将軍様の手記

道の先へ

お誘い

2005-05-14 23:57:31 | 日常
先日、友人から携帯にこんなメールが届いた。

実に興味深かったので晒してみる(一部固有名詞は伏字にしてあります)。

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平成17年度**大学交響楽団第88回定期演奏会開催のお知らせ

日時:5月15日(日)夕
会場:愛知県芸術文化センターコンサートホール
集合:当日午後5時45分、現地集合

演奏:**大学交響楽団
Sinfoniker die Universitat **
指揮:黒岩英臣
Dirigent:Hideomi Kuroiwa

<曲目・解説>
****による
◆ブラームス:交響曲第一番ハ短調作品68
Johannes Brahms(1833-1897):Sinfonie nr.1 c moll op68
◇交響曲の基礎を確立したのはハイドンだが、それを大成したのがベートーヴェンだ。彼の交響曲は音楽史上でも燦然と輝く不滅の名作である。したがってブラームスが生きた当時の作曲家は、もはやこれ以上の交響曲を作曲しても得られるものは何もない、しいては交響曲自体が既に時代遅れである、と考えたようだ。
ブラームスはここに交響曲の衰退を感じ取り、改めて交響曲というものの価値を見い出そうと苦心した。また彼にとって、尊敬するベートーヴェンの9曲を越えることは最大の目標でもあった。そうした動機にブラームス自身の遅筆さも手伝って、第一番は着想から完成までに21年の歳月を要したのだ。
ワーグナー派と反ワーグナー派の音楽論争に巻き込まれたブラームスは、保守的作曲家の代表と見なされ、ウィーン楽界を牛耳っていた音楽批評家ハンスリックから反ワーグナー派の筆頭格として名指しされたこともある。しかし、彼は決してワーグナーらの標題音楽等「新しい音楽」を嫌っていた訳ではなく、あるいは時代遅れな作曲家でもなかった。古典的形式とロマン的形式の融合によって廃れつつある絶対音楽を復活させることこそが、ブラームスが自らに与えた使命だったのである。彼の熱烈な支持者であり、当時ベルリン・フィルを率いていたハンス・フォン・ビューローがこの曲を「第10交響曲」と評した逸話はよく知られている。
楽器編成だが、管楽器は基本的に二管編成、打楽器、弦楽五部。ただしホルンは4本、トロンボーンは3本となっている。
①第一楽章:erste Satz. un poco sostenuto‐allegro、ハ短調、6/8拍子。重々しいティンパニの連打で曲は始まる。古典派交響曲の特徴であるゆるやかなイントロダクションから主要部へと続くが、この主要部での基本動機は冒頭ですべて提示されている。その後シェーンベルクの指摘する「発展的変奏」に則り、動機並びに主題は楽章全体に拡大していく。
②第二楽章:zweite Satz. andante sostenuto、ホ長調、3/4拍子。一転してホ長調、三部形式で進む歌謡楽章。しかし依然オーケストレーションに華やかさらしい華やかさはなく、むしろブラームス独特の地味な色彩を醸し出している。
③第三楽章:dritte Satz. un poco allgro e grazioso、変イ長調、2/3拍子。古典派の伝統に倣えばメヌエットもしくはスケルツォが置かれるべき楽章ではあるが、ここでは安らかなインテルメッツォ風の楽章に仕上げられている。これもブラームス独特の構成と言える。
④第四楽章:vierte Satz. adagio‐piu andante‐allegro non troppo ma con brio、ハ短調~ハ長調、4/4拍子。第一楽章と同じくイントロダクションを有する、ソナタ形式のフィナーレ。「苦悩を乗り越えて歓喜に至れり」。そのベートーヴェン的理念・哲学に基づき、曲は暗黒から光明へと導かれる。そして最後には怒涛のコーダ、壮大なるクライマックスが築かれる。

◆スメタナ:連作交響詩『我が祖国』より「高い城」
Bedrich Smetana(1824-1884):Sinfonische Dichtung >Ma Vlast<‐Vysehrad.Lento‐Largo maestoso‐Grandioso poco largamente‐Allegro vivo ma non agitato‐Lento ma non troppo
◇「チェコ国民音楽の祖」スメタナの代表作がこの『我が祖国』である。当時オーストリア・ハプスブルク家の支配下にあったチェコだが、民族主義運動はかつてない盛り上がりを見せていた。スメタナも若い頃から民族主義を支持しており、この作品により自らの祖国に対する愛と希望を高らかに歌い上げたのだ。
全6曲中「高い城」は1曲目に当たり、歴代ボヘミア国王の居城だったプラハ、ヴルタヴァ(モルダウ)川河畔の古城ヴィシェフラッドを描写している。王国の栄枯盛衰の歴史が、伝説上の吟遊詩人ルミールの主題を元に自由な変奏で回想される。

◆ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲
Carl Maria von Weber(1786-1826):>Der Freischutz<overture 序曲は単独で取り上げられる場合も多い。まず8小節のイントロダクション(adagio)の後に4本のホルンにより、深い森を思わせる旋律が奏でられる。続いてハ短調に転調し、不穏に響くのが悪魔ザミエルのテーマ。曲はmolto vivaceに移行、嵐を模写した第一主題に入るが、これはザミエルの魔力を示す。嵐が過ぎ去るとクラリネットによる第二主題が現れ、展開部は第一主題と絡み合いながら進んでいく。この第ニ主題は本作第二幕第二場でのアガーテのアリアによるもの。そして再現部に入ると第二主題が主となり、ここからクライマックスへと繋がる。ロマン的オーケストレーションの堪能できる名序曲である。

※ウムラウト等がなくてすいません。

<備考>
・愛国心の表現は正当かつ冷静に行ってください。
・投石したり、発煙筒を投げ込んだり、ヤジを飛ばすのはお止めください。なお、ポップコーンは飛ばしても構いません。狙撃も構いません。
・ポップコーンは誤爆もあり得ます。ご了承ください。
・狙撃する方、1発で仕留めてください。なお他の聴衆の迷惑にならぬよう、サイレンサーをご使用ください。
・テロ特別警戒中です。C‐4爆弾、NAFO爆弾等を発見しましたら速やかに解除、撤去してください。爆発しそうになったら爆発物処理班にご連絡ください。
・10時を過ぎましたら鳴り物での応援はご遠慮ください。
・屋内ですので風船は飛ばさないでください。
・演奏後は盛大な拍手を贈り、ついでにアンコールをご所望ください。
・寝るのは結構ですが、いびきはかかないでください。寝言も言わないでください。
・開演前に****お兄様への突撃インタビューを予定しております。


主催:****お兄様、**大学交響楽団
後援:愛知県教育委員会、名古屋市、中日新聞社、**グループ㈱


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要は高校・大学の友人(メールをくれた人とは別人)のオケの演奏会があるので見に来ないか、というメールなんですが。こんな長文が携帯に届くんですよ。誰が読むかって話ですよ。上から4行だけで充分内容は伝わりますよ。しかもこの友人、この長文を全部携帯で打ったというから驚きです。こんな友人ですが、彼は今医学部を目指して三浪中です。

・・・・まあ、ともあれ行ってきます。

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2 コメント

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Unknown (ショボイ)
2005-05-15 23:32:14
全部携帯で?・・・・ありえねー。

てか、行ったんだ。俺も行きたかったけど、行こうか迷って結局行かなかった。

生で第1番を聞いてみたかった。
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Unknown (将軍)
2005-05-16 01:08:55
ショボイちゃんはブラームス好きって言ってたよね。クラシック詳しくないからよくわかんないけど、今日の曲はなんとなくベートーベンよりも落ち着きがない感じがしたなー。





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