年間を通して、様々な柑橘類が市場に出回っています。
柑橘類をそのままデザートとして味わうだけではなく、それを使ってちょっと工夫をした加工品にすると、また別の味わいが楽しめます。
今回、無農薬・有機農法による国産のレモンが手に入りましたので、それを使って料理をしました。
レモンなどは特にそうですが、そもそも柑橘類は、皮を食べることを前提として栽培していないので、かなり強く農薬が掛けられていたり、防腐剤などがワックスがけされていたりします。
したがって、柑橘類の皮も使う料理では、購入する時点で、そのことを充分に考慮した方が良いと思います。
今回購入したレモンは、一般にスーパーで売っているレモンよりも数倍高い割りに、見栄えはあまりよくありません。
しかし、皮を含めて使う料理には、安心して使える食材を手に入れる必要がありましたので、価格には目をつぶりました。
それでは今日のブログでは、レモンを加工して作った最近の料理を3点紹介し、また年間を通して私達の身近にあるレモンについて、少し詳しくウオッチングしてみましょう。
無農薬・有機栽培の国産レモン
料理名『レモンピール』
料理名『レモンのマーマレード』
料理名『レモンのハチミツサワー』
【材料】
『レモンピール』
レモンの皮(白い部分は、ある程度取り除く)
グラニュー糖
『レモンのマーマレード』
レモン(種を除き、すべて使う)
グラニュー糖
『レモンのハチミツサワー』
レモン
ハチミツ
氷砂糖
酢
【作り方】
『レモンピール』
レモンの皮を縦方向に、4等分して皮をむき、白い部分を一部包丁で取り除きます。
(…皮以外の部分は、蜂蜜サワーに使いました。)
それを、縦方向に3mmほどの幅で細く皮を切っていきます。
このままですと、渋みが強すぎますので、好みにより2~3回ほど湯がきます。
湯がいたスティック状にしたレモンの皮を、今度は鍋に入れ、適量のグラニュー糖を加えながら、焦がさないように水分を飛ばしていきます。
およそ水分が無くなったら、ザルなどに広げ少し乾燥させてから、再びグラニュー糖をまぶして、半日ほど日影干しして出来上がりです。
干して少し堅くなったレモンピールを口に含むと、レモンの風味が口の中全体に広がり、とても美味しくできあがりました。
この少し手の込んだ料理を、教室の生徒に話しました。
黒板に「レモンヒール」と書き、「ちょっと違っているんだけれど。」と投げかけると、
「ヒに点々!」
…「それじゃあレモンビールになってしまうだろう。」
「それじゃあ、ヒにマル!」
…「その通り!レモンピールを作ったんだよ。」
「先生、今度持ってきて食べさせて!」
次の授業である生徒が、「先生、キリンピール持ってきた?」
「キリンピール?」
…ビールじゃなくてピールは良かったんだけれど、レモンがキリンになってしまった久々の傑作!
私は、笑いをこらえるのに苦慮した、小話のような本当にあった話です。
ところでキリンピール、いやレモンピールの評判は…
無論、「もっとちょうだい!」でした。
『レモンのマーマレード』
レモンを半分に切って、レモン搾りで果汁を絞ります。
絞った残りの皮から、薄皮を取り除き(捨てないで取っておく)、はじを切り取って、白い部分を包丁でそぎ取ります。
すなわち、果汁と薄皮と皮の白い部分と黄色い表皮の部分に分類します。
レモンの表皮は、薄くスライスして10分ほど熱湯で湯がきます。
種を取った薄皮と皮の白い部分を鍋に入れ、ひたひたの水を加えて30分ほど煮込むと、全体がどろどろの状態になります。
これをザルで裏ごしし、その液にレモンの皮とレモンの果汁を加え、そこにグラニュー糖を加えて、再び煮詰めます。
これを瓶に詰め、熱湯煮沸して、出来上がりです。
『レモンのハチミツサワー』
これは、レモンピールを作ったときの皮以外の部分を利用し、その皮以外のレモンを輪切りにして容器に入れ、そこにハチミツと氷砂糖と酢を適量入れるだけの、至って簡単なものです。
時々かき混ぜてやり、全体にレモンの果汁とハチミツと氷砂糖が一体になったと判断できれば、飲み頃です。
【レモンの話】
私にとって、レモンスカッシュは、青春の味かも知れません。
そこに必ず小枝つきの赤いサクランボが入っていて、その小枝の先をストローに差し込んで、釣り上げて口の中に入れるのが、手際の良い食べ方でした。
レモンティー・レモネード・ホットレモネード、それから私は、ジャムの代わりにレモンのマーマレードを使ったロシアンティーが、以前は好きでした。
何故かレモンは、青春を彩る一つのアイテムとして、脳裏に浮かんできます。
レモンは、ミカン科の常緑低木で、またはその果実のことを言います。
別名は、クエン(枸櫞)で、クエン酸の名はこれに由来します。
原産地はインド北部(ヒマラヤ)で、樹高は3mほどになり、枝には棘があります。
日本での栽培地は主に、蜜柑などの柑橘類の栽培地と同じで、香川県、広島県、愛媛県など瀬戸内地方が多いようです。
日本国産は、日本国外産のようにポストハーベスト農薬の心配がなく、特に無農薬物は、日本国外産に比べて高値で取引されています。
レモンは、主に果汁を食用に利用しますが、その果汁は非常に酸っぱく、pHは2もあります。
脂っこい料理にレモンを添えますが、レモン果汁には、食後の脂質代謝に関わる成分が含まれていて、健康上意味がある事が知られています。
またレモンは、ビタミンCを豊富に含んでいて、食品のビタミンCの含有量を「レモン何個分のビタミンC」と表す事が多いですが、レモン1個分のビタミンCは20mgとして換算しているようです。
それから、レモンの摂取と健康に関する最近の調査研究で、『メタボリックシンドロームの予防にはレモンが有効』との結果が出たそうです。
その研究は、国産レモンの約60%を生産する広島県内の主要産地の中高年女性を対象に、日常のレモン摂取量と健康状態との関係を調査。
その結果は、血圧の変化では、1日あたりの平均レモン摂取量が多いほど血圧が低く変化。
また脈派伝播速度(PWV)でも、1日あたりの平均レモン摂取量が多いほどPWVが低く変化。
体脂肪と相関するホルモン(レプチン)の血中濃度の変化も、低く変化したそうです。
こうした事から、レモンの摂取量が多いほど血圧を低下させ、動脈硬化度が低く、さらに肥満に関連したホルモン・レプチンの血中濃度も低いことを突き止めたと言う事です。
しかし、こうした情報は、『過ぎたるは猶及ばざるが如し』という教訓もありますから、『バナナダイエット』の如く極端に走らず有効に活用すべきであり、レモンもけっして若返りの妙薬ではありません。
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柑橘類をそのままデザートとして味わうだけではなく、それを使ってちょっと工夫をした加工品にすると、また別の味わいが楽しめます。
今回、無農薬・有機農法による国産のレモンが手に入りましたので、それを使って料理をしました。
レモンなどは特にそうですが、そもそも柑橘類は、皮を食べることを前提として栽培していないので、かなり強く農薬が掛けられていたり、防腐剤などがワックスがけされていたりします。
したがって、柑橘類の皮も使う料理では、購入する時点で、そのことを充分に考慮した方が良いと思います。
今回購入したレモンは、一般にスーパーで売っているレモンよりも数倍高い割りに、見栄えはあまりよくありません。
しかし、皮を含めて使う料理には、安心して使える食材を手に入れる必要がありましたので、価格には目をつぶりました。
それでは今日のブログでは、レモンを加工して作った最近の料理を3点紹介し、また年間を通して私達の身近にあるレモンについて、少し詳しくウオッチングしてみましょう。
無農薬・有機栽培の国産レモン
料理名『レモンピール』
料理名『レモンのマーマレード』
料理名『レモンのハチミツサワー』
【材料】
『レモンピール』
レモンの皮(白い部分は、ある程度取り除く)
グラニュー糖
『レモンのマーマレード』
レモン(種を除き、すべて使う)
グラニュー糖
『レモンのハチミツサワー』
レモン
ハチミツ
氷砂糖
酢
【作り方】
『レモンピール』
レモンの皮を縦方向に、4等分して皮をむき、白い部分を一部包丁で取り除きます。
(…皮以外の部分は、蜂蜜サワーに使いました。)
それを、縦方向に3mmほどの幅で細く皮を切っていきます。
このままですと、渋みが強すぎますので、好みにより2~3回ほど湯がきます。
湯がいたスティック状にしたレモンの皮を、今度は鍋に入れ、適量のグラニュー糖を加えながら、焦がさないように水分を飛ばしていきます。
およそ水分が無くなったら、ザルなどに広げ少し乾燥させてから、再びグラニュー糖をまぶして、半日ほど日影干しして出来上がりです。
干して少し堅くなったレモンピールを口に含むと、レモンの風味が口の中全体に広がり、とても美味しくできあがりました。
この少し手の込んだ料理を、教室の生徒に話しました。
黒板に「レモンヒール」と書き、「ちょっと違っているんだけれど。」と投げかけると、
「ヒに点々!」
…「それじゃあレモンビールになってしまうだろう。」
「それじゃあ、ヒにマル!」
…「その通り!レモンピールを作ったんだよ。」
「先生、今度持ってきて食べさせて!」
次の授業である生徒が、「先生、キリンピール持ってきた?」
「キリンピール?」
…ビールじゃなくてピールは良かったんだけれど、レモンがキリンになってしまった久々の傑作!
私は、笑いをこらえるのに苦慮した、小話のような本当にあった話です。
ところでキリンピール、いやレモンピールの評判は…
無論、「もっとちょうだい!」でした。
『レモンのマーマレード』
レモンを半分に切って、レモン搾りで果汁を絞ります。
絞った残りの皮から、薄皮を取り除き(捨てないで取っておく)、はじを切り取って、白い部分を包丁でそぎ取ります。
すなわち、果汁と薄皮と皮の白い部分と黄色い表皮の部分に分類します。
レモンの表皮は、薄くスライスして10分ほど熱湯で湯がきます。
種を取った薄皮と皮の白い部分を鍋に入れ、ひたひたの水を加えて30分ほど煮込むと、全体がどろどろの状態になります。
これをザルで裏ごしし、その液にレモンの皮とレモンの果汁を加え、そこにグラニュー糖を加えて、再び煮詰めます。
これを瓶に詰め、熱湯煮沸して、出来上がりです。
『レモンのハチミツサワー』
これは、レモンピールを作ったときの皮以外の部分を利用し、その皮以外のレモンを輪切りにして容器に入れ、そこにハチミツと氷砂糖と酢を適量入れるだけの、至って簡単なものです。
時々かき混ぜてやり、全体にレモンの果汁とハチミツと氷砂糖が一体になったと判断できれば、飲み頃です。
【レモンの話】
私にとって、レモンスカッシュは、青春の味かも知れません。
そこに必ず小枝つきの赤いサクランボが入っていて、その小枝の先をストローに差し込んで、釣り上げて口の中に入れるのが、手際の良い食べ方でした。
レモンティー・レモネード・ホットレモネード、それから私は、ジャムの代わりにレモンのマーマレードを使ったロシアンティーが、以前は好きでした。
何故かレモンは、青春を彩る一つのアイテムとして、脳裏に浮かんできます。
レモンは、ミカン科の常緑低木で、またはその果実のことを言います。
別名は、クエン(枸櫞)で、クエン酸の名はこれに由来します。
原産地はインド北部(ヒマラヤ)で、樹高は3mほどになり、枝には棘があります。
日本での栽培地は主に、蜜柑などの柑橘類の栽培地と同じで、香川県、広島県、愛媛県など瀬戸内地方が多いようです。
日本国産は、日本国外産のようにポストハーベスト農薬の心配がなく、特に無農薬物は、日本国外産に比べて高値で取引されています。
レモンは、主に果汁を食用に利用しますが、その果汁は非常に酸っぱく、pHは2もあります。
脂っこい料理にレモンを添えますが、レモン果汁には、食後の脂質代謝に関わる成分が含まれていて、健康上意味がある事が知られています。
またレモンは、ビタミンCを豊富に含んでいて、食品のビタミンCの含有量を「レモン何個分のビタミンC」と表す事が多いですが、レモン1個分のビタミンCは20mgとして換算しているようです。
それから、レモンの摂取と健康に関する最近の調査研究で、『メタボリックシンドロームの予防にはレモンが有効』との結果が出たそうです。
その研究は、国産レモンの約60%を生産する広島県内の主要産地の中高年女性を対象に、日常のレモン摂取量と健康状態との関係を調査。
その結果は、血圧の変化では、1日あたりの平均レモン摂取量が多いほど血圧が低く変化。
また脈派伝播速度(PWV)でも、1日あたりの平均レモン摂取量が多いほどPWVが低く変化。
体脂肪と相関するホルモン(レプチン)の血中濃度の変化も、低く変化したそうです。
こうした事から、レモンの摂取量が多いほど血圧を低下させ、動脈硬化度が低く、さらに肥満に関連したホルモン・レプチンの血中濃度も低いことを突き止めたと言う事です。
しかし、こうした情報は、『過ぎたるは猶及ばざるが如し』という教訓もありますから、『バナナダイエット』の如く極端に走らず有効に活用すべきであり、レモンもけっして若返りの妙薬ではありません。
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