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今日の一品は、正月に食べたいと思い立って作った、一般的に言えば「柚子大根」であり、ニンジンもたっぷりと入れたので、「大根and人参の柚子風味酢漬け」と銘打った料理です。
料理名 『大根and人参の柚子風味酢漬け』
【材料】・・・量はすべて適宜
大根
ニンジン
柚子
昆布
酢
塩
砂糖
鷹の爪(好みで)
【作り方】
大根と人参は、適当な大きさの拍子切りにして、たっぷりの塩で数時間下漬けをして、浸透圧により余計な水分を除きます。
この浸透圧という考え方は、料理にはとても大切なことで、材料の細胞や固形物に対して、味付けする時のさじ加減や時間に微妙な影響があり、念頭に置くべきキーワードです。
柚子は果汁と果皮に分け、果皮は内側の白い部分をスプーンでこそげ取り、千切りにしておきます。
昆布を湯で戻して、千切りにしておきます。
酢に砂糖と柚子の絞り汁、そして千切りの柚子の皮と昆布を加え、そこに下漬けした大根と人参を、水分を切って入れます。
砂糖は、気持ち多めに入れたほうが、美味しく出来上がります。
酢の代わりに、梅酢があれば、それを用いると風味が複合して、一味違った食べ方ができます。
強めの塩加減で下漬けをしていますので、漬け汁に塩を入れる必要はありません。
下漬けを経ることにより、先ほど説明した浸透圧を上手く利用して、大根と人参に素早く柚子の風味を加味することが出来るでしょう。
主に大人が頂くなら、鷹の爪の小口切りをいれて、ピリ辛にするのも美味しい食べ方です。
酢は健康食品として、注目されていますので、酢漬け料理はそういった意味でもお勧めです。
酢の具体的な効能・効果は、食欲を増進、高血圧の予防、疲労回復作用、カルシウムの吸収率向上、血中コレステロール値の上昇抑制などが期待できるとされています。
酢は無論酸性を呈することは、小学生でも知っていることですが、酢は体を弱アルカリ性に保つのに役立つアルカリ性食品です。
「アルカリ性食品」か「酸性食品」かは、体内に入って血液を酸性にするかアルカリ性にするかによって決まります。
梅干しのように、口の中に入って酸っぱいかどうかが、「アルカリ性食品」か「酸性食品」の決め手ではありません。
小学生の理科で学習しますが、酢の主成分は酢酸で、他に60種類以上の有機酸が含まれています。
その酢酸および有機酸のほとんどは、体内に入るとクエン酸に変化して、クエン酸回路と呼ばれるエネルギー代謝活動を促します。
体や頭を使うと、代謝物として乳酸が増えますが、クエン酸はその乳酸を分解し疲労回復に役立つことが知られています。
今日の料理は、健康に良い酢の摂取と、季節の柚子の風味を楽しむことができます。
また、刻んでサラダなどのドレッシングの材料としても活用できるでしょう。
(大根・人参の他に、セロリやレンコンを入れても美味しい。
私の癖で、しばらく酢漬けがわが家では続きました。)