魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

ニッチを探して

2013-11-08 09:53:05 | Weblog
"ニッチを探して" 島田雅彦さん著書を読みました。

生物が食べ物や適応できる住環境の違いで住み分けをしてるように、銀行に勤め、幸せな家庭を築いていた中年男性が、ある日、新しいニッチを求めて、今までの生活から飛び出していくというお話でした。

生物も、好環境で生活がしやすい場所に多くの種が集まり、過酷な生存競争が繰り広げられ、過酷な環境には、多種との生存競争が厳しくない分、それに適応させることが必要です。
人間社会もそれと同じなんだなぁと改めて気づかされました。
よりよい生活を求めて、他者と競争するか、新天地を求めるか。
生きていくということは、そういうことなんだろうなぁ。
よりよい生活、理想とする生活をどのように思い描くかは、その人それぞれかと思いますが、戦後、資本主義社会の流行の物を持ち、より便利に生活でき、見た目が美しく、清潔であることが追い求められてましたが、最近は、物欲より精神的な欲求との考えをもつ人も増え、
精神的な欲求を満たすために、自然を求める方が増え始めていると思います。
本当の意味での自然と共存できる社会になるためには、どのような考えの浸透や社会構造が必要なんでしょうか。

この話の主人公のように、現在の生活に何か疑問を抱いて日々を送ってる人は多々居ると思います。
その人々が行き着く先の選択肢のひとつに、“自然の中での生活”等、自然を求める生活があるかと思います。
今まで人工物の中で生活していた人も、上手く自然と共に生活できるようなシステムがあるといいなぁと思いました。