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レガシー・エンジニア(hsato)の日記です

マイクロソフトに関する一考察

2009-08-05 09:20:21 | ニュースに一言
マイクロソフト、未来のデスクトップの姿をデモ--オフィス全体が入出力デバイスに:ニュース - CNET Japan

この手のデモを見ると、思い出すのが、映画「マイノリティーレポート」である。

ジェスチャーによってコンピュータを操作する、壁、机などが、コンピュータのインタフェースになっている、など。まぁ、その前で、身振り、手振りで捜査している姿は、ある意味滑稽になってしまいかねないが。

【レポート】マイクロソフトのブラウザOS「Gazelle」から探る「Google Chrome OS」 (1) マイクロソフトのブラウザOS「Gazelle」とは? | パソコン | マイコミジャーナル

Googleの戦略がこの記事の通り、Webが発展すれば自社の収入が増える、故にGoogleが勝利するということだとする。これと同様なビジネスモデルで成長した企業がある。

シスコシステムズである。シスコシステムズは、RFCなどの標準化に対して、積極的に貢献している。ある研究分野が出てくると、その標準化に対して主導権を取る。そして、その標準化に準拠した製品をすぐさまに出してくる。(正確に言えば、既存の機器であってもIOSと呼ばれるファームウェアをアップグレードすると、利用可能になるという具合だ。)

標準化と製品化が一体となっていることの重要性を示している。その分野の勇になりたたければ、この戦略をとるべきだ。

マイクロソフトが月曜発表すると噂のグーグルChrome OS対抗策は「本命=Gazelle、大穴=Bing OS」? : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ

これは、Bingだった。

フォトレポート:マイクロソフト2010年マーケティングカレンダー--主要製品計画を明らかに - OS/プラットフォーム - ZDNet Japan

マイクロソフトはどこに向かうのか。直近のリリーススケジュールを見ると、以下の製品群の名前が出てくる。

Windows 7, Windows Server 2008 R2, Exchange Server 2010, SharePoint 2010, VisualStudio 2010, SQL Server 2008 R2となっている。

要は社内での共同作業支援、業務アプリなどを便利にするためのソリューションが多いということが分かる。

Google Chrome OSの記事でも書いたが、シン・クライアントの代わりのWebブラウザ用OS搭載のPCとWebアプリケーションという脅威に打ち勝つことができるかがポイントである。

3年後にマイクロソフトの製品群が無事である気はしない。

マイクロソフトの次の10億ドル事業は何か?(ヒント:検索ではない) - オール・アバウト・マイクロソフト - ZDNet Japan

マイクロソフトの、ベースロードは、当然Microsoft Windowsシリーズである。しかし、他のビジネスでも収入を上げつつある。

「VMwareも統合管理」、マイクロソフトSystem Centerの今後 - @IT

"Microsoft System Center"とは、IT運用管理製品群と呼ばれるものである。サーバの台数が多くなると、その管理の手間は膨大なものになってしまう。しかし、運用コストというものは、構築に比べれば数 %に抑えられてしまうというのは一般的な話である。

システムの安定稼働と低コストを実現するためには、適切な運用管理ツールを導入する必要がある。サーバーをたくさん導入したお得意様用のソリューションと言えるだろう。

クラウドアプリ開発のための10 Hacks:マイクロソフト、ReMIXで披露 - builder by ZDNet Japan

マイクロソフトは「Azure」の価格体系をどれだけ低くできるか - オール・アバウト・マイクロソフト - ZDNet Japan

クラウドアプリ開発のための10 Hacks:マイクロソフト、ReMIXで披露 - builder by ZDNet Japan

ビル・ゲイツは、良い時期にマイクロソフトのCTOを辞めたのかもしれない。彼のビジネスモデルは、ソフトの単体売りであり、Googleの戦略は理解できないのだろう。

日経産業新聞online - グーグルMS決戦、漁夫の利は誰に (シリコンバレー支局 田中暁人)

マイクロソフトは、いままでとは違う土俵、違う価値観の的に、どのようにたたかるのか、見ものである。

何がどうなる「Office 2010」――よくある疑問に答える : Microsoftウォッチ - Computerworld.jp

【解説】マイクロソフトの「Office Web Applications」に関する5つの疑問 : Microsoftウォッチ - Computerworld.jp

「Office 2010」の機能は? リークしたスライドから予測 - オール・アバウト・マイクロソフト - ZDNet Japan


Microsoft Officeもいつまで延命できるのか。

Web版は、機能拡充が進んでいき、どんどん機能が増えるだろう。ブラウザの技術革新も進むだろう。そうすると、ある時、オンラインの方が当たり前という状況ができてしまう。

その時に、Microsoftは優位性を持てるのだろうか。そもそも、その競争に載ってしまうこと自体が、PC版Officeの死を早める。何とも難しい局面に立たされている。

マイクロソフト、「Windows Azure」の詳細を発表--11月に従量課金制で提供開始へ:ニュース - CNET Japan



マイクロソフト Zune HD発表、Xbox LIVEにZuneサービス統合

一方コンシューマ向けの製品はどうだろうか。明らかにiPod対抗となっているZuneであるが、まったくもって市場には見向きもされていないと見える。この記事依頼、Zuneの情報のアップデートを見ていない。

Xboxとの連携もできるようだが、そもそも、そのXboxが売れていない。少なくても日本では。

アップルには、ハイビジョン画像で遊べるゲーム専用デバイスは無い。しかし、いまどき、携帯ゲームプレイヤー以外のニーズはそれほど大きいとは思えない。いつでも、気兼ねなくゲームができるというニーズの方が大きいことは明らかである。

だめなもの(Zune)とだめなもの(Xbox)を掛け算しても、だめなだけだ。

なんらかのテコ入れを図らねばならぬのではないか。

「Windows Marketplace for Mobile」、Windows Mobileの従来版からも利用可能に - OS/プラットフォーム - ZDNet Japan

[N] Windows Mobileの中の人がiPhoneについて思うこと

Windows Mobileの悪いところは、Windowsの使いにくさを、そのままてのひらサイズのデバイスでさらに再現してしまったところにある。Win32 APIという過去の資産にこだわったが故に、発展することなく後退してしまっているという中途半端さがなんとも言えない。

私は使いこなしているつもりであるが、ストレスがたまるのは紛れもない事実である。

Windows Marketplace for Mobileで、どれほどの恩恵を我々は受けられるだろうか。ちなみに、わたしは、すでにフリーのものを使ってる。結構便利だが。

Windows Mobile用アプリをiPhone並みの手軽さでインストールできる「Aplio」

マイクロソフト、マッシュアップツール「Popfly」プロジェクトを閉鎖へ - オール・アバウト・マイクロソフト - ZDNet Japan

マッシュアップという言葉はよく聞く。iGoogleは便利だ。しかし、それ以上のものではないと思う。企業における業務システムの反乱をまとめてくれることには興味を持つが。一般人のアプリを組み合わせたところで、それほど便利になるとは思わない。

Webサービスは、Webサービス同士の認証連携を使って、足りない部分を補完しあいながら、発展を続けている。一番良いインタフェースを持ったサービスが、一番アクセス数をかせぐ。それだけなのではないか。

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