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カミノアナログ

POGに命を削る日々を綴る「紙の穴」ブログ編。ドラフト終了までは日当たりアクセス100以下に抑えたいんで、ご協力よろ。

09新種牡馬予想

2009-04-02 | pog-fresh
サンデーが死んでから、予測通り新種牡馬が(POG戦略的にも)重要な時代が来た。
むろん新種牡馬のレベルが上がったわけではない。ただサンデーがいなくなった影響が、いろんな面で出ているだけである。
では今年はというと、ここ数年とも様子が違う。俺の予想から行こう。

◎:デュランダル
平均水準が高く、かつ芝向きでダービールールPOGにも合う。
超大物は期待しづらいが、キャロットのアレなんかは普通に走るだろう。
どちらかといえば牝馬に期待。

○:ゼンノロブロイ
産駒の水準にバラツキが多いが、それなりの結果は出してくる。
ただし昨年のキングカメハメハ未満だろう。
ミスプロ重ねてダート馬作るなら良い種牡馬。

▲:ロージズインメイ
残念ながらほとんどがダート馬になる。
一番芝向きに作ったのがアドマイヤのアレだが、その分成長力のない
薄っぺらい配合になった(早熟なので2歳から動けるなら指名価値ある)。
むしろダート覚悟で配合した馬の方が出世するだろう。→(例)

△:ストラヴィンスキー
平均は低いが、一発大物を出す可能性も。
サンデーやNijinsky、Sadlerと好相性。

△:タップダンスシチー
平均は低いが、一発(以下略
ブライアンズタイムと好相性。

△:バゴ
平均は低(以下略
サンデーやNijinsky、Sadlerと好相性。

※ シルシの根拠が知りたい人は昔の記事にまとめてあるので読んでくれ。

結論。

今年の新種牡馬に大物はいない。
繁殖も既存の種牡馬に良いものが集中しており、新種牡馬は全部切っても問題ないほどだ。
ファーストシーズンサイアーランキングは、1頭大物を出した種牡馬が(他の産駒の勝上率に関わらず)獲ることになるだろう。
指名するなら多頭数か多人数指名のPOGで、下位まで待つこと。
血統で一本釣りできる穴馬や、人気の死角になった馬、とくに牝馬を拾う呼吸で。

タキオン産駒予想

2005-04-05 | pog-fresh
アグネスタキオン(と全兄フライト)の血統構成を分析し、産駒の成功形を推測しよう。

・ リーディングサイアー×桜花賞馬というベスト×ベスト系
  > アドマイヤベガとおなじ。自身の早熟なスピードとペース対応力を暗示
・ ノーザンダンサーを含まない
  > よく種牡馬としては有利と言われるが、サンデー二世種牡馬では不利
・ 6代内にNearco:5x5のみという極端な外交配で、隔世遺伝の可能性を排除
  > 奇しくも3歳春に無敗のまま引退したフジキセキとおなじ。
    自身はサンデーの良さをほぼ受け継ぐが、産駒では再現しにくい
・ 母のロイヤルスキー×リマンドは地方の名種牡馬ワカオライデンとおなじ
  > 日本の古い牝系とも合う。作り方によってはダート馬も出せる
・ 自身はブルリーやハイペリオン&サンインロー軽快型を含めてスピード主体
  > テトラテマ-ザテトラークを生かさないと産駒は先行してジリっぽく
    牝馬側ブルリーやハイペリオンの質や位置によってはダート馬にも

サンデー二世種牡馬のなかでは2点目3点目からフジキセキに近く、タキオン自身よりも相手繁殖牝馬側の特徴をつよく出すと考えていい。
つまり産駒は配合によってさまざまなタイプに分かれる。バブルガムフェローみたく良い意味でも悪い意味でも自身の劣化コピーばかり出す種牡馬と比べると、配合がきっちり合えば上が望めるぶん、面白い種牡馬と言えるだろう。
4点目はスペシャルウィークと似て、微妙に方向性が違う。また5点目からも、本当の大物はダート馬のほうに出るかもしれない。その意味で、POGで過信し深追いすることは危険だと思う。

以上から結果を想像すると、初年度産駒はその数と繁殖牝馬の質から、1勝馬が大量に出て、それだけで確実に新種牡馬リーディングを争うだろう。2歳戦から年明けごろまでなら重賞も勝てる。弱い相手には連勝しがちな血統だからだ。
しかしクラシックシーズンまでには大物は牝馬に限られ、古馬になると多くはダート1400から1800に真の適性を見せるようになる。G1を勝つとしたら、母側を強調した、ものすごく個性的な配合馬で、その適性は平均的な産駒とは大きく異なるだろう。
重要なのは、牡馬クラシックへの適性には欠け、人気馬を上位で指名する妙味はほとんどないということ。間違っても、サンデーの代わりだと考えてはいけない。

いろいろ書いたけど、これでも俺は新種牡馬アグネスタキオンを応援しています(ちゆ風味)。

棚ぼたタキオン

2005-04-03 | pog-fresh
市場での評価がPOGでの人気に直結するので、まちがいなく今年の新種牡馬一番人気はタキオン。新種牡馬予想では例年、◎が集中することは稀なのだが、今年はサンデー種牡馬入りの時より集中するかもしれない。
穴狙いの俺も、今年に限っては、この傾向に棹差そうと思えない。十中八九リーディングを獲るだろう。

タキオン自身の遺伝力は、正直大したことがない。フジキセキ、ダンスインザダークと五十歩百歩か、それより下だ。1号族の5代外交馬で、これまで新種牡馬リーディングをとった馬は存在しない(アフリート、フサイチコンコルドは近交馬)。
しかしこの馬には幸運が重なった。

・ 種付シーズン中に、サンデーが病魔に冒され、その代わりとして期待された
・ 全兄アグネスフライトの現役生活が延びたおかげで、先に種牡馬入りできた
・ プラス社台の力で、フジキセキやダンスを超える、大量の種付相手に恵まれた
・ 母側の血統は、日本的なスピードと重過ぎないくらいのスタミナを兼ね備える
・ 種付相手には、それらを生かせる血統の牝馬が多い
・ 取引の際にも、ポスト・サンデーを探す購買者が多く、高値が付いた
・ これからデビューする際にも、相手とするサンデー産駒は例年より少ない

タキオンの初年度産駒は春クラシックまでには重賞を勝つ。まちがいない。

05新種牡馬 主役級3頭の比較

2005-04-02 | pog-fresh
昨日のエントリにもとづいて、ファーストシーズンサイアーのリーディングを争うのはどの馬か、考えてゆこう。

種付料的には、普通にタキオン・クロフネ・オペラオーの三つ巴に見える。
しかしこの3頭を新種牡馬産駒の狙いかたで書いた項目別に見てみると、けっこう明暗分かれるんじゃないかと思えてくる。

1:種牡馬自身の遺伝力について >
  ・競走成績 > ○○◎
  ・近交係数 > △○▲
  ・伴性遺伝 > ▲○○
  ・近交再現 > ○○▲
  ・血統新旧 > ▲▲○
  ・非遺伝形 > ○○△
  ・種牡馬族 > △○▲
2:交配相手について >
  ・産駒頭数 > ◎○○
  ・優秀繁殖 > ○▲▲
  ・種馬繁殖 > ○△▲
  ・繁殖産次 > ○○△
3:市場での評価について >
  ・有力支援 > ◎◎▲
  ・取引価格 > ◎○▲
  ・種付価格 > ◎◎◎
  ・種付上昇 > ○▲▲

アグネスタキオンについてはエントリを分けて後ほど書くことにする。

種牡馬自身の遺伝力で言うと、3頭の中でクロフネがおそらく一番強い。もしアメリカで種牡馬入りしたら、アベレージ的にけっこう健闘できるはずだし、その中からは芝での活躍馬も出るだろう。しかし日本では、この種牡馬の血統に秘められた「新しさ」を引き出せる繁殖牝馬は、ごく少ない。
そのせいで、クロフネ産駒は全体として不器用なタイプが多くなり、背負った期待ほどの活躍は、見せられないだろう。受胎率が悪く、種付数の割に産駒が少なくなってしまったのも残念だった。
プロ野球でいうと、社会人野球から鳴り物入りでプロ入りしたものの、女房役のキャッチャーに恵まれず、白星よりも黒星の多くなってしまった某ピッチャーのような感じ。

テイエムオペラオーは、もしヨーロッパで(以下略
というか初年度産駒を見ると、繁殖牝馬が貧弱でかわいそうだ。実績ある牝馬は、高齢だったり。地域的には精一杯なのだろうが、500万も払うなら、もう少し充実した牝馬を連れてきてほしかった。
種付料をもっと低めに設定した方が、結果的には良かったような気がする。

この2頭についてはそれぞれ80頭も産駒がいるものの、出来不出来が激しい。1頭「無敗の2歳王者(女王)」級の大物が出ないかぎり、リーディングを奪う可能性は無いだろう。

おもな05新種牡馬

2005-04-01 | pog-fresh
今年産駒がデビューする新種牡馬のうち、おもなものを種付料順にあげてみる。

アグネスタキオン
  1998年生 内国産・父サンデーサイレンス 皐月賞など4戦4勝
  外交配 01-l号族 遺伝形質O 非遺伝形質B
  種付料500万円 早来・社台SS供用 初年度種付頭数 199 受胎率76%
  産駒頭数 151
クロフネ
  1998年生 父フレンチデピュティ JCダートなど10戦6勝
  稍近親交配・伴血近交 02-n号族(種牡馬族) 遺伝形質B 非遺伝形質A
  種付料500万円 早来・社台SS供用 初年度種付頭数 148 受胎率58%
  産駒頭数 86
テイエムオペラオー
  1996年生 内国産・父オペラハウス 天皇賞春連破など23戦13勝
  稍外交配・伴血近交 04-d号族 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料500万円 浦河・イーストS供用 初年度種付頭数 98 受胎率82%
  産駒頭数 80
メイショウドトウ
  1996年生 父Bigstone 宝塚記念など21戦8勝
  稍近親交配 04-p号族 遺伝形質O 非遺伝形質B
  種付料300万円 浦河・イーストS供用 初年度種付頭数 78 受胎率76%
  産駒頭数 59
ボストンハーバー
  1994年生 父Capote BCジュヴェナイル(米GI)など8戦6勝
  稍外交配 06-a号族(種牡馬族) 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料280万円 静内・JBBA供用 初年度種付頭数 105 受胎率82%
  産駒頭数 86
デザートキング
  1994年生 父デインヒル 愛ダービー(愛GI)など12戦5勝
  近親交配 01-k号族 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料200万円 浦河・イーストS供用 初年度種付頭数 148 受胎率70%
  産駒頭数 104
バチアー
  1997年生 父Desert Style 愛2000G(愛GI)など10戦5勝
  近親交配 07-a号族 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料180万円 早来・社台SS供用 初年度種付頭数 61 受胎率49%
  産駒頭数 30
キャプテンスティーヴ
  1997年生 父Fly So Free ドバイWC(首GI)など25戦9勝
  稍近親交配・伴血近交 20-a号族(種牡馬族) 遺伝形質B 非遺伝形質O
  種付料180万円 静内・JBBA供用 初年度種付頭数 77 受胎率71%
  産駒頭数 55
ムタファーウエク
  1996年生 父Silver Hawk 英セントレジャー(英GI)など19戦7勝
  近親交配 02-s号族(種牡馬族) 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料150万円 門別・ブリーダーズSS供用 初年度種付頭数 75 受胎率51%
  産駒頭数 38
ステイゴールド
  1994年生 内国産・父サンデーサイレンス 香港ヴァーズ(香GI)など50戦7勝
  外交配 01-t号族 遺伝形質O 非遺伝形質A
  種付料150万円 門別・ブリーダーズSS供用 初年度種付頭数 177 受胎率76%
  産駒頭数 134
シーロ
  1997年生 父Woodman セクレタリアトS(米芝GI)など12戦5勝
  近親交配・伴血近交 22-b号族 遺伝形質B 非遺伝形質O
  種付料130万円 新冠・優駿SS供用 初年度種付頭数 24 受胎率79%
  産駒頭数 19
ヴィクトリースピーチ
  1993年生 父Deputy Minister ストラブS(米GI)など27戦9勝
  稍近親交配・伴血近交 08-c号族(種牡馬族) 遺伝形質B 非遺伝形質B
  種付料120万円 浦河・イーストS供用 初年度種付頭数 68 受胎率71%
  産駒頭数 48
ブラックホーク
  1994年生 父Nureyev 安田記念など28戦9勝
  近親交配 05-g号族(種牡馬族) 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料120万円 早来・社台SS供用 初年度種付頭数 167 受胎率54%
  産駒頭数 90
セイウンスカイ
  1995年生 内国産・父シェリフズスター 皐月賞、菊花賞など13戦7勝
  稍外交配 23-b号族 遺伝形質A 非遺伝形質O
  種付料100万円 静内・アローS供用 初年度種付頭数 34 受胎率68%
  産駒頭数 23
ウイングアロー
  1995年生 内国産・父アサティス JCダートなど30戦11勝
  稍近親交配・伴血近交 11-f号族(種牡馬族) 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料100万円 静内・静内SS供用 初年度種付頭数 63 受胎率70%
  産駒頭数 44
メイショウオウドウ
  1995年生 内国産・父サンデーサイレンス 大阪杯など27戦6勝
  稍近親交配 16-g号族 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料100万円 浦河・イーストS供用 初年度種付頭数 60 受胎率75%
  産駒頭数 45
アドマイヤボス
  1997年生 内国産・父サンデーサイレンス セントライト記念など10戦2勝
  近親交配・伴血近交 09-f号族 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料80万円 門別・日高軽種馬農協供用 初年度種付頭数 137 受胎率64%
  産駒頭数 87
クリプティックラスカル
  1995年生 父Cryptoclearance 23戦7勝
  稍近親交配 09-a号族 遺伝形質B 非遺伝形質B
  種付料70万円 浦河・日高SS供用 初年度種付頭数 51 受胎率80%
  産駒頭数 41
アントレプレナー
  1994年生 父Sadler's Wells 英2000ギニー(英GI)など6戦3勝
  近親交配・伴血近交 06-e号族(種牡馬族) 遺伝形質O 非遺伝形質B
  種付料60万円 青森・諏訪牧場供用 初年度種付頭数 72 受胎率61%
  産駒頭数 44
シンボリスウォード
  1995年生 父Green Desert 28戦7勝
  外交配 02-e号族(種牡馬族) 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料50万円 門別・シンボリSS供用 初年度種付頭数 20 受胎率45%
  産駒頭数 9
ダイワテキサス
  1993年生 内国産・父トロメオ 中山記念など53戦11勝
  稍近親交配 12号族 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料50万円 静内・アローS供用 初年度種付頭数 40 受胎率53%
  産駒頭数 21
イクエーション
  1995年生 父Pleasant Colony 1勝
  稍近親交配・伴血近交 05-h号族(種牡馬族) 遺伝形質A 非遺伝形質O
  種付料50万円 門別・トヨサトSC供用 初年度種付頭数 32 受胎率63%
  産駒頭数 20
ブラックタキシード
  1996年生 内国産・父サンデーサイレンス セントライト記念など15戦4勝
  外交配・伴血近交 09-f号族 遺伝形質O 非遺伝形質B
  種付料30万円 門別・ブリーダーズSS供用 初年度種付頭数 153 受胎率65%
  産駒頭数 99
ニューイングランド
  1997年生 内国産・父サンデーサイレンス 7戦4勝
  外交配・伴血近交 01-s号族 遺伝形質O 非遺伝形質O
  種付料25万円 新冠・優駿SS供用 初年度種付頭数 79 受胎率65%
  産駒頭数 51
ダイタクヤマト
  1994年生 内国産・父ダイタクヘリオス スプリンターズSなど40戦10勝
  稍近親交配 01-b号族 遺伝形質A 非遺伝形質O
  種付料20万円 門別・日高軽種馬農協供用 初年度種付頭数 35 受胎率69%
  産駒頭数 24
サイレントハンター
  1993年生 内国産・父サンデーサイレンス 大阪杯など53戦11勝
  外交配 07-c号族 遺伝形質O 非遺伝形質A
  種付料20万円 鹿児島・JBBA九州供用 初年度種付頭数 61 受胎率61%
  産駒頭数 37
マイネルマックス
  1994年生 内国産・父ブライアンズタイム 朝日杯3歳Sなど39戦6勝
  外交配・伴血近交 09-h号族 遺伝形質O 非遺伝形質A
  種付料10万円 静内・ビッグレッドF供用 初年度種付頭数 59 受胎率32%
  産駒頭数 19


参考URL:
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/3318/newoyaji2005.html
http://www.hi-ho.ne.jp/kiga/newsire/S05.htm
(↑なぜかタキオン抜けてるっす)
http://www2.plala.or.jp/lordax/firstseazonsire.htm
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/sanshiki/horse/sires.html

新種牡馬とポストサンデー

2005-03-26 | pog-fresh
過去15年間の新種牡馬とその成績について調べてみた。


1990年首位(中央2歳戦限定による新種牡馬リーディング。以下同じ)
 シンボリルドルフ 11-c号族 遺伝形質A 非遺伝形質O  中央登録産駒数 32
 出走頭数 13 勝馬頭数 6 勝利数 8 1頭当たり賞金 864万円 勝上率 46%
1991年首位
 スリルショー
 23-b号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 34
 出走頭数 13 勝馬頭数 8 勝利数 10 1頭当たり賞金 805万円 勝上率 62%
1992年首位
 リヴリア
 13-c号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 38
 出走頭数 15 勝馬頭数 9 勝利数 12 1頭当たり賞金 1122万円 勝上率 60%
1992年2位
 トニービン 19-b号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 41
 出走頭数 16 勝馬頭数 9 勝利数 13 1頭当たり賞金 760万円 勝上率 56%
1993年首位
 キンググローリアス
 02-d号族 遺伝形質B 非遺伝形質B 中央登録産駒数 24
 出走頭数 12 勝馬頭数 8 勝利数 12 1頭当たり賞金 1223万円 勝上率 67%
1993年2位
 ブライアンズタイム 04-r号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 44
 出走頭数 16 勝馬頭数 4 勝利数 7 1頭当たり賞金 827万円 勝上率 25%
1994年首位
 サンデーサイレンス
 03-e号族 遺伝形質O 非遺伝形質B 中央登録産駒数 61
 出走頭数 32 勝馬頭数 20 勝利数 30 1頭当たり賞金 1520万円 勝上率 63%
1994年2位
 ジェイドロバリー 05-h号族 遺伝形質B 非遺伝形質O 中央登録産駒数 51
 出走頭数 18 勝馬頭数 12 勝利数 13 1頭当たり賞金 743万円 勝上率 67%

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓新種牡馬の暗黒時代はじまる↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

1995年首位
 ヘクタープロテクター
 22-b号族 遺伝形質B 非遺伝形質O 中央登録産駒数 60
 出走頭数 19 勝馬頭数 8 勝利数 14 1頭当たり賞金 959万円 勝上率 42%
1996年首位
 メジロライアン
 08-c号族 遺伝形質O 非遺伝形質A 中央登録産駒数 30
 出走頭数 13 勝馬頭数 4 勝利数 10 1頭当たり賞金 1628万円 勝上率 31%
1997年首位
 コマンダーインチーフ
 14-f号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 44
 出走頭数 21 勝馬頭数 9 勝利数 12 1頭当たり賞金 1003万円 勝上率 43%
1998年首位
 アフリート
 01-h号族 遺伝形質B 非遺伝形質B 中央登録産駒数 73
 出走頭数 21 勝馬頭数 5 勝利数 6 1頭当たり賞金 554万円 勝上率 24%
1999年首位
 カーネギー
 16-c号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 63
 出走頭数 21 勝馬頭数 8 勝利数 10 1頭当たり賞金 627万円 勝上率 38%
2000年首位
 ダンスインザダーク
 07号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 109
 出走頭数 46 勝馬頭数 7 勝利数 8 1頭当たり賞金 232万円 勝上率 15%
2001年首位
 フサイチコンコルド
 01-l号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 71
 出走頭数 28 勝馬頭数 9 勝利数 10 1頭当たり賞金 513万円 勝上率 32%
2002年首位
 タイキシャトル
 04-d号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 82
 出走頭数 34 勝馬頭数 11 勝利数 13 1頭当たり賞金 538万円 勝上率 32%
2003年首位
 エンドスウィープ
 04-r号族 遺伝形質O 非遺伝形質O 中央登録産駒数 67
 出走頭数 41 勝馬頭数 16 勝利数 17 1頭当たり賞金 593万円 勝上率 39%
2004年首位
 フレンチデピュティ
 04-m号族 遺伝形質B 非遺伝形質A 中央登録産駒数 105
 出走頭数 56 勝馬頭数 20 勝利数 22 1頭当たり賞金 574万円 勝上率 36%
2004年2位
 マイネルラヴ 14-c号族 遺伝形質B 非遺伝形質O 中央登録産駒数 62
 出走頭数 40 勝馬頭数 13 勝利数 16 1頭当たり賞金 574万円 勝上率 33%


サンデーの後はおそろしく勝ち上がり率が落ちているのがわかるだろうか。
アフリートはプリモディーネのGII勝ちで偶然取れたようなリーディング。
もっとひどいのはダンスで、2歳勝ち上がり率は15%。本来ならリーディングなどとれないはずの数字だ。2勝目もツルマルヒガシダケが勝った500万下のみ。この年は他の種牡馬の不作と、ダンス自身の産駒数(質より量、塵もつもれば)があって、何とかリーディングがとれたのがわかる。
いっぽうでアメリカ時代、史上最高の勝ち上がり率を記録したエンドスウィープでさえ、日本では40%に達していない。数字的にはサンデー以前の二流種牡馬(スリルショー、リヴリア、キンググローリアス)と比べ2/3以下なのである。

95年以降、新種牡馬の勝ち上がり率が低迷しているのはなぜだろう。

・ バブル崩壊後の導入馬ばかりで、質が落ちた
・ 社台以外の経営体力が落ち、ほんとうの意味での競争が成立していない
・ ノーザンダンサーが非遺伝形質に入り底力が落ち始めた
・ サンデーに優秀な繁殖牝馬を取られ、じっさいの勝ち鞍もかっさらわれた

理由はいくつか考えられるが、いちばん大きいのはたぶん最後のものだろう。2歳リーディングにしがみつくサンデー自身が、新種牡馬から台頭のチャンスを奪いつづけていた・・・これは、POG的な現実とも一致する。
だとすると、急死でサンデー産駒の数が少ない2歳世代からは、新種牡馬にも少しはチャンスが生まれてくる。
もしかするとサンデーがいなくなる来年からは、また60%以上の勝ち上がり率を期待していいのかもしれない。新種牡馬の顔ぶれを見ると、再来年の方がより期待できそうだが・・・。

教訓。

・ 95年以降の新種牡馬リーディングは、いろんな意味で実質サンデーの残飯争奪戦だ
・ そこで首位だったからといって、2歳戦の活躍をあてこんでダンス産駒を狙うのはやばい
・ 来年からは新種牡馬にもっと警戒が必要だ
・ サンデーの独占していた繁殖牝馬が、どの種牡馬へ流れたかに注目しろ

新種牡馬産駒の狙いかた

2005-03-25 | pog-fresh
02産世代の新種牡馬について、俺は「3歳までの争いでは、質量ともに優位だがダート向きのフレンチ、穴で少数精鋭のヘネシーと見る。来年の新種牡馬はもっと楽しみ。」と予想した。
また新種牡馬産駒のうち10頭を選んだが、その中に以下の馬がいる。

アグネスジェダイ > アグネスワールド初年度産駒 44頭中の獲得賞金現1位
アドマイヤフジ  > アドマイヤベガ 初年度産駒 87頭中の獲得賞金現2位
マルカラスカル  > グラスワンダー 初年度産駒149頭中の獲得賞金現3位
ケイアイヘネシー > ヘネシー    初年度産駒 52頭中の獲得賞金現2位

どれも2勝馬に過ぎないが、あまり人気になってもいなかった馬だから、配合分析の意義は示せたと思う。
言うまでもなく、新種牡馬予想をPOGに生かすためには「質量ともに優位」な種牡馬を選ぶことよりも、各新種牡馬の産駒の中から走る馬を選ぶことの方が、重要で難しいのだ。

俺が新種牡馬予想を行う上で見ているのは次の点。

1:種牡馬自身の遺伝力について >
  ・種牡馬の競走成績はどのように評価できるか
  ・種牡馬の近交係数は大きいか、小さいか
  ・種牡馬の伴性遺伝的近交係数は大きいか、小さいか
  ・種牡馬の近交体系は産駒で再現されやすいか、そうでないか
  ・種牡馬の血統が新しすぎて、牝馬に特徴を奪われやすくないか
  ・種牡馬の非遺伝形質は何か、サポート血脈を含んでいるか
  ・種牡馬がどのファミリーに属しているか、近親に有力種牡馬はいるか
2:交配相手について >
  ・種牡馬がどれだけの数の産駒を出したか
  ・種牡馬がどれだけ優秀な繁殖牝馬と交配されているか
  ・それぞれの繁殖牝馬は種牡馬に合った血統のものか
  ・それぞれの繁殖牝馬は産次が進みすぎていないか
3:市場での評価について >
  ・どのくらい有力な生産者の支援を受けているか
  ・産駒の市場における取引価格はどれくらいか
  ・種付料はどれくらいか
  ・種付料はその後上昇しているか、下降しているか

重ねて書くが、今年の新種牡馬は昨年以上の顔ぶれだ。サンデー急死で優秀な牝馬が新種牡馬に流れたケースもある。うまく狙えればかなりの点数になるだろうし、ぎゃくに人気に惑わされれば多数の地雷を踏むことになるだろう。気をつけろ。