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カミノアナログ

POGに命を削る日々を綴る「紙の穴」ブログ編。ドラフト終了までは日当たりアクセス100以下に抑えたいんで、ご協力よろ。

NFのセレクトセール(4)

2010-06-08 | pog-playback
(1)(2)(3)のつづきである。
ドラフト直前に・・・俺も暇だな。

ノーザンF生産馬を、セレクトS落札馬、庭先取引および預託生産馬、サンデーR所属馬、キャロットC所属馬の4グループに分け、世代ごとにこれらの成績を比較してみた。
ノーザンのセレクトセール落札馬に何が起こったのか、側面から検証するためだ。

数字の羅列がわかりにくいと指摘(というか質問メール)をうけたんで、厨二的不等号とグラフで表現してみることにする。


3歳春までの出走1頭当り賞金
(不等号1つが100万円差に相当)
1998産:庭先預託>サンデー=セレクト>1000万円
1999産:1000万円>>サンデー>庭先預託>セレクト
2000産:セレクト>>サンデー=1000万円>>庭先預託
2001産:セレクト>>>>>>>1000万円>庭先預託>サンデー>>>>>キャロット
2002産:キャロット>>>>>>セレクト=サンデー>>>>>>庭先預託>>>1000万円
2003産:セレクト>>>>>>>>>>1000万円>キャロット>サンデー>庭先預託
2004産:庭先預託>セレクト>サンデー>1000万円>>>>>キャロット
2005産:キャロット>セレクト>1000万円>>庭先預託>サンデー
2006産:サンデー>>>>>庭先預託>>>1000万円>セレクト>キャロット
2007産:サンデー>>>庭先預託>1000万円>>セレクト>キャロット



3歳夏からの出走1頭当り賞金
(不等号1つが200万円差に相当)
1998産:セレクト=3000万円>>庭先預託>>サンデー>>2000万円
1999産:セレクト=3000万円>>>>>2000万円=サンデー>庭先預託
2000産:サンデー>>>>4000万円>>>セレクト>>3000万円>>庭先預託
2001産:庭先預託>>>4000万円>>サンデー>セレクト>>3000万円>>>>>2000万円>キャロット
2002産:セレクト>>>4000万円>>>>サンデー>>3000万円>>>キャロット>>庭先預託
2003産:4000万円>セレクト>>庭先預託>>>3000万円>キャロット>>>>サンデー>2000万円
2004産:サンデー>>>2000万円>>>セレクト>庭先預託>1000万円>>>キャロット
2005産:2000万円>>>庭先預託>セレクト>キャロット=サンデー>1000万円
2006産:サンデー>庭先預託>1000万円>セレクト>キャロット
2007産:(これから)



これをみると2002年は本当にノーザンファームの当たり年だったんだな、など色んなことがわかる。
ここから4グループのそれぞれがもつ個性をつかんでみよう。

1)
ノーザンF産のキャロットC所属馬は、募集価格平均2000万円ともっとも安価なグループながら、2002年と2005年産で春クラシックをとっている。しかも同世代に複数活躍馬がでており、意図的な周期の可能性もある(トリエンナーレ妄想・・・ゲフンゲフン)。
ところが、その2ヵ年も含めてクラシック以降は毎年きまって伸び悩んでいる。
つまり、早熟馬が多い。ブルーメンブラットは5歳秋になって重賞を勝ったが、3歳デビュー後まもなくしてすでに一線級だった。
とくに力を入れたとみられる2002年産では、3歳春時点で勝馬率70.6%、1頭当たり賞金2,632万円という驚異的な数字を出してトップに立ったが、最終的にはセレクトS落札馬やサンデーR所属馬に抜かれている。

2)
NF産のセレクトS落札馬は、最初2年は晩成、徐々に早熟傾向へとシフトしていき成功した。
2000-2003年産世代の3歳春におけるNF生産馬稼ぎ頭は、サイレントディール、キングカメハメハ、ディープインパクト、アドマイヤメインと4年連続してセレクトS落札馬だし、この間の1頭当たり獲得賞金も他を圧倒している。
2002年だけ新装開店でブレイクしたキャロットに抜かれたが、ディープで稼ぎ頭だけは譲らなかった。
王者の貫禄である。
日本一のセールの、日本一の上場者。落札価格平均4000万円は伊達ではなかった。
・・・2003年までは。
ところが、2004年産で唐突に逆転され、2006-2007年ではほとんどキャロット水準まで落ちている。
ノーザンからセレクトSに上場された馬の落札価格が2004年以降もどんどん上昇し、2006-2007年産世代で頂点をきわめていることを考えると、いかにも異様と言わざるをえない。

3)
NF産のサンデーR所属馬は、ほかと比べて数が多いわけでもないのに毎年数字が安定している。
過去10世代のうち半分にあたる5世代において、セレクトS落札馬・庭先取引および預託生産馬・キャロットC所属馬をおさえて、サンデーR所属馬の勝馬率が最も高くなっている。
ところが、早期に突出して稼ぐ馬は少ない。
過去10世代のうちサンデーR所属馬が3歳春までのNF生産馬稼ぎ頭となったことは、ブエナビスタの一度しかない。
2005年の突発的大不振から一転、2006-2007年産世代ではサンデーR募集馬がトップグループとなったが、この傾向が続くのかどうかは吟味が必要だ。

4)
庭先取引および預託生産馬は、基本的にもっとも地味なグループ。
これらが、他のグループをおさえて、3歳春時点あるいは生涯で勝馬率トップをとったことは過去10世代のうち一度もない。
いっぽうで3歳春までのNF生産馬稼ぎ頭となった馬は、過去10世代中5世代でここから出ており、ジャングルポケット、ロジユニヴァース、ラインクラフト、アパパネのようなクラシック馬がいる。
いずれもPOGドラフトの上位で消える馬ではないが、1頭持っていれば勝ち組確定するほどの存在であった。

結論。

・ノーザンF産のセレクトセール落札馬は、過去の栄光と裏腹に2004年産から異常発生。
 価格や頭数でセールを賑わわせたはずの2006-2007年産で、悲惨な成績をさらけだした。
・サンデーR所属馬は、高い勝馬率を誇り、安定が代名詞だった。
 だがセレクトS落札馬の転落を受け、2006-2007年産では代わってトップを張っている。
・ノーザンF産のキャロットC所属馬は、ほとんどが早熟。サンデーRとは違って確実性に欠け、
 看板馬のイメージほどは稼がない。ひょっとすると3年に一度仕込みが入る。
・爆発力なら、ノーザンF産でも庭先取引および預託生産馬。ただし勝馬率は低い。
 配合や馬体を分析して数少ない当たりを探り出すことが必要。

NFのセレクトセール(3)

2010-06-05 | pog-playback
(1)(2)のつづきである。

ノーザンファームおよびノーザンレーシングのセレクトセール上場馬を、世代別に分析した。

1998年度
 上場頭数 53頭  売却頭数 45頭  売却率 85%
 平均価格 3862万円  中央価格 3100万円
 最高価格馬 アドマイヤセレクト
 出走頭数 40頭  出走率 75%
 勝馬頭数 24頭  勝上率 60%
 平均獲得 3191万円  中央獲得 985万円
 賞金稼ぎ頭 ビッグテースト
 売上高 17.4億円  本賞合計 13.7億円  「回収率」 79%
 1~2倍当り率 13%  2~4倍当り率 8%  4倍以上当り率 4%
 1倍以上(価格回収)馬率 25%  1億以上獲得率 9%
 短評 初回で手さぐり状態、落札価格差ほとんどなし、馬の質はよくない。

1999年度
 上場頭数 72頭  売却頭数 65頭  売却率 90%
 平均価格 3088万円  中央価格 1900万円
 最高価格馬 ピタゴラス
 出走頭数 58頭  出走率 81%
 勝馬頭数 38頭  勝上率 66%
 平均獲得 3984万円  中央獲得 330万円
 賞金稼ぎ頭 バランスオブゲーム
 売上高 20.1億円  本賞合計 24.3億円  「回収率」 121%
 1~2倍当り率 3%  2~4倍当り率 3%  4倍以上当り率 10%
 1倍以上(価格回収)馬率 15%  1億以上獲得率 10%
 短評 上位大当りと下位低迷ではげしく二極化。

2000年度
 上場頭数 68頭  売却頭数 56頭  売却率 82%
 平均価格 4294万円  中央価格 2150万円
 最高価格馬 カーム
 出走頭数 58頭  出走率 85%
 勝馬頭数 40頭  勝上率 69%
 平均獲得 3598万円  中央獲得 640万円
 賞金稼ぎ頭 アドマイヤグルーヴ
 売上高 24.0億円  本賞合計 21.2億円  「回収率」 88%
 1~2倍当り率 6%  2~4倍当り率 12%  4倍以上当り率 7%
 1倍以上(価格回収)馬率 25%  1億以上獲得率 9%
 短評 市場過熱し価格先行、あいかわらず二極化、質は低下。

2001年度
 上場頭数 69頭  売却頭数 65頭  売却率 94%
 平均価格 3133万円  中央価格 2000万円
 最高価格馬 Dubai Sunday
 出走頭数 54頭  出走率 78%
 勝馬頭数 45頭  勝上率 83%
 平均獲得 4823万円  中央獲得 1818万円
 賞金稼ぎ頭 アドマイヤモナーク
 売上高 20.4億円  本賞合計 27億円  「回収率」 132%
 1~2倍当り率 14%  2~4倍当り率 10%  4倍以上当り率 10%
 1倍以上(価格回収)馬率 35%  1億以上獲得率 10%
 短評 価格は低下も、最高価格馬のぞいて質粒ぞろいの当たり年。

2002年度
 上場頭数 68頭  売却頭数 61頭  売却率 90%
 平均価格 2983万円  中央価格 2000万円
 最高価格馬 カフェリバティー
 出走頭数 60頭  出走率 88%
 勝馬頭数 45頭  勝上率 75%
 平均獲得 5686万円  中央獲得 1403万円
 賞金稼ぎ頭 ディープインパクト
 売上高 18.2億円  本賞合計 34.1億円  「回収率」 187%
 1~2倍当り率 4%  2~4倍当り率 12%  4倍以上当り率 9%
 1倍以上(価格回収)馬率 25%  1億以上獲得率 7%
 短評 市場は低迷も、超大物出て再び二極化。

2003年度
 上場頭数 72頭  売却頭数 69頭  売却率 96%
 平均価格 3517万円  中央価格 2600万円
 最高価格馬 フサイチオニヘイ
 出走頭数 59頭  出走率 82%
 勝馬頭数 40頭  勝上率 68%
 平均獲得 5879万円  中央獲得 1380万円
 賞金稼ぎ頭 アドマイヤムーン
 売上高 24.3億円  本賞合計 34.7億円  「回収率」 143%
 1~2倍当り率 15%  2~4倍当り率 4%  4倍以上当り率 8%
 1倍以上(価格回収)馬率 28%  1億以上獲得率 13%
 短評 市場活況も、いぜんとして二極化傾向。最後の良市場。

2004年度
 上場頭数 70頭  売却頭数 66頭  売却率 94%
 平均価格 4378万円  中央価格 2950万円
 最高価格馬 ザサンデーフサイチ
 出走頭数 57頭  出走率 81%
 勝馬頭数 38頭  勝上率 67%
 平均獲得 2546万円  中央獲得 740万円
 賞金稼ぎ頭 ベッラレイア
 売上高 28.9億円  本賞合計 14.5億円  「回収率」 50%
 1~2倍当り率 9%  2~4倍当り率 9%  4倍以上当り率 3%
 1倍以上(価格回収)馬率 20%  1億以上獲得率 4%
 短評 市場さらに活況も、質はとつじょ史上最悪となり、
     暗黒モードはじまる。その裏でクラブにいい馬が。

2005年度
 上場頭数 95頭  売却頭数 91頭  売却率 96%
 平均価格 4420万円  中央価格 3500万円
 最高価格馬 ダノンマスターズ
 出走頭数 81頭  出走率 85%
 勝馬頭数 48頭  勝上率 59%
 平均獲得 2053万円  中央獲得 540万円
 賞金稼ぎ頭 オウケンブルースリ
 売上高 40.2億円  本賞合計 16.6億円  「回収率」 41%
 1~2倍当り率 11%  2~4倍当り率 2%  4倍以上当り率 2%
 1倍以上(価格回収)馬率 15%  1億以上獲得率 2%
 短評 頭数・平均価格・中央価格・売上高いずれも過去最高だが、
     質は過去最悪、かつ二極化。

2006年度
 上場頭数 80頭  売却頭数 77頭  売却率 96%
 平均価格 5227万円  中央価格 3300万円
 最高価格馬 トゥザヴィクトリーの2006
 出走頭数 63頭  出走率 79%
 勝馬頭数 46頭  勝上率 73%
 平均獲得 1330万円  中央獲得 930万円
 賞金稼ぎ頭 ダノンカモン
 売上高 40.3億円  本賞合計 8.4億円  「回収率」 21%
 1~2倍当り率 13%  2~4倍当り率 0%  4倍以上当り率 0%
 1倍以上(価格回収)馬率 13%  1億以上獲得率 0%
 短評 価格高騰し最高水準更新も、質は最悪水準を大幅更新、
     価格上位に当たり皆無。再びクラブに良駒が。

2007年度
 上場頭数 102頭  売却頭数 99頭  売却率 97%
 平均価格 4445万円  中央価格 3000万円
 最高価格馬 アドマイヤハーレ
 出走頭数 79頭  出走率 77%
 勝馬頭数 39頭  勝上率 49%
 平均獲得 1325万円  中央獲得 500万円
 賞金稼ぎ頭 フォゲッタブル
 売上高 44.0億円  本賞合計 10.5億円  「回収率」 24%
 1~2倍当り率 2%  2~4倍当り率 2%  4倍以上当り率 3%
 1倍以上(価格回収)馬率 7%  1億以上獲得率 1%
 短評 頭数増加、価格ようやく減。
     質は下げ止まるが、クラブの方が上。

2008年度(一歳セール馬のみ既走)
 上場頭数 112頭 売却頭数 106頭 売却率 95%
 平均価格 3797万円 中央価格 2700万円
 最高価格馬 アドマイヤスコッチ
 売上高 40.3億円

2009年度
 上場頭数 123頭 売却頭数 116頭 売却率 94%
 平均価格 3235万円 中央価格 2300万円
 最高価格馬 ウインドインハーヘアの2009
 売上高 37.5億円

2004年度以降の結果と、サンデーTCキャロットC所属馬の結果とを比べるのも有効だ。

しかし、ここまでヤリとヤラズを鮮やかに切り替えられると、馬主としてはたまらない。文句のひとつも言いたくなるのは当然だ。
じっさい、トップバイヤーである近藤氏が注文をつけている。

> 競馬サークルの区切りをダービーだとすると、この1年はクラブ馬主の所有馬の活躍が目覚しかった。ダービーこそ個人馬主所有馬が上位を独占したものの、今年に入って平地GⅠ9レース中5戦を制している。その一方で世界中から注目されているセレクトセール出身の馬が、今年はGⅠを勝っていない。昨年の安田記念までさかのぼっても、勝ったのは菊花賞のオウケンブルースリとJCダートのカネヒキリの2頭だけ。ダービーに出走できたのはナカヤマフェスタ1頭のみだった。
> セレクトセールでは、今年の3歳馬を何頭も購入したが、悲しいことに2億5000万円もかけて競り落としたアドマイヤムーンの弟アドマイヤコブラは、いまだに500万クラスでウロウロしている。私の馬ではないが、2億4500万円もしたエアグルーヴの子供(フォゲッタブル)は、先々週の500万下特別で9頭立ての6着に敗れている。逆にブエナビスタやアンライバルドなど、セールに出さずクラブに回した馬が次から次へと勝っている。大金を投じた馬主の胸中はいかほどのものであろう?
> セールに上場するかどうかは牧場の判断だが、育成に携わる者ならば活躍する馬の目星はある程度つくと聞く。セレクトセールは選ばれた馬を選ばれた馬主に購入してもらうというのが本来の姿だと思う。上場していて買い損ねたのなら仕方ない。だが見ることも出来なかった馬に勝たれては、セリで何億円も使う馬主たちに疑惑を抱かせることにならないか。
> 私は今年の3月まで6年間に渡って日本馬主協会連合会の労務預託委員長を務め、様々な改革を行ってきた。賞金の値上げや預託料の引き下げを断行してきたし、今までウイナーズサークルに入ることのできなかったクラブ会員が口取り式に10人まで出られるようにもした。JRAに散々、嫌味を言って勝ち取ってきた権利は一般馬主に還元されず、クラブ馬主のためにやってきたのかと思うとむなしくなる。
> セールに出ない馬が勝ちまくれば、一般馬主の減少に拍車がかかるのは当たり前。世界屈指のセレクトセールでは、牧場の評判馬を包み隠さず上場して欲しいと願うばかりだ。
(近藤利一氏 2009年6月、馬三郎誌上「クラシックを振り返って」)


結論。

・2004年以降、ノーザン上場馬は頭数を拡大、値段も高騰した。
・しかしそれらがデビューすると、悲惨な事実があらわになる。
・セレクトセールに出なくなった当たり馬は、クラブや庭先に流れた。
・2004年以降の方向転換について、その理由が見えてくれば、
 これがいつまで続くのかもおのずと明らかになる。

NFのセレクトセール(2)

2010-06-04 | pog-playback
昨晩の記事のつづきである。

2004年以降、ノーザンファームおよびノーザンレーシング上場馬の様子がガラッと変わる。
クラシックが終わった2007年当歳セール・2008年一歳セールまでの結果を見てみよう。

金子氏
 落札総数 27頭
 平均落札価格 5102万円
 平均獲得本賞 2714万円
 落札価格合計 13.78億円
 獲得本賞合計  6.24億円
 本賞金/価格 45%
 デビュー率  85%
 出走馬勝上率 70%
 1~2倍当り率 15%
 2~4倍当り率 0%
 4倍以上当り率 0%

近藤氏(英子夫人、大魔神名義を含む)
 落札総数 59頭
 平均落札価格 4587万円
 平均獲得本賞 1637万円
 落札価格合計 27.07億円
 獲得本賞合計  7.53億円
 本賞金/価格 28%
 デビュー率  78%
 出走馬勝上率 50%
 1~2倍当り率 5%
 2~4倍当り率 7%
 4倍以上当り率 0%

関口氏(売却した馬を含む)
 落札総数 11頭
 平均落札価格 1億2495万円
 平均獲得本賞 2464万円
 落札価格合計 13.75億円
 獲得本賞合計  2.71億円
 本賞金/価格 20%
 デビュー率  100%
 出走馬勝上率 73%
 1~2倍当り率 9%
 2~4倍当り率 0%
 4倍以上当り率 0%

その他
 落札総数 236頭
 平均落札価格 4186万円
 平均獲得本賞 1724万円
 落札価格合計 98.79億円
 獲得本賞合計 33.44億円
 本賞金/価格 34%
 デビュー率  82%
 出走馬勝上率 63%
 1~2倍当り率 8%
 2~4倍当り率 3%
 4倍以上当り率 3%

 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
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/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /

 ___ ♪ ∧__,∧.∩
/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
|    | ( ./     /

 ___        ♪  ∩∧__,∧
/ || ̄ ̄||         _ ヽ( ^ω^ )7  どうしてこうなった!
|.....||__||         /`ヽJ   ,‐┘   どうしてこうなった! 
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ    
|    | ( ./     /      `) ) ♪

つづく。

NFのセレクトセール(1)

2010-06-03 | pog-playback
今年で12年目となるセレクトセールだが、ダービーでちょうど10年目、節目の結果がとりあえず出たことになるんで、統計をとってみた。

1998~2003年のセレクトセールにおける、「ノーザンファーム」および「ノーザンレーシング」上場馬の落札者別結果である。
御三家馬主、いわゆる「キン・コン・カン」とそれ以外で分けると格差がすごい。

金子氏
 落札総数 44頭
 平均落札価格 5126万円
 平均獲得本賞 9673万円
 落札価格合計 22.56億円
 獲得本賞合計 38.69億円
 本賞金/価格 171%
 デビュー率  91%
 出走馬勝上率 85%
 1~2倍当り率 16%
 2~4倍当り率 14%
 4倍以上当り率 9%

近藤氏(英子夫人、大魔神名義を含む)
 落札総数 48頭
 平均落札価格 4618万円
 平均獲得本賞 8432万円
 落札価格合計 22.17億円
 獲得本賞合計 37.10億円
 本賞金/価格 167%
 デビュー率  92%
 出走馬勝上率 73%
 1~2倍当り率 15%
 2~4倍当り率 4%
 4倍以上当り率 15%

関口氏(落札後キャンセルのボーンキングらを含む)
 落札総数 10頭
 平均落札価格 7160万円
 平均獲得本賞 1億1639万円
 落札価格合計 7.16億円
 獲得本賞合計 8.15億円
 本賞金/価格 114%
 デビュー率  70%
 出走馬勝上率 86%
 1~2倍当り率 10%
 2~4倍当り率 10%
 4倍以上当り率 10%

その他
 落札総数 259頭
 平均落札価格 2797万円
 平均獲得本賞 2988万円
 落札価格合計 72.44億円
 獲得本賞合計 71.11億円
 本賞金/価格 98%
 デビュー率  92%
 出走馬勝上率 67%
 1~2倍当り率 8%
 2~4倍当り率 8%
 4倍以上当り率 8%

結論。

・ノーザン→キン・コン・カンは、すさまじい破壊力。
・ただし、その他の馬主も基本的に投資額を回収できていた。
・そう、2003年セールまでは。

血統グラフ

2005-04-08 | pog-playback
1988 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□●
1989 □□□□□□□□□□□□□□□□□□●●
1990 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□●
1991 □□□□□□□□□□□□□□□□□□●●
1992 ■■■■■■□□□□□□□□□□□●●●
1993 ■■■■□□□□□□□□□□●●●●●●
1994 ■□□□□□□□□□□□□□□□●●●●
1995 ■■□□□□□□□□□□□□●●●●●●
1996 ■■■■■□□□□□□□□□□●●●●●
1997 ■■■■回□□□□□□□□●●●●●●●
1998 ■■■■■■回□□□□□□□□□□□●●
1999 ■■■■回□□□□□□□□□□□□●●●
2000 ■■■■■■■回□□□□□□□□□□□●
2001 ■■■■■■■■回□□□□□□□□□●●
2002 ■■■■■回回回回回回回□□□□□□●●
2003 

これ、何かわかりますか?

ヒント:一番左は生年。「■」はサンデーサイレンス産駒。「●」は外国産馬。

・・
・・・
・・・・
・・・・・なんとなくでもわかったんじゃないだろうか。

これは過去15年間の、ダービーまでに稼いだ賞金上位20頭までをそれぞれ記号に置き換えた、サンデー産駒と外国産馬の占める割合をしめすグラフだ(2002年生は4月4日現在の暫定値)。「■」右側の「回」はサンデーサイレンスの孫を示す。

たとえば1992年生まれはサンデーの初年度産駒で、いきなり6頭がランクインしているのがわかる。だがその後サンデー産駒は、いったん勢いを失う。
1993年生まれはNHKマイルC創設に伴い外国産馬(●)が急増した世代。1995年生まれにはエルコンドルパサーとグラスワンダーがいたし、1997年生まれはイーグルカフェ、エイシンプレストン、アグネスデジタル、タップダンスシチーなどを擁して、その後も息の長い活躍を見せた。
もちろん、サンデーも負けてはいない。徐々に押し返して、2000年生まれ(現5歳)には牡牝に二冠馬が登場。2001年生まれ(現4歳)は超大物こそ少ないものの、過去最多の8頭がランクインしている。そして2002年生まれ(現3歳)では、これまで1頭止まりだったサンデー孫(回)が急増。
10年ものあいだ、両側から揉まれつづけた非サンデーの内国産馬(□)は、どんどん狭くなっていて、なにか窮屈そうに見える。

サンデーが死に、外国産馬の影もうすくなると考えると、2004年生まれ(現1歳)からは、やはり「回」がもっと増えて「□」を圧迫する展開になるのだろうか。

今週の桜花賞は、そんなことを占う上でも重要な一戦だと思う。