東京では
建物が中規模らしい世田谷美術館を訪れてみました。
時々おじゃましていた方のブログで知ってから
きっと素敵な美術館なんだろうなあと、想像していました。
東京駅から山手線で渋谷駅まで・・さらに東急田園都市線用賀駅で下車し、その後はタクシーを使いました。
東京で一度も訪れたことがない場所を
地図を頼りに探し当てるのは
電車の乗り継ぎゲームのようです。
いかに効率よくたどり着くか、
ゲーム感覚で電車に乗ります。
とはいうものの、疲れたら直ぐにタクシーを頼りにしてしまいます。
予定していても、急にいやになることもあり、その時点でゲーム終了です。
世田谷美術館では『ゲント美術館名品展』を開催していました。
入り口の看板に「メモはとらないでください」と書かれていたのですが、
それでもメモをとっている中年男性がおり、監視員に注意されていました。
ちょっと気の毒でした。
図録を買うべきか迷いましたが
バッグ一つさえも重く感じていたので残念ながらあきらめました。
覚えているわずかな記憶の中で
「告別の食事」が特に心に残りました。
絵の中心に背を向けている人物が描かれており、重苦しい雰囲気を醸し出しています。
奥行きや遠近感を意図的に変えることで
よりインパクトがあります。
空を大きく描いた自然主義の絵
「スゥエーデンの風景」は
北海道の風景に似ていました。
こんなところでも故郷の風景を見つけて懐かしく思ってしまいます。
気が付けば
新幹線の中でもずっと考え続けていたこのところの難題からやっと解き放され
クリアな状態になっていました。
小さな緊張と絵画との出会い、
訪ね当てたときの喜び
来てよかった・・それは絵画と出会えたことと、一人旅を達成できた喜びです。
もし近くに住んでいたのなら、きっと「憩いの場所」として、時々訪問したくなる美術館でしょう。