vsザスパ草津 2nd

2011-11-23 | J2
36節/草津 2-1 札幌/正田醤油スタジアム
55′内村(札)90′中村(草)92′アレックス(草)

7試合連続負け無しの草津は今季、現時点で5位までのチームと対戦し勝利をあげてないのは札幌だけという上位喰いを体現している厄介な相手。
そんな草津は前節からLSB櫻田→永田、LSH山田→小林でOMFというかシャドーに小林→アレックスと変更して来た4-5-1。

対する札幌はリーグ戦も大詰めだというのに降雪で練習場探しにも苦慮する季節だが、大分に勝利した前節よりスタメン変更はなく、サブに治療離脱の曳地→阿波加、代表帰りの櫛引が入る布陣となった。

キックオフから主導権争いの蹴り合いが続くが、好調内村を軸にゴールに近いプレイを見せる札幌。
8分、奈良のロングフィードは追い風に乗りPAの内村まで届く、コレを収めた内村が左のジオゴにパスしダイレクトで打ち込むがGK北(草)にセーブされたり、13分にも山下が右を上がった純平にロングフィード、押し上げた宮澤→河合から中に入った古田にクサビ打ち、小林(草)に潰されながらも右のスペースに戻した球を出足良く河合が収めて純平に預けて縦走し純平からのスルーを受けて裏抜けした河合が低いクロスを入れる、ニアの古田は撃ちきれなかったがファーの砂川が強振するも枠外と決定機を逃す。
15分には草津も反撃を見せ始め中域右でハイボールの競り合いをリンコン(草)が落とした球を小林(草)がダイレクトにアレックス(草)→松下(草)と中央経由で逆サイドの後藤(草)に廻しキープから外を追い越す小林に渡しPAのアレックスに送られダイレクトに撃ち込まれるが枠外。
この時間帯はセカンドを草津に拾われワイドな廻しを巧く切れずに苦戦する展開が続き20分には左から放り込まれてPAに3人も侵入されるがGK昊乗のパンチングとアレックスのファウルで難を逃れる札幌。
草津は最終ライン手前でのパス回しはキレがあるがソコを突破する手立てが薄く決定機を作り出せずにいた。
30分過ぎには札幌が盛り返しだし、38分にジオゴが取ったファウルから岩沼が打ち込んだ右FKはアレックスがブロックするが宮澤に当たってPA内にコボレファーから飛び込んできた河合が撃ち込むもののGK北にセーブされてしまう。
終了間際には内村の単騎突破からのパスを古田が打ち込むが抉じ開けることはかなわず前半終了。

風下に立つ後半、徐々に強まった風は勢いを増しセットプレイの球を転がすほどのイキオイになっていく。
風上の草津が序盤から優勢な立ち上がりだったが8分に草津の攻め込みを自陣深くで跳ね返し続ける札幌は、松下のミドルをブロックしたコボレが左の砂川に収まり前線逆サイドの内村前方のスペースへと放り込むと、右で持った内村が対峙するCB御厨(草)を横走で引き剥がしコースを作って強振、コレがファーからスライディングブロックに来ていた中村の脚に当たり絶妙のループ弾となり札幌先制。
ビハインドの草津は強い追い風も有効に使い攻勢を上げる、セットプレイを連取され放り込みを喰らい続ける苦しい状況は続き20分過ぎには草津はDMF松下がCBに入る3バック化で両SBが上がる札幌と同様の中域増員シフトを敷き攻勢を強めるも札幌が手堅く弾き返し続け試合も終了間近となった90分。
熊林(草)の左からのFKはファーをめがけて斜弾で放り込まれる、この着弾点にリンコンと中村2名が入り、札幌DF陣も密集で詰めるが中村頭弾を喰らってしまう札幌、草津はこのFKの着弾点の前後にさらに一人づつ入っていたという周到さを見せていた。
この同点弾で勢いが増した草津はロスタイムにも再び熊林のFK、PA左の深いところからマイナスのグラウンダーというトリックプレイを放たれ、手薄なゾーンに転がる球に詰めるリンコンをブロックに行く札幌、しかしリンコンはコレをスルーしコースが空いているファーのアレックスのダイレクトな強振を喰らい被弾してしまい痛恨の逆転負けを喫する。

強風下で難しい試合だったが、ソコも含めて草津にヤラれた試合だった印象。
攻め手の引き出しは少ないものの丹念に研ぎ澄ました一刺しで押し込まれ草津の攻撃を巧く切れなかった札幌は逃げ切ることが出来ずに上位喰いの草津の餌食となった。
先制したときゃ「イケる!」とか思ったがアマクナイヨネー。
大詰めで苦しい状況となったが残り試合、出し切れるコトを期待します、取り合えずもう雪降るな秋春制反対!ガンバレSapporo!