住民手作り弁当230食に 福岡市城南区の片江校区 高齢者へ年2回
11月12日7時7分配信 西日本新聞
むかごごはん、エビチリソース、サトイモの煮ころがし…。住民手作りの作りたての弁当が8日昼、福岡市城南区片江校区の高齢者約230人に届けられた。1991年に始まって18年。春と秋の2回実施される「片江の弁当配り」として定着しており、弁当を手にしたお年寄りたちは「何よりも心が温まる」と喜んでいた。
「独り暮らしの高齢者のみなさんに温かい弁当を」と、同校区社会福祉協議会を中心に始まった取り組み。市社会福祉協議会からの補助金を活用して、無料で配布している。
1回目は75歳以上の独り暮らしの人を対象とし、配布先は約80人。
その後、校区の高齢化が進み、どちらかが80歳以上の夫婦二人暮らしも対象に加えたことなどから、配布先は増える一方。独り暮らしの対象年齢を1歳引き上げて76歳以上としたものの、今回、配布先はついに200人を超えた。
弁当づくりの担い手は、片江校区社会福祉協議会と同校区の食生活改善推進員協議会や男女共同参画協議会のメンバーである地元の主婦ら。「『もう限界。弁当業者に発注しよう』という声が上がったこともありました。それでも、みんなでメニューを考えて、野菜が多くて薄味で温かい、健康重視の弁当を届けようと今も続けているのです。まさに地域の力だと思います」と、片江校区社会福祉協議会会長の古野美智子さん(75)。
今回の弁当作りは、片江公民館で実施。前日の7日に仕込みをして、計2日間で延べ約80人が携わり、食べやすいサイズに切るなど、高齢者向けを意識しながら仕上げた。「お年寄りにやさしい食材選びや、衛生面に気をつけました」と、参加した田中寿奈子さん(71)。田中哲明さん(60)も協力した一人で「みんな一生懸命で、一緒に調理するのは楽しかった」と話した。大勢で集まって調理することに、地域の祭りに参加しているような楽しい気分になっている人も多いようだった。
配布を担当するのは民生委員などで、自転車や車を使って届けていた。受け取った一人の永田サカヱさん(82)は「家庭料理で、やわらかいし、おいしい。何よりも愛情がこもっている」と笑顔を見せた。
同校区の高齢化率は約16%。春の弁当配達は子どもたちも協力するという。
最近、ココロ痛むニュースが多いので、ココロがホッとする温かいネタを
11月12日7時7分配信 西日本新聞
むかごごはん、エビチリソース、サトイモの煮ころがし…。住民手作りの作りたての弁当が8日昼、福岡市城南区片江校区の高齢者約230人に届けられた。1991年に始まって18年。春と秋の2回実施される「片江の弁当配り」として定着しており、弁当を手にしたお年寄りたちは「何よりも心が温まる」と喜んでいた。
「独り暮らしの高齢者のみなさんに温かい弁当を」と、同校区社会福祉協議会を中心に始まった取り組み。市社会福祉協議会からの補助金を活用して、無料で配布している。
1回目は75歳以上の独り暮らしの人を対象とし、配布先は約80人。
その後、校区の高齢化が進み、どちらかが80歳以上の夫婦二人暮らしも対象に加えたことなどから、配布先は増える一方。独り暮らしの対象年齢を1歳引き上げて76歳以上としたものの、今回、配布先はついに200人を超えた。
弁当づくりの担い手は、片江校区社会福祉協議会と同校区の食生活改善推進員協議会や男女共同参画協議会のメンバーである地元の主婦ら。「『もう限界。弁当業者に発注しよう』という声が上がったこともありました。それでも、みんなでメニューを考えて、野菜が多くて薄味で温かい、健康重視の弁当を届けようと今も続けているのです。まさに地域の力だと思います」と、片江校区社会福祉協議会会長の古野美智子さん(75)。
今回の弁当作りは、片江公民館で実施。前日の7日に仕込みをして、計2日間で延べ約80人が携わり、食べやすいサイズに切るなど、高齢者向けを意識しながら仕上げた。「お年寄りにやさしい食材選びや、衛生面に気をつけました」と、参加した田中寿奈子さん(71)。田中哲明さん(60)も協力した一人で「みんな一生懸命で、一緒に調理するのは楽しかった」と話した。大勢で集まって調理することに、地域の祭りに参加しているような楽しい気分になっている人も多いようだった。
配布を担当するのは民生委員などで、自転車や車を使って届けていた。受け取った一人の永田サカヱさん(82)は「家庭料理で、やわらかいし、おいしい。何よりも愛情がこもっている」と笑顔を見せた。
同校区の高齢化率は約16%。春の弁当配達は子どもたちも協力するという。
最近、ココロ痛むニュースが多いので、ココロがホッとする温かいネタを
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