佐々木俊尚の「ITジャーナル」

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国産検索エンジン「マーズフラッグ」にインタビューした

2006-01-27 | Weblog
 検索エンジンの世界は、劇的に変貌しつつある。Web2.0やCGM(Consumer Generated Media)、ロングテールなど旧来の概念では言い表すことのできないさまざまな枠組みがインターネットの中に登場してきているが、その中核とでもいえる場所に検索エンジンは位置しているからだ。

 おそらくこの状況は、今後数年間は変わらない。いや、というよりも、現在はまだそうした大変動の入り口にある段階で、今後ますます大きな動きが出てくるようにも思える。そう考えると、検索エンジンにはまだ大きな可能性を秘めているともいえる。

 だったら、依然としてプレーヤーがいないままの日本の検索エンジン業界も、まだ可能性があるのではないだろうか――そんなふうに思いを巡らしていたところに、突如として思いもよらない動きが現れた。マーズフラッグという設立間もないベンチャーが、本格的な国産検索エンジンを開発しているというのである。

 検索エンジンの開発には、膨大な人員と技術力、投資が必要とされる世界である。マーズフラッグはいったいどのようなねらいで、無謀ともいえる検索エンジン開発を推し進め、Googleに対抗しようとしているのだろうか。そんなことが知りたくて、同社に取材を申し込み、同社社長にインタビューを行った。