花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

フォトエッセイ奥桂林~その1:絵のように美しい奥桂林

2016年12月24日 06時37分45秒 | 旅エッセイ⑰~奥桂林
      

                                 

                                          
                                    

                      

 頻繁に届くクラブツーリズムのパンフレットを何気なく見開いた。そこに「絵のように美しい奥桂林6日間」という見出しのツアーが気になった。趣味で絵を描いている者として絵のように・・・というキャッチフレーズに心が動いた。確かに少数民族、風雨橋、八角寨を巡るちょっとマイナーなツアーである。早速2016年9月14日発、総額135370円というツアーに予約を入れた。

 中部国際空港13:35発で出発した。添乗員さんは、24歳ぐらいで今までに出会った中で飛びぬけてかわいい女性である。少しうつむいた横顔のポートレイトはすばらしい。ブログで紹介すると美しすぎる添乗員として炎上しそうになるかも・・・?

 上海空港で、80元のミールクーポンを渡された。私は、小龍包を大きくしようなものを注文した。80元きっちり使いたかったが使いきれなかった。というのは家で昼食をたべ、また機内で昼食も食べ、お腹が空いていないためだ。夕食の機内食を少し食べ、クーポンが渡された理由が分かった。

 桂林の街中で、早朝、上半身はだかの人をたまに見かける。きちんと言っておこう男性です。こんなところで外国を感じるなんて私も通な人かも?

 漓江下りのため、乗船してすぐお茶のサービスがあった。その紙コップがミッキーマウスの絵のプリントである。さすが中国!と感動を覚えた。デッキには、外国人のアベックが多かった。ブロンズ髪のきれいな女性に私がほほ笑んだら、その女性もほほ笑み返しをしてくれた。そしてその彼氏もほほ笑んだ。その空気感からいろいろ想像した。

 夕食後に印象劉三姐ショーを観た。手前の湖と後方のカルスト地形特有のとんがった山が背景となった巨大野外ステージである。600人を超える出演者が照明に浮かび上がり自然と人との関わりを演出しているようだ。言葉が分からなくても何となく分かる。三日月にタイツ姿の女性の演出は最高である。後でガイドさんに初めのころはタイツ姿でなくヌードで、大人気であったと聞く。口を半開で望遠鏡で眺めている姿が目に浮かぶ。とても残念である。

フォトエッセイ奥桂林~その2:風雨橋ってな~に?

2016年12月24日 06時37分26秒 | 旅エッセイ⑰~奥桂林
                                                                   

      

                                      

    

 陽朔から三江方面に向かった。まもなくガイドさんのアナウンスがあった。「どなたか携帯電話を忘れた方いませんか?」あっ、私だ。すぐさま答えった。常日頃、携帯を目覚まし代わりに使っていて、いつも海外旅行に持っていく。あわただしい朝の支度時、つい枕元に置いていた白い携帯がシーツの白に隠れて、見過ごしてしまった。それにしても私の携帯は、日本でしか使われていないガラケーだが、よく携帯電話と解ったものだ。最終宿泊予定の桂林のホテルまで届けてくださるとの返事を得た。本当に良かった。
 
 車窓から、小さな風雨橋がみえた。中国の田舎では、風雨橋を社交場としてに使っているようだ。夏は風の道になり涼しいと言う。

 国宝の程陽風雨橋の駐車場に着いた。バスは私たちの一台だけだった。まだまだ道路事情が悪いためなのか、途中、高速道路の工事現場を見かけた。5年後はどうなっていることだろう。さぞ観光化に拍車がかかるのではないだろうか。タイの奥地で少数民族の村を観光したことがあるが、危険をともなわない特別保護地での観光で、今一その人たちの生活感が解らずがっかりしたことがあった。ここでは生活そのものを垣間見ることができる。もう少しゆっくりとその人たちと時空を共にしたい。

 三江のホテルは、世界一と言われる三江鼓楼の隣にあり、三江広場に接する中心にある。今回の旅行は三江鼓楼が観光になってないのが不思議である。ライトアップした鼓楼そして朝の鼓楼は、スケールの大きさで見ごたえがある。フロントにあったパンフレットに三江風雨橋の写真が載っており、ガイドさんに道のりを聞き、夕食後に、私と相部屋になった写真好きの人と関東から参加した女性の3人ででかけた。道はよくわからないので川沿いに道らしき道でたどり着いた。海外旅行の醍醐味は、街歩きもある。NHKで海外の街歩きをよく見るが、思いがけない街の様子が見えて楽しい。
 ライトアップした三江風雨橋は、とてつもなく大きく、水面に映る光の反射は綺麗だった。

 


 

フォトエッセイ奥桂林~その3:まばゆい黄金色に染まる龍脊棚田

2016年12月24日 06時37分08秒 | 旅エッセイ⑰~奥桂林
                                                                    

 途中シャトルバスに乗り換え龍脊棚田に着いた。日本にも各地に千枚田の棚田があり,実際見に行ったことがあるが、龍脊棚田は、スケールが大きく何万枚田と拝みたくなる。おやじギャルを言っちゃった。
 ある人が黄金色の風景を観たくこの時期の旅行を選んだと言っていた。私は、田んぼに水が張って風景が映し出される絵を描いたことがあるが、まばゆいぐらいの黄金色の棚田は見たことがない。光が注ぐ稲穂は何とも言えないくらい神々しい。絶好のタイミングである。

 昼食に、食用カエルが入った大皿がテーブルに置かれた。カエルは、鶏肉のようにおいしいよと口々に言うが、皆一向に手を付けない。私は、カタツムリも食べたらおいしかったんだからと思い、カエルの皮が斑点状で生々しい姿の太ももを興味本位でかじった。おいしかった。

 帰りは、街中のガソリンスタンドでトイレ休憩をした。そこのトイレは扉がなく、スズメ落としで一定間隔で一直線になった溝に水が流れる。女性たちは、少し嫌がっているようだが、そこは中国の事情を心得ている。それでもひとり遅くバスに乗った人もいた。添乗員さんにトイレに行くところをみたことがなかったので聞いてみたら、私は、長く持ちこたえるのが自慢ですと返事が返ってきた。でも無理しないでね。

 今日のホテルは、温泉である。12人中3人しか利用しなかった。もったいない。女性一人を含む3人で一緒の露天風呂に入った。おしゃべりの楽しいひと時を過ごした。しかし、水着の着用で下半身が締め付けられ、解放感に浸れなかったのが残念である。

   

フォトエッセイ奥桂林~その4:初めて知った八角寨(はっかくさい)

2016年12月24日 06時36分45秒 | 旅エッセイ⑰~奥桂林
                     

                 

                     

 山あいにある資江で資江下りをした。流れは穏やかだが、小型ボートのため、座る位置によって水しぶきで被害にあう。それも醍醐味なのか。
 周囲の木々にそれもかなり高いところまでビニール袋が引っかかっていた。おそらく川の上流で大きな洪水があり、その影響と思われる。品よく言えば、クリスマスツリーの飾りのようだ?それにしても山奥のその山奥の出来事で、流れ着くビニール袋が多すぎである。

 今回初めて八角寨という所を知った。パンフレットにはグランドキャニオン並の感動と書いてある。私にとっては、もうこれでグランドキャニオン観光は遠ざかった。
 一般にカルスト地形は石灰岩の浸食で出来ているが、八角寨は、砂岩や礫岩からなる赤い山肌で、丹霞(たんか)地形と言うらしい。有名な武陵源はその仲間と思ってよい。桂林の奇景もしかり。
 それにしても最初の登りは、きつかった。急斜面が延々と続いていたからだ。汗でびっしょりになった。いつも中国人の健脚ぶりには感心する。今回もガイドさんの足の速さに驚かされた。途中、大きな岩山の急斜面の中腹に歩道があったり、倒れ掛かった岩の狭い部分をくぐりぬけた。コースを造った人のすごさと、さすが中国と言いたくなるぐらいスケールの大きさに感銘した。

 桂林市内を流れる川と湖を巡るナイトクルージングに参加した。けばけばしいぐらいにあらゆるものをライトアップし、世界の名所(模造)、至る所での生演奏そして鵜飼と見る側にとって飽きさせないが、見る人の思考能力が追い付いていけない。盛りだくさん過ぎて印象に残らなかった。残念である。

 今回初めて知らない人との相部屋になった。行くまで多少不安でしたが、相手がカメラ好きで感じの良い方で街歩きしたり、温泉にも一緒に入った。その後、旅行をDVDにまとめて送っていただいた。このブログにも使わせていただいた。戸苅さん、ありがとうございました。
相部屋も新しい出会いがあり、また楽し。