どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

ナゾの足跡と三陸鉄道

2014-02-12 03:25:39 | インポート
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凍った歩道をみて、変な事に気がついた。大きな足跡ばかりが残っているのだ。大体靴のサイズで30センチ程度だろうか。人は歩く時につま先に少し力がかかる。雪の足跡だと、つま先の少しの雪が跳ね上げられて1センチほど大きくなる。だがそれにしても大きい。


この理由はよくわからない。考えられるのは足の大きい体重のある人が、一番最初に歩いた後だとなる。だがその後も人が歩いてかき消されるはずだ。それに初めに小さい足が通ったら、それが残っても良さそうだ。


多分なのだが、大きくて体重のある奴が雪を圧縮するのだろう。先に小さくて軽い足が通っても、その足跡を破壊して更に圧縮するのだろう。薄くて固い層が出来る。その後に通った体重の軽い人のは、その層を破壊できないのだろう。そしてその層が凍結するから目立つのだろう。



ビブラムパターンのソールもある。あのゴムは固い。雪を簡単に圧縮するのだろう。




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三陸鉄道で驚くニュースが出た。



東日本大震災で不通になっている岩手県のJR山田線宮古-釜石間(55.4キロ)の復旧問題で、JR東日本は11日、被災した駅舎やレールを再建したうえで鉄道施設と土地の全てを自治体に無償譲渡すると地元に提案した。既に、運行は第三セクター・三陸鉄道(本社・宮古市)への譲渡案を示しており、同区間の経営から撤退する方針だ。譲渡後の支援策として、10年間分に限り予想赤字計5億円を一括で補填(ほてん)する考えを示した。



これは毎日新聞。



【東京支社】JR東日本の冨田哲郎社長は4日の記者会見で、東日本大震災で被災し休止中のJR山田線宮古-釜石間について「復旧に必要な140億円については負担して復旧していこうと考えている。その上で、山田線運営を三陸鉄道に移管することを提案した」と鉄路の復旧を明言した。
同社は1月31日の復興調整会議で、三鉄への運営移管案を提示した。冨田社長はその理由を「利用者の見通しは非常に厳しいが、三陸鉄道の南北リアス線と一体運営することで、地域密着型でコンパクトな経営を行い、持続可能性の高い運営形態を実現するため」と説明。



これは岩手日報。


三陸縦貫鉄道は、昔から構想はあってそれが実現寸前だった頃に国鉄の赤字が酷くなり、用地や路線が引かれているのにも関わらず、開業が見送られた。その路線が通っている区間を第三セクターで運営する事で解決を見たのです。


ただそれでも宮古ー釜石間はJRの管轄下にあって、分断された路線でした。それが急転直下、いきなりJRの大幅妥協です。JRが震災の復旧費用も出すし、その土地権利も無償譲渡、そして10年間の赤字補填!

企業としてはあり得ない譲歩です。株主総会でも必ずや言われるポイントです。


なぜ譲歩したのかと言えば、明らかに岩泉線の問題でしょう。赤字路線で2010年以降土砂崩れで不通。そして岩手県が開通を強く押し出していた路線です。確か300億とも言われる復旧工事です。これに対してJRは道路整備までやるから廃止させてくれ!と岩手県と交渉してきました。


まあこれも凄い妥協ですね。JRはこれで20億の出費します。そして土地権利も無償譲渡します。300億に比べれば安いものです。



JRは撤退が安いと判断したのですが、これによって夢の三陸縦貫鉄道が出来る訳です。
もしかするとそういったドリームは、NHKの朝の連続ドラマ「あまちゃん」が後押ししたのかもしれません。




ただこの三陸鉄道に関しては、JRは初めから宮古ー釜石間を出資と言う形で譲渡してしまった方が、良かったのは間違いがありません。当時はまだ沿岸の鉄道が元気でした。この頃に三陸縦貫鉄道が一括運営されていたなら、客の利便性や依存度も変わったものと思います。ただJRが民営化する直前で、JRは赤字を減らすために高値で売りたかったがそれは全く出来なかったのも事実です。


しかしずいぶん高い歴史清算になってしまいました。


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