善光寺へ 先日、長野の善光寺へお参りしてきました。今回はそのレポートです。 我が家は、子供のために1年に1度くらいとスキー旅行に行くのですが、今回は足を伸ばし長野の善光寺へ行くことにしました。
決してスキーのついでではありませんm(_ _)m善光寺参りのついでにスキーをしたのです(^O^)。 善光寺といえば、「牛に引かれて善光寺詣り」(いわれを書くと非常に長いので省略)や「一生に一度は善光寺参り」などと言わるるほど、
重要な参拝寺。宗派が違うのでは?と思うでしょうが、浄土真宗にもゆかりのあるお寺です。
親鸞聖人が34歳の頃、京都にて念仏宗の弾圧にあい、越後に流罪にされました。約4年でその令は解かれますが、師である法然上人の往生を
知った親鸞聖人は、京都に戻る意義を失い、常陸国を目指します。その途中に参拝されたのが長野の善光寺なのです。
宿泊されたという宿坊跡もあり、約100日僧侶として手伝いをしたそうです。善光寺は同じ南無阿弥陀仏を称える宗派ながら、
自力念仏の教えの傾向が強く、絶対他力を貫く親鸞聖人は、修行僧の勧めを断り、毎日花を替える係りを担当したそうです。
(参考文献 親鸞物語 西原祐治) 参道途中には浄土真宗本願寺派長野別院があり、静かな佇まいの中ゆっくり参詣できました。
善光寺の所属宗派はないのですが、1400年前開山当時から受け継がれる本尊は、浄土真宗と同じ阿弥陀如来です。
浄土真宗では阿弥陀如来一仏ですが、善光寺は脇侍として左に弥勒菩薩、右に地蔵菩薩そして中央に阿弥陀如来と3体が
同じ立場のごとく立っておられます。ちなみにその本尊は秘仏となっており7年に1度しか公開されません。
そして法主は天台宗と浄土宗それぞれおり、時間別にそれぞれのお経を読んだりします。このように一般寺院とはだいぶ変わっていますが、
親鸞聖人も参拝したように昔から参拝者の絶えない、とても人気のある庶民のための寺でした。現代でも長野オリンピック聖火のスタート地点
になったように、信州を代表する名所となっています。
親鸞聖人が常陸国に草庵を設け布教の拠点にしてから、今年でちょうど800年にあたります。
(ですので善光寺に滞在していたのはその数年前)そんな意味でも参拝ができて感無量です。
みなさんも機会があれば是非お参りをしてみてください。
伊東知幸