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インスタントメッセージが波に飲まれる

2010-05-26 07:37:10 | ニュースに一言
インスタントメッセージは、Twitterにとってかわられ、チャットルームは、Google Waveがその代替の有力候補だ。もっとも、後者が世に受け入れられるためにはオンラインで議論するという文化が広まることが必要だと考える。

2010年はインスタントメッセージング(IM)が死んだ年になるのか?

BBCの報道によるとIMの利用時間が減っているらしい。原因はこの記事でも言及しているとおりIMの互換性のなさにあるだろう。すなわち、専用のアプリケーションをインストールしないと使えないということにある。また、IMのサービスは複数あり分散してしまったことも原因の一つだろう。

これらの利用方法は、Twitterのダイレクトメッセージに置き換わっていると考えられる。Twitterの場合、Webブラウザがあれば良いという手軽さがあり利用できる可能性が高い人は多い。さらに専用クライアントを使えばより便利に使えるというのが良い。

ただし、IMとの決定的な違いがある。それは相手の「プレゼンス」が分からないということである。IMではお互いが同時にメッセージを送り合う必要があった。Twitterでは相手が現在発言しているということは伝わってくるが、メッセージを今書き込んでいるとか、今読んでいるとかが分からない。

とはいえ、これは逆にメリットなのだろう。相手がいつ読んでいるのか、いつ書いているのかが分からないということは気楽になれるものである。インターネットを使っていると複数の作業を同時に行う事が多くなるが、IMだと相手からのレスポンスが遅くなるとイライラしてしまうが、Twitterの場合は次の作業に移ってしまえば良いのである。そして、思い出したころにまたタイムラインを見れば良い。これは心理的負担が少ない。

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さて、IMと同時期に使われていたのがチャットである。その頃のチャットはIMと同じで参加者が同時に利用するというものであった。すなわち前述した様に、返事が帰ってくるのが遅いとイライラするのである。

さらに複数人で話をしていると、サブテーマがたくさん出てきて混乱する。さらにレスポンスが遅れる人がいると時間的な乖離も出てきて分かりにくい。

この問題をTwitter的に解決するのが、Google Waveである。一部の利用者だけの限定公開からすべての人が参加できるように変わった。

Google Waveでは、上記の二つの問題を解決できる。Twitterと同じタイムラインなので、時間がとびとびでも相手と会話を続けることができる。また、ある一つのメッセージだけにフォローするメッセージを書くことができる。それが一発で分かる画面表示を行ってくれる。(インデントを利用する。)これにより複数のサブテーマが出てきて時系列的に分かりにくいということがなくなる。

さらに、ガジェットと呼ばれる部品を貼り付けることで、文字だけでないものをタイムラインに取り込むことができる。地図の共有はとても便利である。



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