魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

おいしいごはんが食べれますように

2024-05-12 11:20:56 | Weblog
第167回芥川賞を受賞された“おいしいごはんが食べれますように”著者 高瀬隼子さんを読みました。
芥川賞作品だけあって微妙な感情を表現されており、想像力や思考力を活用して読まないと理解しにくいですが、様々なうけとり方があるんだろうなぁと思いました。
あらすじだけ読んでも得るものが少ない作品かと思いました。

料理上手で気配り上手で笑顔を絶やさない芦川さん。
でも、頭が痛いと早退したり、嫌な仕事は上手く周りに押し付けている。
(こういう人いるなぁと思いながら読んでました。でも、私も片頭痛持ちなので、痛みは人それぞれかと思いますが、あの痛みで仕事は厳しいのは理解して欲しいなと思います。)
頑張れる度合いは、人それぞれ。でもふと気づくと、自分が頑張れば頑張るほど、周りが楽をしている気がして。。。
その折り合いをどうつけるのか。

芦川さんは栄養あるもの食べた方がいいと料理を作ってくれたり、「正しい」のかもしれません。
だけど、正しさは、息苦しさにもつながる気もします。

食への興味がない二谷さん。
食べることが大好きな私には理解できない感情ですが、今までの食経験や食事への姿勢等々は人それぞれなんでしょうね。

食に対する姿勢がことなる芦川さんと二谷さん。この二人は上手くいくのでしょうか。
二人の未来を不安に思う私は浅はかなのでしょうか。

何事も頑張って取り組むのに、努力が報われない押尾さん。
個人的には、いつか報われるから、人生を楽しんで欲しいです。

〜講談社サイトからの引用〜
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
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息が詰まるようなこの場所で

2024-05-09 17:14:31 | Weblog

息が詰まるようなこの場所で 著者 外山 薫さんを読みました。


率直な感想としては、タワマンの歪んだイメージがあるような気がしました。
都心のタワマンに住んでいる、住宅街の一軒家に住んでいるという単純な対比はできないとは思いましたが、読み物としては面白かったです。

芸能界・タワマン・都心・垢抜けたきらびやかな世界に憧れて、それを手に入れようとする人々。
手に入れて、それを維持することにやっきになってる人々。

価値観は、それぞれだけど、それらに固執してしまうと、心の安らぎを得られずストレスが溜まってしまいそう。

また、子供を自分の所有物や自分の価値を決める物にしてはならないが、
これを理解していない親が多すぎる気がします。


〜公式サイトからの引用あらすじ〜
タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だ――。
大手銀行の一般職として働く平田さやかは、念願のタワマンに住みながらも日々ストレスが絶えない。一人息子である充の過酷な受験戦争、同じマンションの最上階に住む医者一族の高杉家、そして総合職としてエリートコースを歩む同僚やPTAの雑務。種々のストレスから逃れたいと思ったとき、向かったのは親友・マミの元だった。かつては港区で一緒に遊び回り、夢を語り合った二人だったが――。
幸せとはなんなのだろう。
逃げ場所などない東京砂漠を生きる人々の焦燥と葛藤!
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