花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

ほんわか昭和ストーリー~その7「みりん徳利?」

2009年12月28日 13時58分31秒 | ほんわか昭和ストーリー



 徳利と言えば、てっきりお酒を入れておくものとばかり思っていた。
 映画やドラマで、酒におぼれた飲んだくれ親父に「おい、酒、買って来い!」と子供が徳利を持って使い走りされる場面が、私の脳裏に焼きついているためなのかもしれない。

 この徳利は、表面に味醂(みりん)と白化粧土で盛り上げて書いてあり、その反対には「中西」と屋号が記されている。約30年前にそれを購入した近くに中西酒店が存在しており、お客は容器を持参して買い求めたようだ。
 この間、名古屋市内を歩いていたら、「量り売りできます」という看板の酒店のあり、私は懐かしく思った。
 
 情報や物流が発達していない時代では、すぐに生産地がわかり、作り手の顔も見えてくる。農産物、生活雑貨、家具、家造りだって同じだ。
 使い捨ての時代とは、程遠い世界だ。