TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

Ken Yeang /Green Skyscraper/The Decorated Shed

2010-10-13 23:58:47 | サステナブル建築
SITEのNarrative Architectureが「The Duck」なら、Ken YeangのGreen Skyscraperは「The Decorated Shed」である。と、僕は思う。

景観という側面から見たとき、「緑」あるいは「空中の森」は、ある意味で建築自体とは独立した装飾のような役割を持つのではないか?という見立て。

超高層建築における「緑化」の技術は、「構造」の技術に比べるとクリティカルな問題とはならないと僕は思う。
つまり、「切り離された緑」=「装飾」と考えることが出来るのでは?と思う。

超高層建築における「緑」のあり方は、壁面緑化(いわゆる緑化パネル)のような類に加えて、もっと、自然の根源的な部分に近づけると思う。例えば、吹抜けやボイドを利用した「空気の流れ」のデザインも可能になるし、現にそうした建築が実現しつつある。
自然のイミテイトを超えた、もっとポジティブな自然な建築のあり方。
超高層建築における緑の多様性。そこに非常に可能性を感じる。

Ken Yeangは、マレーシアの建築家で、積極的に緑化を取り入れた高層建築のプロジェクトなど、グリーンビルディングあるいはサステナブル建築の先駆け的な建築家の一人。
An interview with architect Ken Yeang, on CNN's 'Just Imagin


※The Duck、The Decorated Shedってなんだべ?っていう方はRobert Venturiの「ラスベガス」と「建築の多様性と対立性」を参照ください。

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