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ストールマン、Monoを憂う

2009-07-06 07:28:12 | blogに一言
コピーレフト(Copyleft)とは、コピーライト(Copyright)になぞられた作られたソフトウェア・ライセンスの形態である。「このプログラムを利用して新たな機能を追加するのは自由にやってもらって良い。ただし、ソースコードは開示しなさい。」と言っている。

ソフトウェアの発展には、一私企業の著作権、特許権などの無理な行使が「悪」とする考え方である。ソフトウェアは、ソースコードが自由に閲覧できることにより、その技術は未来に伝わるだけでなく、プログラマ同士がお互いに双発されて発展していくと考えたと思われる。

GNUプロジェクト創設者R・ストールマン氏、「Mono」に対する「リスク」を警告 - ソフトウェア - ZDNet Japan

そんな、Richard Stallman氏が、Monoのリスクを警告している。もともと、.Net Frameworkは、マイクロソフト独自のネット対応ソフトウェアの実行環境である。これを用いることで、コード量を大幅に削減して、ネット対応のプログラムを作ることができる。しかし、Microsoft Windows以外では動作しない。

.Net Frameworkのプログラムを書く場合には、C#という独自の言語を利用する。C++とも違う独自のものである。Monoは、Microsoft Windows上でしか動作しなかったこれらを、Linux等のUNIX系OSで実行できるようにしたものである。

ここで、Richard Stallman氏が心配しているのは、C#についてマイクロソフト社が権利行使を行うと、C#で自由にプログラムを組み事が難しくなる可能性があるから気をつけろということである。もちろん、C#は、コピーレフトが組み込まれていないというところに起因する。

「無料でお試しをさせて、囲い込んでら有料にする。」というビジネス形態は良く聴くが、「権利行使をとりあえず保留にし、自由に使わせると思い込ませてから、後から権利行使を行い、収入源とする。」という「臭い」がするということか。

このこと自体に興味も湧くところではあるが、もっと興味部会のは、ネット対応の開発環境がどこに落ち着くかである。

Google Android: Java + Android拡張
Apple MacOS X/iPhone: Object-C
Microsoft .Net Framework: C#
各ブラウザ: Javascript
独自言語系: Curl、Ruby、Phyton、Perl(CPAN拡張)、PHP

適材適所とは言え、どれかに淘汰されても良い時期なのではないか。

C#がはやらなければ、この話もどうでもよい。

GNUソフトウェアプログラミング―オープンソース開発の原点
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