魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

君のクイズ

2024-07-10 19:37:23 | Weblog
君のクイズ 小川哲 著を読みました。

早押しクイズの攻略方法を興味深く感じながら読み進めました。
問題が読まれると、どのような質問なのか予想しながら、相手より早くボタンを押す。どこでボタンを押す選択をするのは、まるで選択ばかりの人生と似ています。

クイズに真っ直ぐ立ち向かっていた主人公が真実を求めていく物語。

読み終わった後、少しモヤモヤとした気持ちになりましたが、それが現実なのかもしれません。


*    *   サイトから引用  *     *
『ゲームの王国』『嘘と正典』『地図と拳』。一作ごとに現代小説の到達点を更新し続ける著者の才気がほとばしる、唯一無二の<クイズ小説>が誕生しました。雑誌掲載時から共同通信や図書新聞の文芸時評等に取り上げられ、またSNSでも盛り上がりを見せる、話題沸騰の一冊です!

ストーリー:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!
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向こう岸

2024-06-19 08:57:59 | Weblog
むこう岸 著者:安田夏菜
を読みました。

自分と環境が違う相手と、どこまで分かり合えるのか。

灰谷健次郎さんの小説で、つらい経験をすることで人に優しくなれる的な既述があり凄く心に刺さった事を思い出しました。

色んな経験をすることで、相手の気持ちがわかる事が多々あります。
今更ながら、自分の無意識な発言が人を傷つけたことに気づくこともあります。
でも、相手の環境が違いすぎると分からないんですよね。。。

みんなの気持ちは理解できなくても、周りの方々に少しでも寄り添えるといいなと。
そんな世の中、社会システムになりますように。



 

〜引用〜
和真は有名進学校で落ちこぼれ、中三で公立中学に転校した。父を亡くした樹希は、母と妹と三人、生活保護を受けて暮らしている。『カフェ・居場所』で顔を合わせながら、お互いの環境を理解できないものとして疎ましく思う二人だったが、「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理に、できることを模索していく。立ちはだかる「貧困」に対し、中学生にも、為す術はある。児童文学作家のひこ・田中氏推薦

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きみの鐘が鳴る

2024-06-12 08:57:36 | Weblog
きみの鐘が鳴る 作/尾崎 英子 
を読みました。

いい学校を出て、いい会社に就職したからといって、その人の人生が幸せどうかは全く関係が無いことのハズなのに。
何故か子供をいい学校に入れたくなる親は多いですよね。
そもそも、「いい学校🏫」とは⁉
親のコンプレックスが受験を白熱させているような気も!!
11,12歳の子達が将来のために一生懸命頑張る事自体は、とっても素敵な事で成長にも繋がると思います。
ただ、行き過ぎた偏差値教育の産物で、数値だけの価値感をもってしまったり、
競争に勝つ事のみを追い求めてしまったり
柔軟に様々な価値感を吸収できる年頃なので、その時の経験が、ゆくゆくの価値感を形成してしまう危うさがあると思います。

子ども達が自分で考えて、自分の将来を築いていけるのが理想ですが、なかなか難しいですね。


〜ポプラ社サイトから引用〜
書籍の内容
中学受験に挑む6年生たち。
かけた時間や熱量は、必ずきみを強くする
  *  *  *  *

チアダンス部の活動に憧れて、青明女子中学校を目指しているつむぎ。同じ体操クラブに入っていて塾も同じのクラスメイトとうまくいかなくなり、5年生の終わりに転塾することに。
新しい塾「エイト学舎」には、いろいろな子がいた
父親に厳しく管理指導される涼真。
マイペースで得意不得意が凸凹している唯奈。
受験に失敗した姉とずっと比べられている伽凛。

受験をする事情や環境、性格、目指す学校もそれぞれ違う4人。
迎えた2月、待ち受けているものは──?

受験の合否にかかわらず、すべての子どもに、祝福の鐘は鳴る。
未来が開け、さわやかな温かさに包まれる物語。

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おいしいごはんが食べれますように

2024-05-12 11:20:56 | Weblog
第167回芥川賞を受賞された“おいしいごはんが食べれますように”著者 高瀬隼子さんを読みました。
芥川賞作品だけあって微妙な感情を表現されており、想像力や思考力を活用して読まないと理解しにくいですが、様々なうけとり方があるんだろうなぁと思いました。
あらすじだけ読んでも得るものが少ない作品かと思いました。

料理上手で気配り上手で笑顔を絶やさない芦川さん。
でも、頭が痛いと早退したり、嫌な仕事は上手く周りに押し付けている。
(こういう人いるなぁと思いながら読んでました。でも、私も片頭痛持ちなので、痛みは人それぞれかと思いますが、あの痛みで仕事は厳しいのは理解して欲しいなと思います。)
頑張れる度合いは、人それぞれ。でもふと気づくと、自分が頑張れば頑張るほど、周りが楽をしている気がして。。。
その折り合いをどうつけるのか。

芦川さんは栄養あるもの食べた方がいいと料理を作ってくれたり、「正しい」のかもしれません。
だけど、正しさは、息苦しさにもつながる気もします。

食への興味がない二谷さん。
食べることが大好きな私には理解できない感情ですが、今までの食経験や食事への姿勢等々は人それぞれなんでしょうね。

食に対する姿勢がことなる芦川さんと二谷さん。この二人は上手くいくのでしょうか。
二人の未来を不安に思う私は浅はかなのでしょうか。

何事も頑張って取り組むのに、努力が報われない押尾さん。
個人的には、いつか報われるから、人生を楽しんで欲しいです。

〜講談社サイトからの引用〜
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
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息が詰まるようなこの場所で

2024-05-09 17:14:31 | Weblog

息が詰まるようなこの場所で 著者 外山 薫さんを読みました。


率直な感想としては、タワマンの歪んだイメージがあるような気がしました。
都心のタワマンに住んでいる、住宅街の一軒家に住んでいるという単純な対比はできないとは思いましたが、読み物としては面白かったです。

芸能界・タワマン・都心・垢抜けたきらびやかな世界に憧れて、それを手に入れようとする人々。
手に入れて、それを維持することにやっきになってる人々。

価値観は、それぞれだけど、それらに固執してしまうと、心の安らぎを得られずストレスが溜まってしまいそう。

また、子供を自分の所有物や自分の価値を決める物にしてはならないが、
これを理解していない親が多すぎる気がします。


〜公式サイトからの引用あらすじ〜
タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だ――。
大手銀行の一般職として働く平田さやかは、念願のタワマンに住みながらも日々ストレスが絶えない。一人息子である充の過酷な受験戦争、同じマンションの最上階に住む医者一族の高杉家、そして総合職としてエリートコースを歩む同僚やPTAの雑務。種々のストレスから逃れたいと思ったとき、向かったのは親友・マミの元だった。かつては港区で一緒に遊び回り、夢を語り合った二人だったが――。
幸せとはなんなのだろう。
逃げ場所などない東京砂漠を生きる人々の焦燥と葛藤!
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消えない悩みのお片付け

2024-03-05 20:20:19 | Weblog
僧侶さんが書かれたとのこと、煩悩を捨てることを良しとする仏教的思想だなと思いました。

期待、思い込み、怒り、迷い、妄想の5つに悩みを分けて、やりたいことはやる、相手への期待、無理な欲望、幻想は捨てる。

考える時間は必要ですが、ネガティブに悩む時間を減らして、平穏な心で生活できるといいなと。

平穏な心で過ごせると自分だけでなく周りや将来についても考えていけると思います。



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自分の小さな「箱」から脱出する方法

2024-02-23 18:40:30 | Weblog
人間関係をうまく構築することで、ビジネスを円滑に進める指南書。

人と人との距離を「箱」として書かれており、「箱」から出ることで、無意識な相手への攻撃(相手を敵と見なす)しないで、良好な人間関係が築け、心穏やかに過ごせるとのこと。

「箱」と表現されてましたが、自分と他人との壁のようなイメージを持ちました。
壁があることで、自分のことしか見れておらず、自己欺瞞(じこぎまん):自分の感情(理想)とは別の行動をした際、つまり自分を裏切ったときに、自分への負の感情が、相手(他人)への中傷、敵意として発してしまうとのこと。
他者への思いやり、優しさが欠如してしまうと、相手も負の感情を抱きやすいということなのか

箱に入ると自分を正当化することに必死になり、業績改善等に目が向かなくなる

箱には、バイアス等も含まれてるのかもしれない

具体的な方法
箱に入らないように、自分への裏切り行為をしないで済むような事業計画、プランニングする
相手との関係が悪化し続けることを防ぐためにも、自分が箱からでる。
他の人々に抵抗するのをやめると箱から出れる






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翼の翼

2024-02-23 18:10:41 | Weblog
つばさくんの中学受験の話。
読んでで、胸が苦しくなりました。
子供は親に喜んで貰いたくて頑張る。
親は子供に期待してしまう。期待が進んで、親の望みを子供に託して、子供の出来が自分の評価のように感じてしまう。

中学受験は、まだ自分確立していない小学校高学年なので、親に逆らうこともできず、親が唯一無二の正義と思ってしまうので、教育虐待に陥りやすいのではないか。
でも、中学受験は、親が適切にサポートすることで、飛躍的に合格実績があがるとも思われる。

小学生のうちから、子供にどこまで勉強させるのか。
子供にとって、なにが幸せにつながるのか。
一番大切なことは、常に忘れてはいけない。



#読書感想文
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新世界より

2022-10-31 11:33:07 | Weblog
貴志祐介さんの新世界より(講談社) を読みました。
おすすめのミステリー小説を記載してたネット情報から面白そうだと思い手に取りました。

上中下と3冊の長編で読み応えがある長さでした。
特殊な能力(念力?)をもった人間が表れた未来社会を舞台にしたSFですが、読み終わりに考えさせられる内容でした。
一部の人達の表面的な平和のために、人権すら与えられず虐げられる命がある。

進撃の巨人や約束のネバーランド等を読んだときにも似たような感情が芽生えました。
生命は、大切。
でも、人間は、動植物の命を頂きなら生きている。
牛・豚・鶏は、家畜化されていて、食べることに罪悪感をあまり感じない。
欧米から、クジラを食べることに野蛮と批難される。
倫理的にどのように線引されるのがいいのか。
平和を保つために、その命が途絶えようとも危険因子を除くことが正しいのか。
一人の命と万人の命の重さを天秤にかけたときにどのような選択をするのか。そもそも、天秤にかけることが、正しいのか。
正しい対応ではなく、優しい対応をすると小説や映画の題材になり、多くの人を感動させる気がします。
人が感動するのは、優しさが溢れてる状態ではないでしょうか。

“優しさ”が尺度になる社会は実現するのでしょうか。
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苦しまない練習

2022-10-30 16:14:26 | Weblog
小池龍之助さんの“苦しまない練習”を職場の方に勧められて読みました。

人は苦しまないように、楽に生きられるように自ら選択するのだろうと漠然と思っていたので、苦しむ選択を自らしているという筆者の主張に驚いた。
しかし、寝る時間になったときに、お風呂入ったり寝る準備をして、いつもの寝る時間に布団に入れた方がゆっくり眠れて疲れも取れるのにウダウダとしてしまう。アトピーがあるので、痒みから一時的に解放されたくて、自分で自分の皮膚を引っ掻き、自らの手で自らの身体を傷つける=苦しめてしまっているので、筆者の言ってる苦しみを自ら選択していると納得した。

心を平穏に保てる人になりたいと思った。そのためには、俯瞰して物事を見る必要があり、日々、心がけて、その瞬間を楽しんで行きたい

「日日是好日」

毎日、大変な日、つらい日があっても、その日その日が素晴らしい日になるように過ごしたいなと思いました。
今日、素晴らしい日だったと思うのは、誰かから感謝されたり、誰かと幸せな時間を共有できた日だと思うので、周りに配慮しながら過ごしていきたいです。
優しさがあふれると、世界が平和になるのではないでしょうか。
正しい世の中ではなく、優しい世の中になりますように

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