花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

クロアチアフォトエッセイ~その1:モンテネグロのコトルでベルトを購入

2014年12月05日 10時49分25秒 | 旅エッセイ⑭~クロアチア
           

               

               

                                                                                          

                     

 私は、トラピックスの「クロアチア・スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナ・モンテネグロ大周遊9日間」のツアーに友達と参加した。出発日は、2014年10月1日、総費用274200円であった。参加人数は、38名と多い。果たしてこれからのバス移動はどうなることやらと心配したが、バスの出口が2か所あり、しかも添乗員さんがテキパキしていてスムーズに移動できた。
 ツアー名は長~いため、友達に今度はどこ行くのと聞かれたら、クロアチアといい返す。特にボスニアヘルツェゴビナは早口言葉のようで覚えられないし、第一、舌が回らない。そのためその国の世界遺産モスタルをよく使う。

 ヘルシンキからドブロヴニク間の機内食は、夕食なのに軽食しかでないらしい。そこで、ヘルシンキ空港内で味噌ラーメンを食べた。食べている日本人に、その味をきいた。味はまぁまぁだがぬるいと言う。そしていざ食べると確かに熱くない。しかも日本円で2000円弱と高い。これも日本食ブームによるものなのか?陳列ケースにならんだロール巻も美味しそうに思えない。作っている人は、東南アジア系の人だから致し方ない。

 ドブロヴニクのホテルは、アドリア海が見渡せる高台にある豪華なホテルであった。そこからドブロヴニク旧市街は、バス路線があり行きたかったがホテル2連泊と言っても夜遅くまでの観光のため夜遊びは断念した。

 モンテネグロにある世界遺産コトル旧市街を散策した。城壁に囲まれた中世の映画にでてきそうな石畳と石作りの家々が建ち並ぶ。掃除が行き届いているのか、道路は、きれいで不揃いな石がなおさら中世の雰囲気をだしている。少し黒ずんだ石の壁は、その当時のままのようである。
 もうひとつ声を大にして言いたい。こちらの若い女性は、小顔で鼻筋が通っていてかつ色白できれい。そのようなことを書くと日本の女性を敵に回すかもしれないが、誰もが認める事実である。街中でウエディングドレスとタキシードを着たカップルが撮影をしていた。モデルさんのように思うが、レフ板などの撮影機材がない。でも女性のしぐさや身のこなしは素人ではない。どんどん夢は膨らむ。ビルの窓からこどもが眺めていた。私は、大声でジャパニーズ!身振りで写真を撮っていいかとたずねた。子供たちは、大きな笑い声で返した。私も旅先では無邪気になる。

 私は、あらかじめ出発の前日に用意していたにもかかわらず、ジーンズのベルトをしわすれた。腹が膨らんでいる時には気が付かないが、お腹がへこんでくるとジーンズがズレ落ちてくる。面倒であるため、ベルトを探し求めた。城壁を出たところの青空市場に売っていた。10€のベルトを5€にまけてもらった。家に着いて、外したベルトの状態をみて、5€の価値の物であると気づく。

 スベティステファン島は、当日霞がかかって、空のブルー、アドリア海の紺碧そして朱色の屋根瓦という雑誌に載っているような強烈な色彩を放つ情景ではなかった。なおかつ大人数のため島に入る許可が下りず、高台からの眺望のみになった。その代わりに、ブドヴァ旧市街を散策した。こじんまりとした城壁に囲まれた村のようだ。

 

 


        

クロアチアフォトエッセイ~その2:ドブロヴニクの城壁で映画のロケ

2014年12月05日 10時49分06秒 | 旅エッセイ⑭~クロアチア
                                                        

                        

                           

      

 ドブロヴニク旧市街に向かった。夜、雨が降ったせいか石畳は濡れて外套の光が反射した。朝9時前の街は、まだ眠りの中である。ひっそりとしている。それもまた風情がある。現地ガイドさんからオノフリオの噴水、スポンザ宮殿、フランシスコ会修道院などの説明を聞き、1時間のフリータイムになった。これからの行く先々に出合うガイドさんも、美男子もしくは美女子である。女性群は、ガイドさんとのツーショットに必至である。大和なでしこはどこに行った?

 城壁を歩いた。ちょっと前にクロアチアの旅番組でドブロヴニク旧市街の城壁からの眺めを放映していた。城壁を散策するのに入場料がいる。添乗員さんいわく、いく度に値が上がっているという。一周、約2Kmで約2000円もした。でも何が何でも行きたい。朝のどんよりした雲がはれて、快晴になり、眺望はとてもいい。気持ちいい朝である。景色だけではない。窓の外に干した黒のブラジャーは、目に毒であるが、思いがけないハプニングで、心が和んだ。窓の中には洗濯物が干してあり、干した本人は、わざわざかくれて干したつもりであろうか。
 そして、散策の終わりにさしかかった所で、止められた。映画のロケのためという。ワーワーと大きな歓声のみが聞こえるが何をやっているのかは全くわからない。おそらく中世の騎士達の雄叫びのようだ。1時間と言う限られた時間での行動のため、途中で城壁を降りた。一番眺望のいい所を見逃してしまった。はなはだ残念である。金かえせ~と心の中でつぶやいた。

 ボスニアヘルツェゴビナの世界遺産であるモスタルの石橋とオリエンタルな旧市街を歩いた。アラブ人街特有の色鮮やかに装飾した水パイプが陳列してあったり、所狭しと土産物店が並んでいた。道路は、狭く、石の周りのセメントがえぐれて、丸くなった石が地面から突出して、とても歩きにくかった。その凹凸は、そこを行きかう人々の長い歴史を感じる。メインロード脇に立ち並ぶビルの外壁には内戦時に出来た弾痕の跡が生々しく残っていた。

 昼食は、ケバブ(羊肉のロースト)から由来したといわれるトルコからその周辺ヨーロッパの一般的な食べ物(チェバプチチ)~香辛料のきいたウインナーソーセージ状にした羊肉~を食べた。黒褐色の色、馴染のない香辛料そして胃にもたれそうな量で、食べきれない人もいた。

 スプリットに帰る途中、ボスニアヘルツェゴビナからクロアチアに入国する検問所で、前にいたウクライナから来た観光バスの検問が厳しく、ちょっとも動こうとしない。ツアー客のみならず運転手も苛立っていた。また、隣にいた四輪駆動車は、係員に隅々まで車内を調べられていた。自爆テロ防止のためなのか?一つ間違えれば危険と隣り合わせを思い知った。日本人ツアーは信頼されているようで、国境越えも係員によってはスルーパスすることもあるそうだ。

 夕食は、スプリットにあるディオクレティアヌス宮殿内のメイン広場に面したレストランであった。内装も世界遺産そのものである。アンビリーバブル!
 帰り際、女性群がパンが出なかったと騒いだ。もうひとつアンビリーバブル!


     

クロアチアフォトエッセイ~その3:スプリットで出会った陽気な人達

2014年12月05日 10時48分48秒 | 旅エッセイ⑭~クロアチア
                                                                              

                                                          

 バスを降りてスプリット旧市街まで海岸沿いに歩いた。港には大型クルーザーが所狭しと停泊していた。海を覗きこむと魚がたくさん泳いでいるのが見える。海はきれいであった。今の日本ではなかなかない。摩周湖でさえ視界が悪くなっていると聞く。つい撮影に夢中になってしまう。近くにいた中年の女性がちょっとした段差につまづき、転んだ。その時、両手にしっかりと持ったカメラは、壊れないようにエビのようにsそり上げていた。 そのため彼女の顔は、くちびると目の下に擦り傷を負った。私は大丈夫かと気遣った。あまり深くかかわると、いかにも下心があるように思われはしないかと独りよがりする。その変の対応は難しい。考えすぎかも・・・。私も撮影に夢中になって、旅先で転倒したことがある。本能的に自分の体よりカメラを大事に思ってしまう。

 ディオクレティアヌス宮殿内にある大聖堂の鐘楼を昇るため入口まできたが、今は入れないと係員に呼び止められた。どうも結婚式のためのようだ。警備員は、鍵穴から中の様子が少しわかるとジェスチャーで教えてくれた。どの時代でもどの国でも、のぞきは、あたかも秘め事を見ているようで、その好奇心は、永遠に変わらないようだ。
 鐘楼からの眺めは、自分がいかにも市民を支配していると錯覚しそうで、自然と背筋が伸びる。城壁の周りには魚、肉、野菜の市場そしてガラクタ市と日常生活の店が並んでいる。宮殿を中心にして栄えていることが一目で解る。

 次にスプリットから西に25km行ったろ所にあるトロギールという島で昼食をした。ここでも花嫁衣装を着た娘さんの写真を撮らせてもらった。今日は日柄がいいのだろうか。コントラバスを持った人も。何かのセレモニーがあったようだ。小さな野外ステージでは、クロアチアの伝統音楽でもあるクラパ(男性4人によるアカペラ合唱)を歌っていた。力強いハーモニーは、石の壁に反響してより一層強く聞こえた。そのあとのCD売りが目的であるが、私等のツアー客は誰一人買わなかった。ヨーロッパのおばさんらしき人が一枚お買い上げ。私は、ほっとした気持ちでその場を立ち去った。

クロアチアフォトエッセイ~その4:写真に撮りたかったラストケ村

2014年12月05日 10時48分31秒 | 旅エッセイ⑭~クロアチア
                                                      

 朝、ホテルを出発して3時間半、やっとプリトヴィッテェ湖群国立公園近くのレストランに到着した。昼食である。田舎にポツンと建つ、こじんまりとしたかわいいレストランである。余分な事だが、世界遺産の近くと言っても、我々しか客はいなく、よく商売できるなぁと感心した。出てきた料理はやはりますのグリルであった。日本のますより大きく、おいしかった。

 プリトヴィッテェ湖群は、入山した時から霧の中である。山の天気だから午後からくずれやすい。写真によく出てくる段差のある雄大な滝の連続した景色は、残念ながら霧にかすんで、目を細めながら何となくその情景がおぼろげに見た。雨量が多く滝壺の木道は立ち入り禁止であった。でもよく見ると人がいる。中国人ツアーにちがいない。偏見であろうか。旅行すると中国人の負のイメージが焼き付いてはなれない。
 途中、ゲート間を行き交う電動バスに出会った。環境に配慮しているのだろうと思いきや、バスの排気口からは、ディーゼル車の特有な臭いが排気口から出ていた。どういうことなのか。英語がしゃべれたら聞いてみたい。

 それにしてもスケールがどでかい。木立をぬって木道の下を水が流れるなど水量は豊富だ。木道の近くには、秋の草花のシクラメンが咲いていた。日本より花は小ぶりである。10月初旬は、紅葉の季節だ。黄色に色づく葉はあるが、真っ赤の葉はない。でも緑の中では映える。

 
 次の日、プリトヴィッテェ湖群国立公園の帰り、30分ぐらい走った所でバスが徐行した。添乗員さんが、ここはラストケ村とアナウンスした。本当はクロアチアのラストケ村をテレビで見てから、ぜひ行ってみたいと思っていた。私は、車窓からほんの少しだけ眺めた。思っていたように滝の中に村があるように目に映った。プリトヴィッテェ湖群国立公園は、大自然の美しさであり、ラストケ村は、生活の場と自然のかかわりがあり、違ったすごさがある。私は、写真を撮りたいから停まって下さいと言いたかった。しかし、38人のツアー客の前では、言い出せなかった。後で、添乗員さんに聞いたら、このルートを通るのは、運転手次第で解らなかったと言う。まぁ、ちらっと見えただけでも幸せなのかも知れなせん。私にとっては、これからもまぼろしの風景として続いていくことでしょう。

 クロアチアからスロベニアへ国境越えする前に、ドライブインでトイレ休憩になった。近くのコンビニで、クロアチアの国旗がデザインされたリキュールを買おうとしてレジに持っていた。いざお金を払おうとした時、財布がないと青ざめた。バスに戻って財布がないと騒いだ。何が何でもこのままバスが出発するのはまずいと思い、とっさの判断である。そして、棚に置いたショルダーバックの中を開いたら、財布があった。私は、貴重品は、トラベルチョッキにしまうことにしている。ポケットの使用場所をいつも一定にすると安心できるよと、友達にもそれを薦めていた。二重の自分のミスが発覚して、穴があったら入りたい気持であった。
 
 
    

クロアチアフォトエッセイ~その5:スロベニア(鍾乳洞とブレッド湖)

2014年12月05日 10時48分15秒 | 旅エッセイ⑭~クロアチア
                                    

   

                                                                                       

 クロアチア、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナそして最後の訪問国スロベニアにたどり着く。4か国とも暖かな気候のせいか、おっとりとして温和な人々である。スロベニアは、ほかの国と違い、岩で作られた山じゃなく、木が生い茂った山が多い。

 ヨーロッパ最大規模を誇るポストイナ鍾乳洞を観光した。まず最初に、トロッコ電車に乗って目的地に向かって、穴の中を突き進んだ。
 鍾乳洞内は、年間を通して10°前後であるが、トロッコで風をきって走っている時の体感温度は相当低い。わたしは、手袋をしていたが、手が冷たくなった。
 広い空間は、ところどころ原色の色彩を放つ光線でライトアップされていた。鍾乳石が、あまりにもけばけばしく私の目に映った。ベトナムのハロン湾にある鍾乳洞でも同じようにライトアップされていた。アナと雪の女王じゃないけど、「ありのままで」と言いたい。そのほうが自然の神秘をより一層深めてくれるように思う。
 スパゲティという細い管状にぶら下がった鍾乳石群は、宝石のようにキラキラ輝いていてきれいであった。

 スロベニアの首都リュブリャナの中心街のレストランで食事をした。その時、添乗員さんは、明日の午後、フリータイムを過ごす人のために、ホテルからのバスの切符の買い方、何番のバスに乗ったらよいかなどきめ細かく説明した。今回の添乗員さんは、私が今まで参加したツアーの中で、一番「おもてなし」心がある。

 翌日、ブレッド湖を観光した。湖に浮かぶ教会は、観光写真ではロマンチックで絵になる風景である。しかし、今日は霧が少し出て霞んでいた。しかも水の色は、藻が発生いているのか緑色をしていた。私の思いとは違っていた。
 手漕ぎボートに乗ってブレッド島に渡った。17世紀のバロック建築の教会の鐘を鳴らした。鐘が鳴れば願いが叶うという。私は、何回かしてやっと鳴った。その時は必至の思いで鐘を鳴らす綱を動かした。それに夢中になり過ぎ、つい願い事をするのを忘れてしまった。神社やお寺では、両手を合わせると今年も良い事がありますようにとか、健康でありますようにと無意識のうちに唱える。教会は、どちらかというと私には似合わない。

 ランチは、その周辺のレストランに入った。内装は、山小屋の雰囲気を持ったバル(西洋居酒屋)である。テーブルの中央に真鍮製のビール?のそそぎ口(蛇口)がついてた。しゃれたインテリアである。またもや愛想のいい、かわいいウエイトレスに出会った。食が進む。