到着1日目は、まずはバリの有名ポイントをいっきにめぐるツアーに参加した。6名様以上の参加で、一人49ドル、約13時間のハードなコースを選んだ。
そのスケジュールは、バロンダンス鑑賞→更紗工場→ゴアガジャ遺跡→キンタマーニ高原(洋風ランチ)→コーヒー園→ティルタウンプル→テガラランの棚田→銀細工店→ケチャックファイヤーダンス鑑賞→レゴンダンスディナーショーと盛りだくさんである。
ツアー客は、私達のみで貸切である。早速、ガイドのヤサさんに明日、何が何でも、バリダンサーをモデルにして、絵を描きたいとお願いした。ヤサさんは、苦労して願いに応えてくれた。明日がまた楽しみである。
本日は、見どころがいっぱいで時間的にスケッチをする余裕はなかった。
雨模様の天気であったが、じょじょに天気は回復していった。曇り空ながらキンタマーニ高原からの眺望は、電線などなく、延々と樹林におおわれていた。肌にふれる風もさわやかで、海岸通りのベトつく暑さとは大違いである。キンタマーニ高原は、バリ島を旅行する人が良く訪れる名所である。それにしてもレストランは、外人客でいっぱいであった。
バロンダンス、ケチャックダンス、レゴンダンスは、本来祭礼時に行われる民族舞踊である。それを観光客にアレンジをしている。いずれも、悪魔を退治したり、神々を崇拝する踊りで表現する物語である。でも、私は、若い女性の手のひらの動きやからだのひねりが気になって、その動きばかりに目がいった。
ケチャックファイヤーダンスは、日が暮れはじめるころにはじまった。ファイヤーの光に虫や蚊が集まって、私は、蚊に刺されまくった。ガイドブックに、虫よけスプレーなど蚊に対する対策が書かれていたが、現実のものになった。踊り子は、上半身露出しているが、そんな心配はないのだろうかと、ふと思った。
ティルタウンプルは、心身を清める聖なる泉の寺と言われ、ヒンドゥー教徒がひっきりなしに沐浴に訪れる場所である。帰り道に出会った娘さんに写真を撮らせてもらった。沐浴で清められたのか、彼女たちは、子供のように無邪気な微笑みで美しかった。久しぶりに見た満面な笑顔であった。