花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

シカゴフォトエッセイ~その1:電車に乗ってバスに乗って市街地へGO!

2015年08月04日 16時37分59秒 | 旅エッセイ⑮~シカゴ
                                       

                                                 

 2015年4月23日から5月2日までの10日間、娘夫婦が住んでいるシカゴに滞在して、市街地を観光する予定だ。
 成田経由のANA便でシカゴに向かった。成田着15:55、成田発17:10で、乗換時間は1時間15分の予定であったが、飛行機が30分遅れで到着し、その後の出国審査のことを考えると、間に合わないのではないかと焦った。でも出国審査もさほど混んでなく、なんとか飛行機に乗れた。普段の生活で、電車やバスは定刻通りと思っている者にとっては、そのちょっとした事が、動揺してしまう。精神的にからだに悪い。

 ダウンタウンにむかう近距離列車(メトラ)に乗るために、家から15分ぐらい車で走った。とはいっても日本では飛ばしたというべきなのか。道路が広く、信号もあまりなく距離的には相当離れているに違いない。娘は普段の生活は車で移動し、めったに電車に乗ったことがないという。
 最寄駅のロセールは、のんびりとしたきれいな駅であった。髭をはやしたちょっとタイムスリップした童話にでてきそうな駅員さんがいた。あまり英語が話せない私を心配して、娘が孫と一緒についてきた。私は、往復切符(Round Trip)を12ドルで購入した。
 電車がホームに入ってきた。2階建ての車体で、たいへん重そうなディーゼル機関車だ。よきにしも悪きにしもアメリカンスタイルである。車掌が巡回してくる。この切符は、座席前にある切符差しに入れておくようだ。途中無人駅から乗り込んだ客は、車内で買っていたし、巡回も頻繁にしていた。車掌は、電車内に何人かいるようだ。切符はクレジットで購入可能だが、自動改札がなくどうみても非効率的である。
 
 到着したユニオン駅からCTAバスで、ジョン・ハンコックセンター前にあるPresbyterian Churchに向かった。そこで毎週金曜日に開催される音楽(その日はオルガン演奏)をほんの少し聞いた。2歳半の孫と一緒だとちょっと大変である。その教会は、周りは高層ビル群に囲まれ、子供の頃、よく夏の海辺で海水に濡れた砂でたらたらと垂らして塔を造ったことを想像させるような、美しい塔をもった壮厳な聖堂であった。その中のオルガンの響きは、格別であった。

 ランチは、地球の歩き方の本に載っているピザ店に散策しながら向かった。その店・ジオダーノスでシカゴスタイル・ディープディッシュピザ等を注文した。残念ながら店員さんの英語は解らず、娘が対応した。そのピザは、とても分厚く大きくシェアして食べるものだろう。残ったものは持ち帰りした。味も大きさもザックリ感がアメリカンなのか?
 支払は、初めてクレジット払いで挑戦した。チェックプリーズというと、請求書を持ってくる。確認したところで、クレジットと共にウェートレスに渡すと、2枚つづりのレシートを持ってくる。片方に税金の含まない総額の20%増しの総額とサインを記入して、それを渡す。大変ややこしい。そのため実際にどれだけ支払ったかは頭に記憶しておかなければならない。これが日常と思うとぞっとする。
 以前、海外旅行先のレストランに入った後の支払は、現金で大判振る舞いしたこともある。そんな時、また、ウェーターに明日も来ないかと誘われる。

 午後は、つい最近名古屋にも出店して賑わっている、ギャレットポップコーン店でシカゴミックスポップコーンのお土産を買い、ジョン・ハンコックセンターの96階にあるカフェレストランで休憩した。そこからの眺めは、ミシガン湖畔も見えて、変化富む眺望を楽しんだ。その上の展望台に上るには18ドル必要だが、カフェなら5ドルで済んだ。前もって本で学習したことが参考になった。

 
    

シカゴフォトエッセイ~その2:これが古き良き時代のアメリカンだ?

2015年08月04日 16時37分40秒 | 旅エッセイ⑮~シカゴ
                     

            

   

 私的な事ですが、私は、二人の娘と息子の父です。ひとりの娘は、夫の仕事関係で6年間シカゴの近郊に住んでいる。もう一方の娘は、愛知県の小牧に住んでいるが、今年1月から仕事の関係で夫がデトロイトに単身赴任している。今回、その娘が11ヶ月の孫と一緒に会いに行くことになった。以前、シカゴ在住の娘から赤ちゃんを連れての飛行機の搭乗は大変だとさんざん聞かされていたので、今回、娘と孫は、行きは夫のお母さんと一緒で、帰りは私と一緒になるよう切符の手配をした。

 この日は、デトロイトからもう一方の娘夫婦と孫が合流して、野球観戦の予定だった。しかし、雨の影響で前日のうちに野球が延期が決まり、7月20日に変更になった。アメリカでは、チケットセンターのようなところはないようだ。ネットのオークションか?そのため改めて明日のチケットを購入した。
 本日は、急きょ水族館に行き先を変えた。

 まず早めの昼食をした。ポーティロズ・ホットドッグというシカゴのホットドッグの有名店に行った。その店は、中に入った瞬間、天井から吊り降ろされたモニュメント、壁や柱に色鮮やかなネオン灯や昔のポスターとまばゆい内装で飾られていた。しかも混雑する活気ある様相は、古き良きアメリカを感じ、私の心はときめいた。
 私が、中学生のころ、約50年前、エルビ・プレスリーの全盛時代で、毎日のようにラジオから曲が流れていた。エルビ・プレスリー主演の青春物語風な映画もよく見に行った。若者は、でかいアメ車のスポーツカーを乗り回し、自由を満喫するアメリカの生活に憧れていた。店のレイアウトは、そんな活気あるアメリカンの雰囲気を感じさせた。

 午後になって、雨がやんだ。シェッド水族館の外観は、シンプルでアメリカのイメージと違っていた。その切符売り場には、水族館のみの料金表示はなく、イルカショーや3D映像のゾーンを利用するための料金設定の表示のみがある。お客をそちらの方に誘導しているのか? 私たちは、水族館のみの8ドルを支払った。

 シカゴといえば、ブルースやジャズが有名だ。私の希望で、17時からライブを行っているアンディーズで食事をしようと出向いたが、予約でいっぱいで入れなかった。やむなく店の外見の写真を撮って、その中に入った気分をあじわった。
 

          

シカゴフォトエッセイ~その3:これがメジャーリーグ観戦の醍醐味だ!

2015年08月04日 16時37分07秒 | 旅エッセイ⑮~シカゴ
      

         

                        

 


 朝、エサお求めて庭に野ウサギがやって来た。タンポポの花を食べている。私がカメラに収めようと窓を開けるや否や逃げ出した。
 毎日出没するリスは、垣根をすばやく走り抜ける。自然に囲まれた環境は、お金では買えない。

 今日は、昨日出来なかった野球観戦の日だ。
 観戦前に日本食材を取り扱うみつわマーケットに寄った。そこで、昼食用の寿司と「山頭火」の豚骨塩ラーメンを食べた。量は少し小ぶりだが、おいしかった。本にしても日本で買うより値段は高い。でもひととおりの物は揃う。さすがシカゴは大きい街だと実感した。

 シカゴ・ホワイトソックスのホームグランドであるU.S.セルラーフィールドは、シカゴの治安の悪い南部地区にある。私たちは車で直接球場に行ったので、その様子は解らなかった。どでかい駐車場では、キャンピングカーでバーベキュを楽しんでいるパーティーも見かけた。観戦前にもう出来上がっている。そのハイテンションの人が、もし私の横に座ったらと思うと恐ろしい。それでなくても頭に「SOX」の剃りこみしている人が私の左前に座っているし、周りの雰囲気は、熱狂的なファンでいっぱいだ。私の横に座っていた中年女性は、何杯もビールを飲みほし、攻勢に出ると立ち上がって私とハイタッチをした。私は、おおいに雰囲気を楽しんだ。
 
 フェンスは低く、選手の動きがダイナミックに見える。実際、ファウルをキャッチした選手が客席に飛び込む姿も鮮明に目に入った。そんな球場を撮ろうと、最前列にいたところ、係員に注意されたようだが、私は理解できず、そのうち声を荒げてきた。恐ろしい。私は、チケットを示し席に戻って、事なきを得た。

 2日前の試合が雨のため中断したらしく、その試合が行われいた。そして勝った。バックグランド上に花火が打ちあがって、場内は大変盛り上がった。オレンジの輪切りの入ったビール「ブルームーン」はフルーティで飲みやすい。
 
 それにしてもアメリカ人の太った人は、半端なくすごい。前に座っている中年女性は、シカゴ・ホワイトソックスが攻勢に出ると立ち上がって応援する。その女性は、椅子から立ち上がろうとするとジャージが下がってハンケツ状態になり、すぐ慌てて手でジャージを引き上げる。その動作を隣の座っている婿に日本語で知らせて、お互い顔を見合わせ二人で大笑いをした。


     

シカゴフォトエッセイ~その4:アップルブロッサムの花咲く頃

2015年08月04日 16時36分49秒 | 旅エッセイ⑮~シカゴ
         


                        

   

                        


 今日は、シカゴ美術館に行こうと決めていた。メトラでユニオン駅に行き、そこから2ドルを運転手に払い、CTAバスに乗った。ミレニアムパークが見えてきたので、窓枠上部に張ってあるワイヤーを引っ張り、運転手に降りる合図をし、慌ててバスを降りた。ミレニアムパークを散策しながら本に載っている有名なオブジェを写真に撮った。人の顔が大きく映し出され変化するクラウン噴水は、注目の的である。

 ちょうど今の時期、公園の木々は、アップルブロッサムの白い花で満開であった。白い花でおおわれた街路樹は、高層ビル群の癒しのオアシスになっている。その花の名前は、数日後、花屋さんで教えてもらったようやく解った。それは、日本でいう桜の花のような存在かもしれない。

 シカゴ美術館のチケットカウンターで、私は、カードを見せながら「JCB OK?」と聞いて、「OK」と答えたので、JCBのついたエディオンカードを渡したが、読み取りができなかった。前にもマーケットで同じような事があった。別のVISAカードで支払った。帰国後、エディオン店で、その事を言って確認してもらったところ異常はなかった。不思議である。 

 美術館では、とりあえずモネ、ルノアール、セザンヌなどフランスの印象派の作品を観ようと決めていた。印象派の作品数は、オルセー美術館についで多く、充実しているように思う。そこを観るだけでも足は棒のように疲れきった。アメリカ、アフリカ、東洋美術と幅広く展示しており、迷路のようで、迷子になりそうだ。
 併設のミュージアムカフェでランチをした。セルフサービスのためチップは不要と本に書いてあり、安心して入れた。おいしかった。私にとってはチップはとても馴染めない。

 銀色、半卵型のステンレス製のオブジェ「ビーン」は、曲がった鏡のように、人や景色を幻想的にしてくれる。子供も大人も夢中になれる。おもしろい。是非、日本にも造ってほしい。その地を訪れた人が楽しんでくれそうだから。

             

シカゴフォトエッセイ~その5:野外オブジェ探しはオリエンテールング

2015年08月04日 16時36分31秒 | 旅エッセイ⑮~シカゴ
                     

                               

                  

                  

                                     


 今日は、野外オブジェを探しながらの街歩き。

 ユニオン駅を出発して、ウィルスタワーのロビーにて、動く彫像「ユニバース」等を見て、シカゴ商品取引所の大時計、ルッカリーと今にもマフィアがでてきそうな古いビルを眺め、シカゴで一番目立つ真っ赤なフラミンゴにたどり着いた。その後、シャガールの「四季」、「ミロのシカゴ」、ピカソの「無題」、「起立した野獣のモニュメント」とオリエンテーリングのように地図をみながら、制覇した。

 シカゴ劇場を左手に眺めながらWalgreensというコンビニを大きくしたような店に入った。ネーミングが気に入ったのでAMERUKAN SUBというホットドッグと英字新聞を買った。アメリカの新聞は、飛行機内でもらえるものと思っていたが、ANA便のためか置いてなかった。印刷した文字を絵画に転写して使いたく1.5ドルで購入した。新聞の分量は多いが中身は全く解らなかった。また,英字新聞は、こじゃれたインテリアとしの活用もあるかなと思う。中国語やハングル語はちょっと?

  AMERUKAN SUBは、アップルブロッサムの花の下のベンチで食べた。外で食べるのは、すがすがしい。

 到着点のシカゴ・カルチュラルセンターは、クラシックな室内装飾が施しており、天井のティファニー製ドームは、一見の価値がある。
 そこで、毎週水曜12:15から行われる無料コンサートを聴いた。本日は、ピアノの演奏でラ・カンパネーラなどを聞いた。ゴージャスの会場で本格的な演奏であった。

 ロックンロール・マクドナルドに行くために、今回初めて、CTAトレイン(高架式鉄道&地下鉄)に乗車した。駅の自動券売機で、1回乗車券(3ドル)を購入した。
 レッドラインは、地下鉄であった。犯罪が多いとされるレッドラインだが、構内はきれいで、昼間のため危ない目にも合わなかった。
 降りてから目的地にたどり着くまで、迷いに迷った。人に尋ねても私の英語力では思うように伝わらなかった。ようやくマグドナルドの大きな黄色いアーチが目に入って助かった。マクドナルドの第一号店は、シカゴの郊外で誕生し、今ではこの店が原点のように扱われている。私は、カウンターで言われるままにハンバーガーセットを注文した。

 帰りのCTAトレインは、途中で高架鉄道に乗り換えた。そのため一端、改札口を出て、地上に出る。そして、案内に従って進むと高架駅に着いた。駅も電車も古くノスタルジックだ。高架を支える鉄は錆びつき、ガタガタと走る時の騒音も大きい。そのような高架電車が中心街をループ状に走っていると思うと、高層ビル群とのギャップがまた面白い。