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食欲が落ちたときなどに、ピリ辛の食べ物を欲しくなるのは、私だけではないと思います。
食品のピリ辛が、または香辛料が、胃を刺激して、食欲を増進させることを本能的に分かっているからでしょう。
今年は、「食べるラー油」・「辛くないラー油」が大ヒットして品薄になり、なかなか手に入らない状況が続きました。
「バナナダイエット」や「納豆ダイエット」などが話題に上ると、途端に店先から対象の商品が無くなるといったことが繰り返されることは、周知の通りです。
しかし、長い期間そうした状態が続いたわけではなく、「人の噂も七十五日」という諺があるように、世間の話題に上らなくなれば、熱しやすく冷めやすいのが世の定めで、その流行は途端に終息します。
今回の「食べるラー油」・「辛くないラー油」騒動は、家庭における食材の味付けに関わる変化に起因し、現代日本人の味付けに対する嗜好に関連したブームであると私は考えます。
したがって、前記したかつての食材ブームとは異なり、「食べるラー油」・「辛くないラー油」は、永続的に食卓で活用される可能性があります。
また、発売以来かなりの期間が経過したにも拘わらず、現状の不可解な商品の品薄状態は、常識的に考えれば食品会社の対応次第で解消するはずです。
製品の増産計画後に、ブームが下火になって、過剰在庫を抱える危惧があるからなのか、または他の理由があるのか?
一つは、ブーム下の商品品薄状態によって、世間の無い物ねだり現象を誘発し、流行を長期的に維持することにより、食べるラー油を家庭に無くてはならない食材に仕立て上げようというメーカーの思惑が、見え隠れしているように私には感じます。
今回作った私の料理は、どちらかというと大人向けの料理で、ピリ辛が苦手なお子ちゃま風の人向きではありません。
ただ、調味料を加減するなりして、または辛い調味料を入れる前に分けて、味付けを二種類作り、大人も子どもも美味しくいただく工夫はできます。
また、今回も調味料を含めて、その量は適宜としておきました。
作りながら、自分が一番美味しいと感じる味付けにすること(時間が経過すると味が変わることも無論考慮しながら)が、大切なように思います。
料理名『鶏肉・もやし・きゅうり・ネギのピリ辛和え』
作りたての『鶏肉・もやし・きゅうり・ネギのピリ辛和え』
【材料】
鶏肉(胸肉…ささみや鶏皮を使っても面白いと思います)
もやし
きゅうり
長ネギ
ごま油
豆板醤
醤油
ラー油
スーパーに売っていた小さな袋入りのキムチのタレ
【作り方】
鶏の胸肉は予めボイルして、繊維に沿って千切り状態に裂いておきます。
もやしは1~2分程度茹でて、ざるに上げて冷ましておきます。
きゅうりと長ネギは、適当な大きさの千切りにします。
以上の材料をボールに入れ、ごま油・豆板醤・醤油・ラー油を適宜入れて、ざっくりと混ぜ合わせれば出来上がり!
できたても食感がよく美味しいのですが、1日~2日冷蔵庫に置いた方が、味が染みて美味しくなります。
二日経過した、『鶏肉・もやし・きゅうり・ネギのピリ辛和え』
個人的には、こちらのほうが好みです
きゅうりともやしはシャキシャキ感が残っています
【ラー油の話】
ラー油(辣油)とは唐辛子などの香辛料を植物油の中で加熱して、辛味成分を抽出した調味料であり、「辣」とは熱を伴う辛さのことです。
かつては、皆さんが知ってのとおり、油成分のみのラー油が主流で、小瓶の単品として販売されているものを購入して、餃子を食べるときなど特定の使い方をしていたと思います。
しかし、2009年に桃屋が食べるラー油「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を発売し、翌年にエスビー食品が対抗商品として「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」を発売し、食べるラー油ブームが家庭の食卓を席巻しました。
こうした時流に追従して、飲食業界が食べるラー油を加えたアレンジメニューを出すなど、具入りラー油の製造・販売は活況を呈しています。
ラー油の辛味成分である唐辛子に含まれるカプサイシンは、胃痛、胃もたれ、むかつきなど、胃炎を予防する効果が高いことが分かっています。
少量の唐辛子成分で、十分そうした効果が得られるので、摂りすぎには注意が必要と資料に載っているので、食べるラー油を多量に摂取することが、良いのかどうかは疑問です。
ただ、かつてのラー油には無かった、にんにくなど健康に有効な成分が、食べるラー油に多く含まれていることは事実です。
新たに作った「ピリ辛和え」
調味料に胡麻油・ラー油・豆板醤・コチジャン・醤油
具に鶏肉・もやし・長ねぎ・ニンジン・ゴマ
かつての鋭い辛さのラー油から、辛さを抑えてにんにくを主体にした具入りの食べるラー油は、使用の用途が多岐に渡り、一過性のブームとは言いがたいように私には思えます。
私の次の課題は、自分の好みの味に仕立てた自家製「具入りの食べるラー油」を作ることです。
時間を見つけて、チャレンジしてみたいと思いますので、請うご期待!