田中慎弥さんの
燃える家
を読みました。
一見うまく成り立っていたとみえた家族が弟が海で死体を発見したことから、崩れさっていく。生や性について思い悩む様子を主人公とその弟、学校の若い女性教師の三人の視点で描いていました。
思い悩み過ぎて、スゴい不器用な生き方をしてます。
意味の無いことの有効性を論じ、自分に知らない事を教えてくれる友人に従い事件に巻き込まれていく主人公。
好きな男の子がキリスト教信者でその憧れから洗礼を受け、キリスト教になる女性。
見えないものが見え、何が本当なのか分からなくなってくる弟。
テロや戦争など自分とは遠い世界の出来事だが、テレビや学校では、先生や友達の噂と同じように、その話題が話される。
事件がきっかけとなり起こる身の回りの些細なこと。
繋がりを感じるが、自分の力では何も変えられない無力さ。
注目される事件と地味な自分。
人間が感じる罪悪感と慈悲。
宗教、天皇、政治家、愛情、金、何を信じればいいのか。
理想と現実は違うのかもしれないが、プライドや優位性よりも生命を一番大切に考えていきたいし、そのように考えられる社会が幸せな社会ではないかと思いました。
燃える家
を読みました。
一見うまく成り立っていたとみえた家族が弟が海で死体を発見したことから、崩れさっていく。生や性について思い悩む様子を主人公とその弟、学校の若い女性教師の三人の視点で描いていました。
思い悩み過ぎて、スゴい不器用な生き方をしてます。
意味の無いことの有効性を論じ、自分に知らない事を教えてくれる友人に従い事件に巻き込まれていく主人公。
好きな男の子がキリスト教信者でその憧れから洗礼を受け、キリスト教になる女性。
見えないものが見え、何が本当なのか分からなくなってくる弟。
テロや戦争など自分とは遠い世界の出来事だが、テレビや学校では、先生や友達の噂と同じように、その話題が話される。
事件がきっかけとなり起こる身の回りの些細なこと。
繋がりを感じるが、自分の力では何も変えられない無力さ。
注目される事件と地味な自分。
人間が感じる罪悪感と慈悲。
宗教、天皇、政治家、愛情、金、何を信じればいいのか。
理想と現実は違うのかもしれないが、プライドや優位性よりも生命を一番大切に考えていきたいし、そのように考えられる社会が幸せな社会ではないかと思いました。