本木雅弘の映画を久しぶりに観た。本木と山崎努の2人がよい味を醸し出している。
映画を観ながら母のことを考えていた。いつか、自分より先に旅立っていく日が来るのだろう。いや、案外自分の方が先かも知れない。いずれにしてもお別れの日はやってくる。
お別れは不意にやってくるのかも知れないし、長患いの末にやってくるのかも知れない。家族の仲がよいとそれだけ喪失感も大きくなると、映画の中で誰かがそんなせりふを言っていた気がする。
山形県を舞台にしたこの映画は都会の人たちから観るとちょっと古い日本を思い出させるだろう。もうすでに都会の葬儀のあり方は先を行っているのかもしれない。
いつも身辺をきれいにして生きなければと思っているが、またさらにそんなことを思ってしまった。
自分も最後の最後にこんな風に旅立ちの支度をしてもらいたい。