魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

新世界より

2022-10-31 11:33:07 | Weblog
貴志祐介さんの新世界より(講談社) を読みました。
おすすめのミステリー小説を記載してたネット情報から面白そうだと思い手に取りました。

上中下と3冊の長編で読み応えがある長さでした。
特殊な能力(念力?)をもった人間が表れた未来社会を舞台にしたSFですが、読み終わりに考えさせられる内容でした。
一部の人達の表面的な平和のために、人権すら与えられず虐げられる命がある。

進撃の巨人や約束のネバーランド等を読んだときにも似たような感情が芽生えました。
生命は、大切。
でも、人間は、動植物の命を頂きなら生きている。
牛・豚・鶏は、家畜化されていて、食べることに罪悪感をあまり感じない。
欧米から、クジラを食べることに野蛮と批難される。
倫理的にどのように線引されるのがいいのか。
平和を保つために、その命が途絶えようとも危険因子を除くことが正しいのか。
一人の命と万人の命の重さを天秤にかけたときにどのような選択をするのか。そもそも、天秤にかけることが、正しいのか。
正しい対応ではなく、優しい対応をすると小説や映画の題材になり、多くの人を感動させる気がします。
人が感動するのは、優しさが溢れてる状態ではないでしょうか。

“優しさ”が尺度になる社会は実現するのでしょうか。

苦しまない練習

2022-10-30 16:14:26 | Weblog
小池龍之助さんの“苦しまない練習”を職場の方に勧められて読みました。

人は苦しまないように、楽に生きられるように自ら選択するのだろうと漠然と思っていたので、苦しむ選択を自らしているという筆者の主張に驚いた。
しかし、寝る時間になったときに、お風呂入ったり寝る準備をして、いつもの寝る時間に布団に入れた方がゆっくり眠れて疲れも取れるのにウダウダとしてしまう。アトピーがあるので、痒みから一時的に解放されたくて、自分で自分の皮膚を引っ掻き、自らの手で自らの身体を傷つける=苦しめてしまっているので、筆者の言ってる苦しみを自ら選択していると納得した。

心を平穏に保てる人になりたいと思った。そのためには、俯瞰して物事を見る必要があり、日々、心がけて、その瞬間を楽しんで行きたい

「日日是好日」

毎日、大変な日、つらい日があっても、その日その日が素晴らしい日になるように過ごしたいなと思いました。
今日、素晴らしい日だったと思うのは、誰かから感謝されたり、誰かと幸せな時間を共有できた日だと思うので、周りに配慮しながら過ごしていきたいです。
優しさがあふれると、世界が平和になるのではないでしょうか。
正しい世の中ではなく、優しい世の中になりますように


自然環境保全センター事業報告会 2022/10/29

2022-10-29 16:57:52 | Weblog
神奈川県の自然環境保全センター事業報告会をオンラインでききました
70名近くの方が参加していました
自然環境保全センターの方々の報告も丁寧で分かりやすく、また、質問も活発にあり、丹沢・大山が、地域の方々に愛され、見守られている自然なのだなと感じました。
保全センターの方々の活動は、地道な物が多く、森林が遷移するのは20年、30年の単位なので、単年度で得られる成果出はないので、職務のモチベーションを保つのが難しいと思いますが熱心に活動されていると感じました。
電気やガスのインフラの仕事のように、あって当たり前と感じているものを絶やさずに存在させるお仕事ですね。
地域の方々の丹沢大山への関心度も高く、今後も、このような活動が続いていってほしいなと思いました。

ここの発表の感想です
丹沢・大山に多くの方が訪れる事による登山道の過使用による植生への影響は、地道な木道の整備を実施。また、木道設置のモニタリング結果も報告されてました。(設置するだけでなく、モニタリングされてることに感銘)
トイレ問題は、微生物による汚物処理トイレの設置。資金はトイレ使用者から1回100円徴収。資金繰りは大変。
トレールランによる植生や他の登山客への影響は、イベント運営団体との話し合い、イベントの報告等でトレールランのマナー向上が進んできている(新しい自然の楽しみ方を排除するのではなく、共存を模索された姿勢が素晴らしい)
少しづつ改良を重ねて、工夫され苦労されているけど、前に進んでいかれてる。

・シカの問題は、20年間、有効な解決策が見いだせていないようですが、計画的に対応を進められているとのこと。

自然が相手なので、すぐには解決しないですが、長期的にモニタリングしながら、丁寧に進められている神奈川県。
丹沢大山を大切に思われる県民の存在が大きいと感じました。