今日のお彼岸法要お参りいただいた方々、ありがとうございました。法要が終わり、正直ほっとしております。ところで、皆さん、「ご先祖を大切にしましょう」これはどこかの仏壇屋さんのキャッチコピーか何かにありそうですが、お彼岸とは、ご先祖様を大切にするよりも、自分を大切にする。それがお彼岸だと私は思います。お彼岸とは、仏様の世界のことです。私は一体この世に何のために生まれ、何のために生き、命終わったら、どこへ行くのかと、それを他人事とせず、我が事として、明らかにするのがお彼岸なのだと思うのであります。お彼岸が1週間あるのは、そのためだと先生から教わりました。日頃は死をごまかし、蓋をしてなるべく考えないようにしていても、このお彼岸だけは、ちゃんとその大問題に向き合うのであります。この世に生まれたわけは、阿弥陀如来に出会うためであり、仏と成るのが最も大切な人間に生まれた目的であります。死んだら終わりだと、死んだ事もないのに言っている方がいらっしゃいますが、もし、そうでなかったらどうするのでしょうか?もうその時は、手遅れであります。お釈迦様は、私たちに阿弥陀如来の救いを説いて下さいました。それは、私を阿弥陀様の救いに出逢わせて下さるためであります。そして、そのご縁を作ってくださったのは、大切な亡き方であります。既に、亡き方は、阿弥陀如来の救いの中にあります。大事なのは、私が阿弥陀如来の救いの中に生かされていることを聞かせていただくのであります。墓参りさえすればいいと言うのは、浄土真宗の教えでは無いのであります。そんなこと書きながら、私は、新型墓地ができたので、皆さんいかがですかと勧めてるんですから、言ってることとやってることが、なんだか矛盾してますね。
新しい提灯です。鎌倉の長谷寺さんの大提灯のデザインを真似させていただきました。