ジビエを食べれば「害獣」は減るのか 和田一雄氏 を読みました。
図書館の新刊コーナーにあり、思わず手に取りました。
サルやアザラシ等の野生動物の研究をされてる方による野生動物の現状が記されており、勉強になりました。
なかでも、人間の倫理ではなく自然の倫理を当てはめることが自然保護との記述が心にのこりました。(確か、このような記載でしたが、読んだあと時間がたっているので、正確ではない可能性があります。)
野生動物を商業利用すると、歪みが出てきてしまい自然保護の観点からの利用でも結果として大きな自然破壊になってしまうことがあるのです。
それを、野猿公園の実績から説明されてました。
日本ではシカやサルが天敵がいないことや人間による森林の利用方法が原因で増えすぎて大きな農作物被害が出ています。
有害駆除で、頭数調整しようとしていますが、狩猟者の高齢化、減少問題もあり、さらに根本的な解決策ではないことなど、なかなか上手くいっていません。
この本の著者は、シカの天敵であるオオカミ導入に意欲的ですが、モニタリング体制や、その事にかんする社会的同意がとれていない現状で導入することは、沖縄のマングースの例があるので、私は反対です。
市場原理ではなく自然の原理が働き、かつ継続的な対策のためには、市町村が絡んで、経済活動に使えるようなシステムがいいのでは漠然ながら考えます。
例えば、学校給食や市町村の食堂など、シカ肉が取れるときのみ、使う等。
また、外来種の駆除に市場の原理を持ち込むのは、大変危険と考えてます。完全根絶を目的としているのに、目的を達した途端に職を失ってしまうからです。
市場原理、人間の都合ではないものを動かすのは、今の社会構造では難しいですが、人間には必要である、公共性のあるものなので、上手い対策法を早急に見つけていかないといけないですね。
図書館の新刊コーナーにあり、思わず手に取りました。
サルやアザラシ等の野生動物の研究をされてる方による野生動物の現状が記されており、勉強になりました。
なかでも、人間の倫理ではなく自然の倫理を当てはめることが自然保護との記述が心にのこりました。(確か、このような記載でしたが、読んだあと時間がたっているので、正確ではない可能性があります。)
野生動物を商業利用すると、歪みが出てきてしまい自然保護の観点からの利用でも結果として大きな自然破壊になってしまうことがあるのです。
それを、野猿公園の実績から説明されてました。
日本ではシカやサルが天敵がいないことや人間による森林の利用方法が原因で増えすぎて大きな農作物被害が出ています。
有害駆除で、頭数調整しようとしていますが、狩猟者の高齢化、減少問題もあり、さらに根本的な解決策ではないことなど、なかなか上手くいっていません。
この本の著者は、シカの天敵であるオオカミ導入に意欲的ですが、モニタリング体制や、その事にかんする社会的同意がとれていない現状で導入することは、沖縄のマングースの例があるので、私は反対です。
市場原理ではなく自然の原理が働き、かつ継続的な対策のためには、市町村が絡んで、経済活動に使えるようなシステムがいいのでは漠然ながら考えます。
例えば、学校給食や市町村の食堂など、シカ肉が取れるときのみ、使う等。
また、外来種の駆除に市場の原理を持ち込むのは、大変危険と考えてます。完全根絶を目的としているのに、目的を達した途端に職を失ってしまうからです。
市場原理、人間の都合ではないものを動かすのは、今の社会構造では難しいですが、人間には必要である、公共性のあるものなので、上手い対策法を早急に見つけていかないといけないですね。