将軍様の手記

道の先へ

楽しいクラシック

2006-05-21 23:28:28 | 日常
愛知県芸術文化センター


去年こんなメールを送ってきた友人から、今年もメールが届いた。例によって共通の友人の所属するオケが演奏会に誘われたので、演奏会前日の昨日に集合時間を聞いたら返ってきたメールがこれ↓(一部伏字)

☆☆☆

**大学交響楽団第90回定期演奏会開催のお知らせ


日時:明日
場所:愛知県芸術文化センター

演奏:***大学交響楽団
L'Orchestre Symphonique de la Universite de ******

指揮:小松一彦
Kazuhiko Komatsu


<曲目・解説>
★チャイコフスキー:幻想序曲《ロメオとジュリエット》
Petr Il'ich Chaikovskii(1840-1893):Ouverture Fantastique‘Romeo et Juliet’
★チャイコフスキーはシェイクスピアの戯曲を題材にした管弦楽曲を計3曲残しており、その中で最も古い作品が《ロメオとジュリエット》である。彼はこの曲を友人バラキレフの勧めによって書いたが、初演後も度々手を加え、1881年に現在聴くことのできる最終稿をバラキレフに献呈している。
曲は、クラリネットとファゴットが荘厳な響きをもって序奏を奏で、宗教的な雰囲気に始まる。ソナタ形式の主部ではモンターギュ家とキャピュレット家の不和を表す第一主題、ロメオとジュリエットの儚い恋を表す第二主題と続き、そして最後は二人の死とそれを救済する音楽が響き曲は閉じられる。
★楽器編成はフルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、コーラングレ、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、テューバ、打楽器、ハープ、弦楽5部
★初演は初稿が1870年3月4日、最終稿が1886年4月17日


★シューベルト:劇音楽《キプロス島の女王ロザムンデ》序曲
Franz Peter Schubert(1797-1828):‘Rosamunde, Furstin von Zypern’D.797 -Overture
(Musik zum gleichnamigen Schauspiel der Hermina von Chezy)
★《ロザムンデ》は女流脚本家ヘルミーナ・フォン・シェジーの台本による全四幕の劇であり、依頼を受けたシューベルトが全10曲を提供している。
劇の脚本が残っていないので詳しい内容を知ることは出来ないが、上演回数がたった2回であることなどから、かなりの駄作だったことは間違いないだろう。それでも今日、この《ロザムンデ》の曲が抜粋して度々取り上げられるのは、劇の内容に関わらず、シューベルトの音楽がこれまで高く評価されてきたことを意味している。
なお、今日一般的に「ロザムンデの序曲」と呼ばれる曲は、歌劇《魔法の竪琴》(Die Zauberharfe)序曲の流用であり、劇の後に出版されたものである。従って《ロザムンデ》初演時にこの曲は演奏されていない。
★楽器編成はフルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパ二、弦楽5部
★序曲以外の楽曲の初演は1823年12月20日、アン・デア・ウィーン劇場。《魔法の竪琴》序曲としての初演日時は1820年8月、《ロザムンデ》序曲としての初演日時は不明


★ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88(《イギリス》)
★Antonin Dvorak(1841-1904):Symphony No.8 in g major op.88
★ドヴォルザークの交響曲の中では、第9番《新世界から》に次いで良く知られた曲である。この曲には《イギリス》というタイトルが付いていることがあるが、これは最初にロンドンの出版社から出版されたためで、曲の内容とは何ら関係が無い。
この曲が書かれた1889年にはドヴォルザークは48歳になっており、あらゆる面において円熟期を迎えていた。俗に「スラブ時代」と呼ばれるこの年代の彼の作品には、完璧なまでにチェコの民族性及びスラブ的特徴が浸透している。
加えて古典派以来の交響曲の形式的秩序にとらわれず、緩急、明暗といった相対する要素を交互に登場させ、そこから新たな音楽的性格、統一感を生み出そうと試みている点は全く興味深い限りである。
★楽器編成はフルート2(一人はピッコロ持ち替え)、オーボエ2(一人はコーラングレ持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、テューバ、ティンパ二、弦楽5部
★初演は1890年2月2日、作曲者自身の指揮による国民劇場管弦楽団(チェコ・フィルの前身)


★その他
**氏は演奏頑張ってください。本番前に会えたら会いましょう


☆☆☆

この長文を、相変わらずヤツは携帯で書いたらしい。『時間がなかったから内容が適当になってしまった。すまんかった。』とか訳の分からない謝罪を、今日会った彼がしてきたので軽くあしらっておきました。


演奏会自体は、とても楽しいものでした。そう、楽しかったのですよ。指揮者が。別に馬鹿にしてるわけじゃなくて、演出が良かったのです。二度目の(?)アンコールでは会場から好意的な爆笑が起こりましたよ。去年には見られなかった嗜好ですね。というかこんなお堅い大学のお堅いオケで爆笑をとるなんて、なかなかやるなこの指揮者。

クラシックはよく分かりませんが、ロメオとジュリエットは聴いていてグッときました。第2主題(?)の派手派手な部分が最高に気持ちいいです。こういう分かりやすい音楽、大好きです。


さて、メールをくれたこの友人は4浪が決定したみたいです。いい加減、今年のセンターが悪かったら諦めるってさ。

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