浜FCに完敗と調子の良くない流れ同士の一戦。
長良川スタジアムは夕方開催で気温こそ高くは無かったが、ゴール裏の芝にはキノコが生えているほど水はけが悪く湿度全開不快指数満点かつ、スリッピーなコンディションかと妄想。

そんな17節は上原RSHで純平LSB日高RSB復活、そして純貴FWスタメンキター!
個人的に思うのだが近藤がLSHでスタメン化し内村の体調が思わしく無く出られない状況でチアゴなんぞがFWで使われているのに(チアゴなりに懸命にこなそうと尽力してくれているのは百も承知、チアゴにたいしてなんの悪意もアリマセン。)本業FWの純貴はSubにすら呼ばれることも無い試合も珍しくなく迎えたこの日。
キックオフ前、ウォーミングアップの表情は、なんつーか静かなる闘志が見えるというか落ち着きの中にも気合が見える良い顔に見えた。
対する岐阜は三田と新井の2DMFが今季初登場でFWブルーノ今季初スタメンというなんとか打開を図りたい布陣で臨む。

立ち上がり、岐阜の引き気味でプレスポイントも低く様子を伺う展開に、前を向けて持味を活かせる札幌が押していく。
開始直後、札幌の左の仕掛けをカットされて後列に戻った球を山下の素晴らしいロングパスが右の上原に通る、上原のキープからトップスピードで追い越す日高に渡し放り込んだ良いクロスにニアから純貴、砂川、宮澤と入り、ファーに近藤が待ち構える。
クロスの打ち込みに対し純貴と砂川がニアに斜走で入ったので岐阜DFとGKが少し釣られ、クロスの着弾点にいた宮澤の頭弾が炸裂するがポスト直撃。
この跳ね返りの近くに居たのは岐阜DF野田、田中、札幌の宮澤だったが岐阜DFは一歩も動けず集中力の高かった宮澤が反応良く蹴りこんで札幌先制。
純貴の前での頑張りも利いて札幌はペースを離さないがパスミスからカウンターを喰らいシュートまで持ち込まれる相変らずな一面もあり油断禁物な展開の34分。
岐阜ゴールまで30mの位置から宮澤と染矢(岐)がルーズボールな球際に脚で競った球は宮澤が先に触ったが岐阜ゴールまで飛ぶ。
コレをGK村尾はバックパスと判断し脚で処理し損ね自殺点、その数分後には純平と宮澤のパス交換から前に放り込んだ球を秋田(岐)が頭でクリア、この浮き球をこの日消極的なプレイが目立つLSB野垣内(岐)がGKに戻そうとしたようなヘッドが半端ところに落ちる凡ミス。
コレを逃さなかった純貴がコレを浚い追加弾を撃ち込む、集中してた良い結果だと思う。
前半で札幌が3点先取と結果だけ見れば良いが時間経過とともに流れは岐阜に傾いていた。
岐阜は30分過ぎあたりから球際に厳しくなりだし3点目を取られたあたりからは走力を惜しまずに詰めてくるようになり岐阜に流れが出だしていた。

後半開始から 岐阜は野垣内→ 村上。
後半からワンタッチパスでプレスを絞らせずサイドチェンジしながら押し上げてくる組み立てに押し込まれるが詰めのところでスリッピーなピッチも手伝いミスが出る岐阜はカウンターを喰らいかけるがファウル上等で仕掛けてくるので札幌もカウンターの出鼻を挫かれてしまったり球保持者に対して速詰めする岐阜の走力にリードしてるのも手伝ってかバックパスを選択し反撃に流れが行かない。
28分に純平→櫛引、櫛引CB、岩沼LSB、河合DMFと次節の純平累積拘束のリハーサルのような布陣に出るが岐阜のクロスに対して櫛引のファーストプレイがPA内でハンドでPK献上というヤッちまったプレイにブルーのユニが爽やかな印象のGK昊乗、要らぬ失点に鬼の形相、まぁ村尾の自殺点と相殺ってことで。(笑)
脚も止まらず鬼詰めでペースを握る岐阜だがミスも目立ち流れの中では決定機に結びつかない。
札幌も札幌で岐阜の前がかりを逆手にとって好機を作れたのがロスタイムのワンプレイのみでコレも決めきれずに終了。

こういうとなんだが1-0で勝利かなと。
2点目の自殺点に関しては、リーグ戦ではなかなかお目にかかれないレベルの「宝くじ」的な得点だし、3点目もよく詰めてキメはしたが野垣内の凡ミスが発端で札幌のプランに沿ったものではないであろう。
前半の岐阜は「最下位」を裏付けるチグハグなモノでソコからキッチリ3得点といった結果は見事だが後半は守勢に張り付けられ、最終ラインで弾き返すといったことが目立ち、鬼詰め相手にはやはりうまく立ち回れねぇ印象であった。

ま、ナニワトモアレ3-1で勝利である。
勝利を追い風に良い流れに持っていってもらいたいね、ThanksSapporo!