どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

陸前髙田の薪

2011-08-13 03:24:36 | インポート
新たに送ったものを調査した結果、セシウムが見つかった。1130ベクレル/キログラムという。ただこれが表皮近くにあり、薪の本体では検出されなかったという。これで送り火には使われない事になった。
だがこの値は比較的高いのではないか。松の表皮はガサガサしていて入り込みやすいのは確かだが、泥まみれな訳ではない。微量に付いていたものがこの値になるからだ。
ただ前のメッセージ入りの薪では検出されずに、今回は検出された。これは屋内で管理していたものと屋外で管理していたものの差だという事にはなっているが、実は説明になっていない。割って以降に大量にセシウムが降らないとこの値にならないからだ。また薪なので屋外にあったとしても雨に当たらないようにしているはずで、雨由来のセシウムはそんなにないはずだ。もっとも簡単に説明出来るのは、メッセージ用のは特に念入りに泥を洗い流して、割ってからも簡単に掃除していたものなのではないのか。あとは検査業者が適当だったか、薪の本体のみを計測していたかだ。
このあおりを食らってかもしれないが、農水省の通達で福島県産の木炭と薪の出荷が止まった。
木炭は屋内管理だからちょっと考え過ぎかもしれないが、農水省はなにかをつかんだのかもしれない。薪は基本的に皮を剥げば大丈夫だろう。水洗いすれば更にいいだろう。そんなに不安になる必要は無いと思うのだが。

震災のすぐ後で、風評被害を避けるために茨城の農協で検査したらセシウムが検出されて、逆に風評被害を作ってしまったが、今回もそんな結果になりそうだ。

だが驚くべきニュースが、
http://www.asahi.com/national/update/0811/OSK201108110219.html?ref=goo
朝日新聞だが、島根県の堆肥からセシウムが検出されたのだ。最大で1082Bq/Kgだ。2カ所から基準値をうわまるレベルで、3カ所は基準以下、2カ所は検出しなかったことから、ホットスポット的なもののようだ。埼玉の腐葉土に比べれば10分の1程度だが、島根は圧倒的に遠い。また堆肥は雨が当たらないように屋根の下で作られる。汚水が地面を汚さないようにコンクリートのたたきで、しっかりと作られている。かなり前から野積みで堆肥を作るのは禁止されている。埼玉の腐葉土もそうなのだが、雨水による汚染はかなり少ないはずなのだ。
チェルノブイリから、落ち葉は汚染されやすい事は知られていたが、この死んだ植物体がどうやって放射性物質をキャッチするのかは解らない。宮城の稲藁も、埼玉の腐葉土も説明しがたい汚染だった。
3月の頃の東北地方の風向きは、南西から吹く事が多い。ただ事故当時は北風が吹いていたのでどうかとは思っていたが、島根にまで届いているとは思わなかった。

前に京都もどうせ汚染されてると言い切ったが、こうなると不謹慎だったかと反省している。
8/14追加
千葉の成田山で開運厄よけの護摩木として使われる事が決まった。陸前髙田では検査結果から皮をはいだ薪を、角材にして送る予定。この話し迷走しつつ、拡大している。千葉で反対運動が起こる可能性もあるが、原発の影響を受けており京都よりはリテラシーが高いのではないかと思う。
8/16追加
成田山でのは、9月の開運厄よけの護摩木につかうようです。訂正します。そして早速クレームが50件ほどあるようです。皮をはいで角材にまでする予定なのでセシウムは検出されないと思うが、成田山では念のために検査して微量でも検出された場合、使用しない方針のようだ。
千葉と陸前髙田だったら、放射性降下物の量は大して変わらないのではないのか?と思いますが。もう陸前髙田も薪を送る事を、止めてしまった方がいいのではないのかと思います。


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