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カミノアナログ

POGに命を削る日々を綴る「紙の穴」ブログ編。ドラフト終了までは日当たりアクセス100以下に抑えたいんで、ご協力よろ。

音無秀孝厩舎研究

2005-04-12 | pog-stable
2004年JRA全国リーディング 2位、関西リーディング 1位の栗東・音無秀孝厩舎はダービールールのPOGではどうなのか。1997~2001年生世代(5世代)をダービーまでの期間でそれぞれ集計した。

全体成績 >
  通算 54-29-35-276/394  勝率 14% 連対率 21% 複勝率 30%
  期間内重賞 1-1-0-35/37  勝率 3% 連対率 5% 複勝率 5%
  1世代当り 18.2頭登録  15.2頭出走  7.4頭勝馬  1頭当平均 5.2走
  期間内出走率 84%  期間内勝馬率 49%  期間内出走占有率 31%
  1頭当平均 890万円獲得  平均勝利距離 1663m
牡馬のみ >
  1世代当り 9.2頭登録  8.2頭出走  4.8頭勝馬  1頭当平均 5.4走
  期間内出走率 89%  期間内勝馬率 59%
  1頭当平均 957万円獲得  平均勝利距離 1676m
牝馬のみ >
  1世代当り 9頭登録  7頭出走  2.6頭勝馬  1頭当平均 4.9走
  期間内出走率 78%  期間内勝馬率 37%
  1頭当平均 810万円獲得  平均勝利距離 1640m
世代ごとの期間内最高賞金獲得馬 >
  2001年産:カンパニー 2000年産:リンカーン(森厩舎から転厩)
  1999年産:オモシロイ 1998年産:ピンクパピヨン
  1997年産:ロロ
特徴 > やや数を使う、長距離志向、最近急上昇

昨年はじめて関西リーディングに輝いた音無調教師は元騎手。1985年オークスを21番人気のノアノハコブネで制覇し、1987年カブトヤマ記念をユウミロク(のちの名繁殖牝馬)に乗って勝ったが、85年の年間勝ち鞍がノアノハコブネのみの2勝と、けっして一流騎手ではなかった。
しかし開業間もなくイナズマタカオーで重賞勝ちを飾り、ノアノハコブネの縁で珍名小田切氏、さらに最近ではアドマイヤ近藤氏の支持を得て、一流厩舎にのしあがった。先週のニュージーランドトロフィーでも、人気薄のイヤダイヤダが2着に残って波乱を演出した。とくに最近の成績は驚異的だ。上の数字は5世代だが、2世代分に限ると数字はこうなる。

全体成績 >
  通算 27-12-14-94/147  勝率 18% 連対率 27% 複勝率 36%
  期間内重賞 1-1-0-13/15  勝率 7% 連対率 13% 複勝率 13%
  1世代当り 16頭登録  14.5頭出走  9頭勝馬  1頭当平均 5.1走
  期間内出走率 91%  期間内勝馬率 62%
  1頭当平均 1180万円獲得  平均勝利距離 1719m
牡馬のみ >
  1世代当り 10頭登録  9.5頭出走  6.5頭勝馬  1頭当平均 5走
  期間内出走率 95%  期間内勝馬率 68%
  1頭当平均 1177万円獲得  平均勝利距離 1750m
牝馬のみ >
  1世代当り 6頭登録  5頭出走  2.5頭勝馬  1頭当平均 5.2走
  期間内出走率 83%  期間内勝馬率 50%
  1頭当平均 1186万円獲得  平均勝利距離 1629m

ほとんどの数字が上がるが、登録頭数と、牡馬の平均出走数は減っている。つまり少数精鋭化がすすんでいる(長距離志向も強くなっている)。多くの有力厩舎では最近、登録数増加で稼働率が下がっているので、これは珍しい。
しかも転厩してきたリンカーンを割り引いても、期間内出走馬の1頭当平均は1000万円を超えるから、かなり評価できる内容だ。
ほかの厩舎の数字がでてくるとわかるが、1頭当平均 1000万円以上獲得する厩舎はだいたいPOGでも人気になる。3歳世代の音無厩舎はまだ1頭当平均 541万円にとどまるが、この先の活躍しだいでは、ドラフト頃にはかなり人気になるかもしれない(高額馬ではないが、おもに社台系から馬が入る予定)。よく見きわめたい。

教訓。

・ 音無厩舎の勢いはPOG期間にも表われている
・ 今年のPOG人気は未知数。これまで以上に人気になるかもしれない

藤沢和雄厩舎研究

2005-04-12 | pog-stable
2004年JRA全国リーディング 1位の美浦・藤沢和雄厩舎はダービールールのPOGではどうなのか。1997~2001年生世代(5世代)をダービーまでの期間でそれぞれ集計した。

全体成績 >
  通算 75-50-25-109/259  勝率 29% 連対率 48% 複勝率 58%
  期間内重賞 6-11-4-28/49  勝率 12% 連対率 35% 複勝率 43%
  1世代当り 22頭登録  13.4頭出走  9.2頭勝馬  1頭当平均 3.9走
  期間内出走率 61%  期間内勝馬率 69%  期間内出走占有率 16%
  1頭当平均 2242万円獲得  平均勝利距離 1728m
牡馬のみ >
  1世代当り 14.2頭登録  9頭出走  6.2頭勝馬  1頭当平均 3.9走
  期間内出走率 63%  期間内勝馬率 69%
  1頭当平均 2128万円獲得  平均勝利距離 1792m
牝馬のみ >
  1世代当り 7.8頭登録  4.4頭出走  3頭勝馬  1頭当平均 3.9走
  期間内出走率 56%  期間内勝馬率 68%
  1頭当平均 2475万円獲得  平均勝利距離 1592m
世代ごとの期間内最高賞金獲得馬 >
  2001年産:ダンスインザムード 2000年産:ゼンノロブロイ
  1999年産:シンボリクリスエス 1998年産:プレジオ
  1997年産:スイートオーキッド
特徴 > 出走率が非常に低い(とくに牝馬。登録率も低い)、非常に数を使わない、牝馬は得意、長距離志向、非常に晩成志向

ナンバーワン厩舎だからか、ほとんどイメージどおりの数字が出た。
期間内出走占有率16%とは、この5世代の馬が期間内に走った259レースを、引退まで(現役馬については先週まで)のあいだに走った1608レースで割ったパーセンテージ。期間内の出走がどのていどを占めるかを表す(ぶっちゃけ「早熟率」だ)。藤沢厩舎にとってダービーまでの期間は出走回数にして全体の6分の1以下にすぎないということで、これはもちろん日本一低い。未出走のまま5歳まで現役生活をひっぱる横暴は、藤沢厩舎だけに許される行為なのだ。
さらに期間内出走率61%=期間内未出走率39%、つまりまったく出走してこない、POG的ハズレ馬が4割もいる(登録してくるのも遅く、登録されないまま期間終了したりするばあいもあるので、実質は4割以上と言っていい)。

しかし出走にこぎつければ、平均でたった4走しかしないのに、平均2000万円以上獲得できるという。いかにすぐれた馬を効率的に回しているかがわかるだろう。
この特徴は、じつは牝馬で極端に出ている。レディブロンドを思い出せばわかるが、出走してくるのは登録牝馬の半分強。しかし勝馬率や平均獲得額は牡馬と変わらない。牝馬の獲得額はふつう牡馬より落ちる(世代全体でその差は1頭当り200万円、リーディング上位厩舎では470万円)。つまり藤沢厩舎は牝馬が得意なんである。念のため書くと、ダンスインザムードの世代を除いてもこの数字はほとんど変わらない。

そして長距離志向。
ダービー・菊花賞・天皇賞春に未勝利、「本質的にマイラー」発言、タイキシャトルなどのイメージから、藤沢厩舎は長距離志向と思われていないようだが、そんなことはない。むしろ素質馬を2歳短距離戦で使うのは避ける傾向にあり、リーディング上位厩舎ではもっとも長距離志向だ(藤沢以上に長距離志向なのは昨年25位の伊藤雄二厩舎くらい)。

教訓。

・ 藤沢馬が出走するかは運次第。登録されても4割が期間内未出走
・ 出走さえすればかなりの確率で稼げるが、真価はやはり期間後
・ 出走率はさらに低くなるものの、藤沢牝馬は意外に稼ぐ。あてにせず狙い打て
・ 藤沢馬は長距離で強い

ダービールールPOGのための厩舎研究

2005-04-11 | pog-stable
俺はこれまでずっと有馬ルールのPOGでたたかってきたが、今年から期間ダービーまでルールの実弾戦POGに参加することになった。PGPSでみじめな負け方をした経験から、ルールが違えば厩舎戦略も立てなおす必要があることを学んだので、さいしょに基礎データを収集した。
そのうち厩舎分析を、あすから順に公開していく。POゲーマーでダービールールの人は多いと思うんで、役立ててほしい。(POGサイトは多いのに、なぜかこういう数字を出しているサイトはない。俺が知らないだけか?)
いまのところ昨年の全国リーディング上位20厩舎プラス中位からいくつかピックアップしようと考えているが、要望があれば他の厩舎も公開するかもしれない。上位にも地雷厩舎があり、めだたない中位にもおいしい厩舎があることを知ってもらえればと思う。

教訓。

・ リーディング上位厩舎 = POG向き厩舎 ではない。ルールに応じて厩舎をえらべ。