明日はわが身

冤罪という名の人為的な犯罪に巻き込まれることは対岸の火事ではない。明日はわが身である。

再び科捜研3

2008年01月24日 | 科捜研図面ツッコミ

スクールバスは結構大型だ。
長さが9mもある。
科捜研でも、警察でも変移図は前の方だけ記載してある。
全部書き込めば見づらくなるので当然だ。
問題はスリップ痕をつけたとされている前輪の位置が書き込まれてないことだ。
そこで、それを解りやすいようにしてみたい。

フロントから前輪までは1.8mだ。
横幅は2.3mなので、上記のように切ると横長の四角になる。

これを科捜研の図面に当て嵌めると

ついでに警察の図面では

こうなる。
黒い凧の足のような奴がスリップ痕だ。

注意が必要なのは赤の衝突時のバスと緑の最終停止位置のバスの移動距離は間の灰色の距離ではないということ。

例えば赤の上部(フロント)から緑の上部までが移動距離2.9mだ。
タイヤも同様。赤の最下部から緑の最下部まで2.9mだ。

という訳で、
スリップ痕から想定される前輪の軌跡を辿ると

こんな感じになる。
左車輪に合わせているので、右は極端にずれてくる。

全くの目分量だが、衝突から1.6m程も横ずれを起こしている。(左車輪に合わせたバス本体)

テキトーじゃん、と言われれば確かにその通りだが、私の頭では、衝突時が最大横Gでありその後は暫時減少の筈だから、逆に言えば最終停止位置からはどんどんRがきつくなる事はあっても緩くなる事はないのではないだろうかとしか考えられない。

そういうわけで、科捜研の言うように横から白バイが衝突したとすると

当たってから、そのまま突き刺さってはいないから、お尻はバス後方に振られた筈。

それから最終停止位置までの軌跡は

おおよそこんな感じではなかろうか?

繰り返すが、これはあくまで科捜研の主張に基づいての私的解釈だ。
私自身はこんなことは無かったと思う。昨日の監視委員長さんの記事で確信を得た。

話を戻す。

この科捜研の主張では、
①白バイの乗員の方は衝突位置よりバス後方に振り落とされるような気がする。
②最低でも白バイの前輪部分は、衝突瞬間より最終停止位置までバスのフロントと地面の間にガッチリ食い込んでいない限りは「引きずる」ことは困難であり、従ってその部分の2.9m分のさっか痕が生じてないとオカシイ。

また、一審で言うように「隊員を3.6m跳ね飛ばした」ような衝突態様であれば、そもそもスリップ痕が示すような「横ずれ」を引き起こすことはありえない。

しかし、なんて言うか、、、前にも言ってるが、、、今更なんだけど、、、

科捜研と一審と二審とそれぞれの主張が違う(ように見える)ってどういうこと?!

ps。
上で衝突時最大横Gって書いたが、私のイメージではその瞬間(1/100秒~1/10秒単位)で終わりで、最後(動いていたというレバタラの)まで持続するような力が質量1/30の白バイにあるとは思えない。しかもその白バイの衝突エネルギーは摩擦と音と振動とバス白バイボディ変形で粗方消費しつくされている。精々、サスペンション上のボディが横に動いたぐらいだと推測している。

ps2.
この記事は以前の記事を纏めて解りやすくしたものです。
ご感想など戴ければ幸いです。