[移動]:中標津町→(r150,r1115,R391,R244,R334,r93,R334,r87)→羅臼町
[宿泊地]:ライダーハウス白樺
[走行距離]:273.6km
小雨が降る朝です。テントなら、朝露よりもずっとマシです。
今日は知床を目指しますが、その前にもう一度摩周湖を見ておくことにします。昨日は湖の西側の第3展望台に行ったので、今日は北東にある裏摩周展望台へ。どうでもいいけど、『"裏摩周"展望台』なのか『"裏"摩周展望台』なのかどっちなんでしょうか。
峠の先にある今日の摩周湖は、湖面の上のカルデラ部分だけに霧がかかっていてとても幻想的でした。カルデラの中に見事に収まっている雲というのは、なかなか見れないんじゃないかな。
地元のライダーさんに写真を撮ってもらい、展望台を降りようとするとなんかよーく見慣れた顔が。
・・・なんとまあエイプ氏ではありませんか。最早腐れ縁に近いかも。どうせなら、ということで一緒に神の子池という、摩周湖の近くにある池を目指します。
ナンバーから、ずっと彼のエイプは100ccかと思っていましたが、どうやら50ccをボアアップしたもののなのだそう。最高時速60kmで走る彼の後ろをまったりとついていきます。
穴ぼこダートを乗り越えたどり着いた先に待っていたのは、青色に輝く神秘の池。
倒木がいい雰囲気出してます。知ってる人はFFXのマカラーニャの森の聖なる泉、がイメージに近いかもです。
ちなみにエイプ氏は「あの倒木、絶対誰かがセットしてるって!!」と言っておりました。たしかに、完璧な配置ではありますが^^; ・・・まあ、アイヌの神秘ってことで。
池から駐車場(ダート)に戻って休憩。初めて、すこし長めの会話を彼と交わしていたら、なんと。
エイプ氏は同じ大学の農学部3年生だということが判明いたしました(*^ー゜)b
いやーそんな気はしてたんですけどね、稚内で話した時から。同じ大学か、隣のN山ぐらいか、ぐらいな。
しばらく同郷話に花を咲かせ、北海道の情報交換をした後、彼とはお別れ。彼は南へ、私は北へ向かいます。
国道391号を北へ走っていると、いつの間にか海が目の前。右に曲がってしばらく行き、エイプ氏に教わった絶景スポットへ。
しばらく丘を登って振り返ると、
地平線~(・∀・)
こーゆー景色が無造作に転がってるから困る、北海道という所は。ぽつんと置かれた展望台が、逆に景色の雄大さを演出しています。
スピード違反の取締りをやっていると噂の区間を徹底して流れにあわせて乗り切り、ウトロという小さな漁港へ。
名物らしい鮭親子丼を頂こうと一番人気のお店に行ってみるも、一時間待ちということで断念。すっかり忘れていましたが、今日は日曜日なんですね。そりゃ混むわけだ。
ということで、外でスズキDJEBELに乗って行列していた方と一緒に、漁師の奥さん方がやっていると思われる小さな食堂で鮭親子丼をいただく。DJEBEL氏は静岡の漁村出身なので、こういう店をよく知っているらしい。漁師の朝は早いので、ツーリングライダーの生活リズムにも合うんだとか。なるほど。
DJEBEL氏と別れ、知床五湖へ。五湖すべてをまわる時間はないので、5つの湖のうち2つを見る。
直前に神の子池なんて素晴らしい池を見た後だったので、知床五湖は単なる沼に見えました・・・
まあ、ところどころには絶景ポイントがあるんですけどね。日曜日ということもあってか、かなりの人手です。団体で歩いてたおじいさんが木の根につまずいて盛大にコケてたり。大丈夫かおじいさん。おいおいカメラよりも自分の心配しろよ。
そこかしこにクマ出没注意、の標識があります。これは本当に注意した方がよさそうですね。
知床五湖の次は、知床半島を東西に横切る知床横断道路で知床峠をクリア。バスウザイ。チンタラ走ってんじゃねー
峠の頂上で記念撮影。写真を撮ってくれたMajestyのおじいさんは、遺影を胸に入れての旅行。仲間が亡くなったのだとか。
峠を下り、ヒカリゴケが群生しているというマッカウス洞窟に行くも、光るコケは見当たらず。残念。
もう日も傾いてきた頃知床半島を20km程北上、熊の宿という食堂兼ライダーハウスへ。そこの食堂で、トド焼き定職を頂く。よく知りませんが、トドってアザラシみたいなものかな?少しクセがありますが、美味でした。
今夜はここのライダーハウスに泊まる予定でしたが、なんとここのライダーハウス、トイレがありません。目の前の漁港のトイレを使ってくれと言われたので行ってみたら、その漁港のトイレにはトイレットペーパーがありません。というか、ペーパーをセットする場所がありません。
なんというか、私の知らない日本を見たような気がしたので、退散。羅臼という街まで戻ります。次の宿泊候補地、羅臼町立林間広場も工事中らしく入れず。こんなときに限って空には黒い雲が立ち込め、日は西の空に傾いてきて、とっても不安。
結局、少し峠に入ったライダーハウス『白樺』に泊まることに。ここは独自の文化を持ったライダーハウスのようで、常連客も多い所。詳細は省略します。なんというか、「過度の馴れ合いは好きくありません」という誰かさんの台詞が頭の中を回っていました。
今日のお風呂は、『熊の湯』という露天風呂。岩の間に直接湯を引いて、そのまま入る。凄くワイルド。熱すぎてほとんどお湯には入れませんでしたが・・・
道東を堪能した一日でした。