ITレガシー

レガシー・エンジニア(hsato)の日記です

そろそろ真面目に、次世代インターネットを考えないか

2009-07-08 01:16:23 | 勝手にプロデュース
私は、「ビジネス上の課題を見つけ、その解決方法を先験的に見通す者」でありたいと思っている。昨日の帰宅後、急に思いついたので、メモの代わりに残す。

今回のテーマは恐れ多くも、「インターネット」である。1972年にDARPAで産声を上げたインターネットも、もはや40年にもなるものである。世の中にこれだけ広まったのも、もともとの設計思想、というよりは、見極めが素晴らしいから。

一方、技術の進化は、通信速度の高速化と価格の低廉化をもたらし、それによってその技術の陳腐化も顕在化しはじめた。今は、「だましだまし」使っているということから目をそらしてはならない。

故にその点を明らかにしながら、新しいものはどうあるべきかについて記す。

・基本は、今のインターネット(レガシー・インターネット)にできることは、アドバンスト・インターネットでも、そのまま何の変更も無くできるようにする。(レガシー・インターネット・エミュレーション)

・シンプルにする。(色々なものをごてごてと組み合わせない。適材適所にする。いらないものはばっさり捨てる。容易なインプリテーションよりは、労力をかけても、余計なものを取り除く方向性とする。)

・アドバンスト・インターネットでは、対応機器同士の通信する場合、ネゴシエーション時点でお互いを認識し、古くなった技術を捨て、新しい方式を用い、利便性能向上と効率的な利用ができるようにする。

・L2では、Point-to-Pointの暗号化通信を標準にする。(トラブルシューティングを簡単にするため、サーバやクライアント側で、容易にパケットモニターできる仕組みも合わせて標準化する。)
・IPパケットは、今や非常に高速になった有線やLANの場合は、ジャンボフレームを基本とする。
・TCPは、今の回線の事情に合わせて、遅延が大きく発生する回線(低速WAN、モバイルなど)でも最適なフロー制御を実現する。(光:高速、遅延小、高速モバイルアクセス:中速、遅延大、など)

c.f. RFC 1191、1323、2018、3390

・方式的にセキュリティの脆弱性を持つDNSは止め、X.500ディレクトリを採用する。
・暗号化は、SSLがデファクト化しているが、PKIに移行する。ただし、利便性の著しい向上が必要である。(今はあまりにも面倒くさすぎる。)
・プレゼンテーションは、XMLに統一する。
・アプリケーション開発言語は、クライアントおよびサーバを問わず、原則Javaとする。
・クラウド・コンピューティングを前提とし、自前サーバ、クラウドのいずれでも同じコードが動作するように仕組みを一元化する。(Plan 9の思想に近いかもしれない。)
・エンドユーザコンピューティング(EUC)を提供し、その記述言語は、XMLの操作にたけ、AJAXを意識した新しいものにすべきである。(Curlが良さそうだが、ライセンスについては懸念がある。)

ご意見など皆様に賜りたく。

#「勝手にプロデュース」とは、現在の商品・サービスを、「私が何の依頼も受けずに勝手に」、問題点の把握をしたり、改善案を提案するという、一種、おせっかいな主旨の活動である。

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