浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

4月の法話

2012-03-31 15:51:57 | 法話

沖縄の宗教 伊東知幸

先日、前住職及び現住職の長男と共に沖縄旅行に行きました。それは単なる観光ではなく宗教施設、及び歴史遺産を巡る旅です。ですからリゾート観光地を楽しく回るパックツアーではなく、前住職が計画した、レンタカーで島内を巡る旅です。

まず訪問したのは首里城です。これはあまりにも有名ですから説明は省きますが、琉球王国という日本とは別の国が存在し、文化も宗教も全く別の文化が栄えていたそうです。ですから日本の新しい文化や宗教は、当時から近年まで受け入れられることは無かったようです。見た目は大きな神社のようですが、実際は城であり歴史的背景は全くの別物でした。

次にお邪魔したのは浄土真宗本願寺派名護布教所「平安寺」です。ここでお話をしてくださった住職が、沖縄に浄土真宗の教えを広めたいとの強い意志で建立した、大きさは幼稚園ほどもある寺です。印象に残った話としては、

「沖縄には琉球王国時代から続く独自の文化や宗教があり、今現在も県民は新しい宗教を受け入れる気持ちも必要もない。ですが本土から仏教徒である住民が移り住んでくるので、徐々に浄土真宗の教えも広まりつつある。それを少しでも手伝いができたら」

とのことでした。よほどの強い意志で布教、法務に従事していると大変感心させられました。

翌日向かったのはお墓です。沖縄のお墓は変わっていて、とても大きなお墓が海を望む絶景地の斜面に数十軒かづつ点在しており、一軒の墓がとても大きいのです。それは苗字が同じ~家一族全員が納骨されるためで、そのお墓を亀甲墓と呼びます。亀の甲羅のような形の墓が名前の由来ですが、斜面を利用した一部の墓が円形の屋根をしており亀甲型ですが、ほとんどの墓は祠(ほこら)や小屋のような形をしています。ですからよく見ないと平屋の集合住宅のように見えてしまいます。お彼岸直後にも関わらず。お供え物はなく供花もひどく腐っていたので、沖縄にはお彼岸に墓参りする風習は無いようです。そんなことからも仏教文化が浸透していないことが伺えます。

あとはひめゆりの塔や平和祈念公園、旧海軍司令壕など戦争の遺産をめぐり、当時の沖縄の悲惨な歴史を学びました。水族館や繁華街もめぐりましたが、現在の沖縄の華やかな雰囲気、過去の沖縄の悲劇、そのギャップに驚かされました。

現在は日本の沖縄ですが、中国領の琉球王国から日本領土となり、そして激戦地へ。戦後は長い間アメリカの統治下に置かれ、今から40年近く前にやっと日本に返還された歴史を思うと、日本の沖縄県などと簡単に呼べない思いがします。いつまでも沖縄独自の文化を持ち続けて欲しい反面、浄土真宗の教えもわずかながら盛んになってきていることに誇りを感じました。


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4月2日法話会

2012-03-30 11:05:27 | お知らせ

毎月定例の法話会が、開催されます。法話会では、参加者で読経を勤め、その後、仏様のお話がございます。

どなたでも、ご参加出来ます。参加費等もございません。毎月30~40名ほどの方がご参加されています。

13:30より15:00です。

ご参加お待ちしております。仏様のお話をお聞きし、心を潤してみませんか


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お彼岸法要 3月21日

2012-03-30 10:55:39 | 法要

先日、春の彼岸法要が勤められ、沢山のお参りを頂きました。その際、私、住職がお話をさせて頂いた法話をご紹介します。↓

先日、週刊誌を読んでおりましたら、野田総理が、ご自宅から首相公邸に、お引越しをされる際に、仏壇を購入され安置されたという記事が出ておりました。記事になるくらいですから、首相が、公邸に仏壇を置かれるというのは珍しいことなようです。しかも、野田首相は、浄土真宗本願寺派の熱心な門徒だというのです、菩提寺は、千葉県船橋市にあり、皆さんと同じように、お寺での大きな行事には参加され、法話に耳を傾けることもしばしばということで、しかも、政治家として特別な扱いではなく、一信者として、熱心に法話に耳を傾けておられたそうです。奥様は、昨年4月より京都の西本願寺で勤められていた、親鸞聖人750回大遠忌にも2回お参りされているそうです。私は、その記事を見て、急に、野田総理のことが身近に感じられ、応援したくなってしまいました(笑)。

仏壇といえば、先日、葬儀でお会いした方からお聞きしたのですが、その方は、今でも、九州の実家に帰ると、家の主が、「まずは、ご仏壇へどうぞ」と言われ、ご仏壇へのお参りが終わってはじめて「ようこそいらっしゃいました」と言って挨拶をしてくれるそうです。家の主は、仏様であり、それだけ、仏様を大切にしている地域なんですね。その方は、幼い頃から仏壇へのお参りを厳しく言われたそうです。

 先日、ある霊園にご依頼を受けて、法事に行ったのです。お墓の前で待ち合わせしたのですが、その顔ぶれをみた瞬間帰りたくなりました()。ご両親は普通なのですが、息子さんたちが、茶髪や金髪に染め、耳にはピアス、服装もとても法事を勤める感じではありません。きっと、法事の態度も悪いんだろうなと思いながら、読経を始めたのです。そうしましたら、意外にも、とても、丁寧にお焼香をしてくれたり、私の法話も熱心に聞いてくれたのです。終わって、その息子さんたちに、話かけてみました、そうすると、「いい爺ちゃんだった、とても可愛がってくれた」と言ってました。

 私は、その彼らを見て、眼には見えないものに対して敬意をあらわす、先祖を大切にするという生き方は、素晴らしいし、とてもカッコイイと思いました。

 お寺にお参りする、法事を勤めるということは、とても、良い行いとされています。良い行いは、人生に良い結果をもたらせてくれます。亡き方のためと思っていたお参りが、実は、自分のためでもあるのです。なぜかといえば、眼に見えないものに敬意をはらう、いつも、仏様に見られている、見守られている、ということは、悪いことは出来ないという気持ちを持つということです。人間ですから、時には悪いことをしてしまう存在です、しかし、いつでも、軌道修正できるのです。そして、正しい道を歩むことが出来るのです。仏様を悲しませてはいけないのです。

 今でもふと、日常生活の中で、亡くなられた方のことを、思い出すことがあると思います。「あんなこともあった、こんなこともあった、ああしてあげれば良かった、こうしてあげれば良かった。親に苦労ばかりかけた、親不孝だった、つまらないことで喧嘩しなきゃよかった。もっと優しい言葉をかけてあげればよかった」など、そんな切ない思いになったら、いつでも、お参りしてあげてください。それだけで、亡き方は、「ありがとう、ありがとう」と喜んで下さっています。

 今でも、亡き方とつながっていることを忘れないで下さい。浄土真宗では、人が亡くなったら、それで終わりじゃない、みんな、お浄土にお生まれになるのです。そして、いつでも、皆様の元で帰って来て下さっているのです。これからも、皆様を見守り続けてくれています。

 残された者には、亡き方の分まで、一生懸命生きねばならない責任があります。その責任を、自分なりにしっかりと果たすことが大切でありであり、亡き方が喜んで下さることです。

 

法要には、私 住職と、弟と、私の長男の3名でお勤めさせて頂きました。

ご参加誠にありがとうございました。


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お彼岸について

2012-03-16 21:51:31 | お知らせ

明日、17日は、お彼岸の入りです。

春のお彼岸期間は、3月17日(土)~3月23日(金)です。

お彼岸中によく聞かれますが、今年は、お彼岸入りが3月17日(土)。
お中日が3月20日(火)の春分の日になります。
そして、お彼岸明けは、3月23日(日)です。

今年の春季彼岸会法要(合同法要)は、3月21日(水)に行います。
2回行いますので、どうぞご都合の良い回へご参加ください。

時間については、第1回が10時から、第2回が11時30分からです。
平日に行います。日時をお間違えないよう、お気をつけ下さい。

持ち物など、詳細については、郵送しましたお葉書をご覧ください。

また、個別にお彼岸のお経をご希望の方は、お電話にてご予約ください。


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法要

2012-03-12 10:12:49 | 法要

3月11日 法事の後、住職(私)と弟二人で東日本大震災の被災者に対し、読経を勤めさせて頂きました。


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