マスコミは20年前の日航ジャンボ機墜落の大惨事を報道している。 そうかあれからもう20年も過ぎたのか・・。 当日の私や私の家族のことは今も鮮明に覚えている。 青森県むつ市大湊で掃海艇の艇長として勤務していた。たまたま修理で
それも船底清掃のためドックに入れていたので安心して短い夏期休暇を東北旅行で楽しんでいた。 午後青森酸ヶ湯温泉に入りどこかにキャンプしようと思って準備を始めた。当時は携帯電話が無かったので私の所在など移動するたびに当直に連絡していた。たまたま電話をかけたところ、翌日急遽ドック内の艦船のシフト(位置を変えること)作業があるとのことで、帰艦しなければならなくなった。楽しい旅行も最後の晩にオジャンになったわけである。 むかっとしながらやむを得ず帰路
につきラジオをつけたが、日航ジャンボ機が行方不明、遭難の恐れがあることを報道していた。午後10時ごろ大湊の官舎に着いたが、その間ズ~ッと報道していた。 疲れているのにテレビをつけたらテレビも朝まで遭難の報道ばかりであった。 それにしても後日、生存者がいたこと・その生存者を自衛隊ヘリで吊り上げ
救助したことには感激と驚きを覚えた。 それにしても大事故の中には中事故が、中事故の中には小事故が、小事故の中にはヒヤリハッとの経験があると言う「ハインリッヒの法則」でのべていることは、人間が地球上で生きていくうえで消し去ることの出来ないものなのであろう。 過日の列車事故は大惨事となったが、航空機の小事故、中事故も最近になって頻繁に起きているような気がしてならない。
事故を起こすたびに責任者が頭を下げて「事故の再発に全力を・・・」と繰り返しているが人の命を預かる仕事の責任者と言う意識が微塵にも感じられないのは私だけであろうか?