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今度こそ、北風小僧のかんたろうは、北の国に帰ったようです。
3月10日(日)、新宿御苑へ4歳児と出かけました。
本格的な春を迎える直前の3月に、人それぞれに出会いたい花があると思います。
今日は新宿御苑に咲いているそんな花を紹介しますが、それらは春先に公園などで咲いている代表的な花木なので、知っていると便利です。
まず、この時期に春の到来を感じさせる花として、コブシやモクレンを思い出す人は多いと思います。
新宿御苑の入口近くのハクモクレンの蕾が、前回来た時に膨らみかけていましたが、今回訪れると白い花を開花させていました。
代々木公園内にも、立派なハクモクレンの木があることをご存知な方は、この木の花が好きな方ですね。
時々ハクモクレンをモクレンと混同している方がいますが、単なるモクレンは、紫色の花を咲かせます。
またハクモクレンに似たコブシの花は、色は白でもハクモクレンよりも小さな花をたくさんつけます。
タイサンボクもモクレン科の木ですが、ハクモクレンよりも大きな白い花をつけ、時期的にもだいぶ遅れて梅雨時の6月頃に咲きます。
タイサンボクの花は、品格のある美しい花だと思います。
梅園の梅の花は、まだまだ鑑賞に耐える量と質を確保していました。
現代では花見と言えば、桜の花見のことを連想しますが、元々中国の影響を受けて奈良時代までは、花見と言えば梅の花を指しました。
梅の花といえば、菅原道真を私は連想します。
それは春先に菅原道真の描かれた軸装の絵を飾りお供えをして、学業成就を祈る行事を家庭で行なっていたからです。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
この有名な和歌が、道真の肖像画とともに描かれていました。
新宿御苑の紅梅は八重咲き、白梅は一重咲きの花でした。
梅の花は終盤を迎え、今度は早咲きの桜のカンザクラ・カワヅザクラなどが咲き始めていました。
早咲きの桜も、様々な種類があり、自宅近くには寒咲きのオオシマザクラが、白い花をつけて今咲いています。
桜について興味ある方は、以下のブログも御覧ください。
マッキーの随想:全国の桜の古木をデータでチェック!
マッキーの随想:冬に咲く桜と早咲きの桜
中高年の方が、一眼レフのカメラを持って、桜を被写体に熱心に写真を撮っていました。
私のようにコンパクトデジカメではなく、三脚を担いで重たいバズーカ砲のようなレンズを付けて、頑張っていました。
桜の花の蜜は美味しいのでしょうか、ヒヨドリやメジロなどの鳥が花をついばんでいました。
鳥は、蝶や蜂と異なり、花をついばんだ後、落としてしまうことも多く、受粉の役割を果たしているのかは疑問です。
ただし、冬に咲く花は、鳥媒花と言われるものもあり、鳥を利用して受粉する花も実在します。
この時期、その色と形状ですぐに判別できる桜の仲間のカンヒザクラが咲いています。
このカンヒザクラは、どう見ても日本的な桜の印象を受けませんが、その理由は、もともと中国南部から台湾にかけて分布する桜だからです。
ですから、南方の花のイメージを受けるのはそのためで、ただ日本でも沖縄県ではこの種が野生化して、沖縄で桜と言えば、カンヒザクラを指すのだそうです。
2月から咲いているマンサクの花も、まだまだ元気に咲いていました。
最近は、公園にベニバナトキワマンサクが植えられていて、同種の白い花のトキワマンサクとともに、よく見かけるようになりました。
これらトキワマンサクに属する花は、黄色いマンサクの花よりもだいぶ遅れて、5月頃に咲きます。
サンシュユの花も、独特の花を密集させて、綺麗な黄色に周囲を彩って咲いていました。
年配の方でも、このサンシュユを知らない方も多く、この木の黄色い花を見て、まだロウバイが咲いていると、通りかかった老夫婦が言っていました。
下の画像がそのサンシュユの木ですが、この木の名を間違えた老夫婦の近くにいたおばあさんが、正解であるサンシュユの名を親切に教えていました。
知らない植物名は、知っていそうな方に、その場で教えてもらうことが大切です。
知らないことを聞くのは恥ずかしいことですが、相手に迷惑にならない程度に聞いた方が良いと、私は考えています。
上がサンシュユの木で、下がその花の画像です。
高尾山などの山に登ると、この時期黄色い小さな花を付けている木を見かけますが、下のような花なら、サンシュユの木であることが分かるでしょう。
御苑では、ミツマタの花も咲き出していました。
山に登ると、けっこう密生したミツマタの木を見かけますが、和紙の原料などになるこの木を、人為的に植えたものと考えられます。
山では、里よりも少し遅れて開花しますので、ミツマタの花の最盛期はもう少し後ということになります。
水温み、春らしい景色がここ彼処で見られます。
これから、水に戯れても、快適な季節がやって来ます。
人々が、水面に映る景色に、心和むように感じるのは、春が到来した証拠かも知れません。
気温が上がり、上着を脱いでアイスクリームを舐めている4歳児。
先週は、北風に震え上がるほど冷えた東京でしたが、打って変わって暑い日となりました。
この日、御苑を後にする頃、まだ2時頃だったのですが、急に新宿のビル街は薄暗くなり、空全体が黄色になって、高いビルや遠景が見えづらくなりました。
黄砂かと思いましたが、砂埃が強風で舞い上がり砂嵐の状態となった煙霧という現象だそうで、何ことが起きたのかと、不安げな人びとが新宿の街を行き交っていました。
下の画像は、帰宅した後にベランダから撮った、煙霧が続いていた東京の街並みの写真です。
黄砂も煙霧も、春の厄介な風物詩と言えるでしょう。
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