浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

目が覚めた

2024-03-09 18:11:00 | お知らせ
私は若い頃、私が法話をしている時、居眠りをしている、お参りの方がいるとちょっと嫌な思いをしました。若い頃は、法話を考えるのも大変、話をするのも大変で冷や汗をかきながら、一生懸命、話をしていましたから、私に、話をさせといて居眠りをするなんてと心の中で思いました。しかし、最近は、そんな事は、全く思うことがなくなりました。決して、心が広くなったわけではありません。お寺の本堂で居眠りができるというのは、ありがたいことなのであります。安心だから眠れるのであります。逆にお疲れになっているのに、わざわざお参りに来てくださったことに感謝をしています。阿弥陀如来は十劫という、遠い遠い昔から、私に、はたらきかけてくださっていました。阿弥陀如来をはたらかせといて、私は、ずっと居眠りをしていたのです。前世もそのまた前世も、ずっと私は居眠りを続けていたのです。しかし、このたび、現世でやっと目覚めたのであります。今まで居眠りをし続けていたのに、初めて阿弥陀如来のはたらきに、目が覚めたのです。浄土真宗は感謝の宗教ではありません、感謝の宗教であるならば、感謝することが救いの条件になります。浄土真宗は、目覚める宗教です。阿弥陀如来の救いに、出会うことが目が覚めたということであります。私は死んでいくのではなく、お浄土に生まれていくんだ、そう目が覚めたのではあります。
しかし、私は、浄土に救われたいと本気で思う気持ちは起こりません。それよりも、長生きしたい、病気をしたくない、この世で、いつまでも幸せに生きたい。それが願いなのです。しかし、そんな私が阿弥陀如来の救いに、目が覚めた出会えた。その時、感謝の気持ちから南無阿弥陀仏と私の口にこぼれてるのであります。感謝の気持ちは、目覚めた後、自然に出てくるものであります。


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